スタンドについて
みなさん、人形用のスタンドはどうしていますか。市販スタンドは多くありますし、専用のものがある人形の場合はまだいいのですが(それでも、ブライスなどは専用スタンドでも安定しづらいですよね)、創作人形の場合、ぴったりなスタンドを探すのに苦労します。売られているスタンドは、ほとんどが子供人形向きの、ウェストが太いタイプですので、必然的にシャフトがウェストの細いタイプの人形にはぴったり合いません。本体とシャフトをばらばらにしてシャフトを入れ替えて使うとか。スタンドを見えない裏方にするか、いっそのこと見せて作品の一部にするかは、製作者の自由です。
初心者向け:スタンドのカスタム・・・少しの手間で、自分流にカスタムしましょう。
a.一番簡単なのは、味気ないメタルスタンドを、思い切って全部スプレーペンキで塗ってしまう。
黒に塗って、黒いバックなら、黒子に徹することができる。なお、シャフトの腕(人形を支える所)は、時に人形に傷をつけたり、色移りの原因にもなりかねないので、布、皮などを巻くかカバーを作ると、安心して飾っておけます。(特に、塗ったら必ずカバーは必要となります)
b.裏方でなく、デコラティブにしてしまう方法。ベース(保護のためシャフトにも)にいろいろな布を張る。フエルトやボアなら、作品の保護の役目もしますし、作品のコンセプトにあった布や紙を張って、見せるディスプレイの一部にするのも面白いです。
ベースにタイルを張ったもの(アトリエベベ生徒作品)
中級者・上級者向け:スタンドのフルスクラッチ(1から作る)
a.木製のベースに、木製のポールをたてます(下記b.@参考)。ポールの最上部の外側(人形側でないほう)にヒートン(「Ю」形のネジ)をつけ、その中に平ゴムを通し、人形を固定します。
この方法が、もっとも簡単とは思いますが、高さ調節は出来ません。
b.以前アトリエベベ通販でもあつかっていたのですが、故あって廃版になったベルクロ(マジックテープ・面ファスナー)式スタンドというのがあるんのすが、こては、ポールの一番上に、金属のシャフトの代わりにベルクロがついていて、どんな太さのボディでも対応できるという便利なものでした。これは、自作できるので、是非やってみて下さい。市販のスタンドはポールが伸縮性ですが、そこまで凝ると材料入手が大変ですので、高さは変えられないのですが簡単な作り方をご紹介します。
材料:木製ベース(トールペイント用などのもの、1枚¥200〜500程度)
ポールとなる金属または木の棒。円柱または半円柱。直径1〜3cm。
ベルクロ(マジックテープ)10cm程度
瞬間接着剤、穴を開ける工具など
@木製ベースの、端から2〜3cmのところに、ポールの太さと同じ大きさで穴を開け、瞬間接着剤で固定します。穴が大きすぎてしまったら、パテやグルー接着剤などで補正して接着して下さい。
Aポールの最上部(ここがウェスト位置になります)に、ベルクロをはがしてオス、メスに分けたものを左右に取り付けます。木製ポールでしたら、木に2つくらいドリルで穴を開け、小さなネジで固定します。金属製ポール(パイプ)なら、パイプに中に太い針金(曲がりやすいもの)を下まで入れ、ベルクロをくくって再度、パイプに入れるなどの工夫をして下さい。
B必要があれば、べースなどは塗って下さい。
オリジナルのベルクロスタンドのポール(高さ調節が出来るようになっています)
左右にベルクロのオスとメスが分かれていれば、どんな方法で接続していてもかまいません。
スタンドを作品の一部にしてしまうことも可能です。
●◎●◎会員の皆様にお知らせ●◎●◎
通販の商品につきまして、5月より若干の変更がございます。
@
これまでウッドスタンドのW−0〜W−3(4サイズ)が廃版となり、新しい仕様、サイズ、価格に変更となりました。
A
アメリカ・ドールアイ卸におきまして、アトリエべべは特別仲買人に昇格いたしましたので、これまで少々お高かったグラスアイを中心に、2〜3割の値下げが可能となりました。
B
3月から通常お取り扱いになりましたアメリカ・モニク社のウィッグ、靴などのカタログが、ご好評につき大幅に商品が増えました。
*以上通販につきましてはHP(http://bebeisobe.cool.ne.jp)のウェブカタログをご覧下さい。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆今月のギャラリー☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
「海姫」
58cm
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