Messege of Bebe
40号へ 人形情報紙
ベベ通信41
vol.41 '01/11月 BYまりりん石原
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「ベベ通信」は、もともと通信販売商品に同封する為に発行している人形情報のフリーペーパーです.
これは、そこから抜粋したホームページバージョンです.
アーマチャーって何?
ドールアーマチャーとは、一言で言えば人形の芯材です。
欧米ではポピュラーに使われています。
ただ、球体関節人形にはほとんど使われる事はなく、主に布人形・半布(頭や手足がネンドまたはビスク製)人形かテディベアなどのぬいぐるみに使います。

写真のように、直径1cmほどの小さい硬質プラスチックが連なったような形で、魚の背骨のようにくねくねまがります。
硬いので、ポージングが出来ます。

肩部分は+型、股部分はY型のジョイントで、あとは全て同じ小形パーツが連なっています。
それぞれのパーツはペンチで外して長さ調節できますが、長さを足すには専用プライヤーが必要です。
全部布で出来ている人形(カントリードールなど)に入れれば、左図のように、かなりいろいろな形に曲げられ、しかもそのままの形で保ちます。
ぬいぐるみに入れれば大いに活用できます(右図)。
ただ、首は従来のジョイントか縫いつけなくてはならないのですが…。

これを球体人形のゴムでつなぐ代わりに利用できないかいろいろ考えましたが、アームの直径が1cm近くあるので、つまり球に最低1cmの穴が空いている人形(推定1m以上で、あまり細くない幼児体型)でないと無理のようです。
また、ゴムと併用しないと安定しません。
1m以上の人形はここ10年は作ってないので、考えただけで、まだ実践してませんが…。

そこで、最も利用価値がありそうなのは、半ネンド・半布人形(頭、腕先、足先のみネンドまたはビスクで作る)です。

あらかじめ頭(顔)、腕先、足先は作って、彩色もして完成させておきます。

ボディは布で作ります。ボディの形に裁断して縫い、首穴、腕穴、脚穴を開けてアーマチャーを通します。
首穴から木毛または化繊綿を詰め、首穴をかがります。
腕先、脚先は下図のようにそれぞれに筒状に縫った布を先端にくっつけておいて、アーマチャーを2〜3個分くらい埋め、パテかグルーボンドで抜けないように固定します。
後は上腕と太もも部分にキルト綿かスポンジを巻き、筒状の布をかぶせ、口をぐし縫いして始末します。
頭は、天頂に穴を開けて金具を通し、アーマチャー上部の穴にゴムを通して結びます。また、ショルダー(胸から上の肩部分)をつけても同じです
ある程度安定のある形(幼児体型)なら、自立します。
もちろん、足の裏を平にし、足の長さを同じにするようにしてください。

以上は半布人形ですが、アーマチャーを芯に、ネンドをつけて成形していく作り方でも出来ます。
この場合、関節部分はアーマチャーを最低1個分は露出させないと、動きませんのでご注意を。

全身ビスクだと重くなり過ぎる場合や、袖を広げて見せたい市松人形などポージングさせたい衣装人形などには、かなり重宝すると思います。
●●●●●●●●参考商品●●●●●●●●
ドールアーマチャー
ドールアーマチャー サイズ(cm) 実測 価 格
12 32cm前後の人形用 25cm ¥820
16 42cm前後の人形用 29cm ¥1300
20 52cm前後の人形用 35cm ¥1480
24 62cm前後の人形用 40cm ¥1800
28 72cm前後の人形用 48cm ¥3000
ブライヤー(アーマチャを繋げる道具)
価 格 ¥1300
クロスドール・パターン(型紙)
全サイズ各\900
コードナンバー 人形サイズ
BHD1308 33cm〜35cm
BHD1309 38cm〜40cm
BHD13010 43cm〜45cm
BHD13011 50cm〜53cm
BHD13012 58cm〜61cm
BHD13013 68cm〜71cm

製作例

(写真の布人形、下着と靴の型紙は入っていますが、布、ヘア、つめ綿などはご用意下さい.顔は描いてあります.)
 

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆今月のギャラリー☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

「イレーヌ&ミレイユ」(’01)

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双子のゴスロリ
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