Messege of Bebe
39号へ 人形情報紙
ベベ通信40
vol.40 '01/10月 BYまりりん石原
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「ベベ通信」は、もともと通信販売商品に同封する為に発行している人形情報のフリーペーパーです.
これは、そこから抜粋したホームページバージョンです.
ウィッグの選び方
ウィッグは,人形を作る人だけでなく,すでに人形を買って持っている方などにも必要とされています.

いまさら??という気もしますが,ウィッグについておさらいをしておきましょう。

[1]:ウィッグのサイズの採寸
まずは正しいサイズの測り方です.
耳の上あたり,一番張っているところ(鉢巻きを巻く場所、いわゆる「お鉢」)をぐるっと測ります.
ウィッグのサイズは1”(インチ=約2.5cm)刻みですので,近い方を選べばいいのですが、ちょうど真ん中くらいの時は小さ目のサイズを選んだ方がいいです。
ウィッグはほとんど1cmくらいは伸びますので、ぶかぶかよりもきつめでぴったりの方が格好がいいです。

かぶせる時ですが、ただかぶせておくとずり落ちてしまいます.
ウィッグを取り替えないならボンドで貼ってしまっていいのですが、交換したい場合、マジックテープで固定すると良いです.
ウィッグと人形のヘッドの両側にマジックテープを片側づつ貼ります.
ウィッグに貼る側を統一しておけば、代えるときに便利です.

[2]:ウィッグについて
アトリエベベで扱っているウィッグは、カタログの写真で選ぶのですが、これが人形がかぶった状態の写真なので、とてもイメージが掴みにくい、と我ながら思います.
かといって人形がかぶってないとなんだかぺしゃんとして気持ち悪いですから、仕方ないのですが.
グローバルドールウィッグなんて、カタログ写真がかわいい人形のウィッグのほうが良く売れるんです .あくまでも参考程度にしてください.
写真の顔を隠すとか.かぶる人形によって、全然ウィッグのイメージが異なります.

ですから、まず自分のかぶせたい人形のウィッグのスタイルと色を思い浮かべて(絵を描くともっと具体的になりますね)、それに近いウィッグを探します.

イメージの違う人形だとウィッグも全然違います.
「baby」→「braien」(化繊)
「hanna」→「マユ」(人毛)
[3]:カスタムする
ほとんどのウィッグは、結ってあってもほどいて使えます.
私の人形に使った実例をあげると、グローバルドールウィッグ(モヘア)の「sonja」は頭の両側でロールヘアを縛った形ですが、ほどいて、頭の後ろで少しつまんで「irene」に使っています.

「sonja」→「irene」(モヘア)
工夫次第でかなりバリエーションが楽しめますから、試してみてください.
編んである髪がソバージュのようになっていたりもします。思いもよらない髪形に変身するかもしれません.

ウィッグはもともとカールはカール、ウェーブはウェーブをかけていますので、伸ばしたり、逆にストレートをウェーブすることは、かせヘア(絹すが糸やレーヨン)に比べて難しいです.
理由は、ウィッグ完成品は形が崩れないような処理や、防水加工をしてあるのです。
ですから、スーパーハードムースなどをつけながら、半ば強引にやればできないこともありません.
ドライヤーは化繊の場合、熱すぎるとちりちりになる恐れもあるので注意してください.
モヘアは細くて切れやすいので、慎重に扱ってください.
美容師さんは別として、やりすぎるともう髪は生えてきませんので.…

また、ウィッグは化繊、人毛、モヘアとも染め替えは難しいのであまりおすすめしませんが(カラーバリエーションもある程度ありますし)、人毛ウィッグは人間用のヘアマニキュアやヘアダイが効きますが、やはり髪はいたみやすいですし、髪を縫いつけてある羽二重が縮む可能性もありますので、充分気をつけて行ってください.

以上のことを踏まえて、上手に選んでください.

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆今月のギャラリー☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

「マユ」(’01)
55cm
石塑・胡粉・グラスアイ ・人毛ウィッグ
黒地に薔薇のきもの
マユ
ジャパニーズ・ゴス・ビューティー
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