’92〜95年

ようやく「がむしゃら時代」から抜け出して,良い物をつくろうと思い始めた頃.
イマジネーションをストレートに単純(単一)表現してしまうのではなく,
現実の人間のように,いろいろなものを隠し持っている”複雑な存在”でありたいと思い始めました.
もともと人形と言うのは,物理的な形そのものが大切なのではなく,
人間と人形との精神的な繋がりに意味があるのだと思います.
今でもそう思います.まだまだその域には達していませんが.
『少女』
『少女』 個人蔵
’94年ごろ/70cm

[ラドール,グラスアイ,絹すが糸,胡粉,水彩絵の具,着物]

*この頃はお教室にも通ってなくて,バイトしながら,毎日の〜んびり人形を作っていました.
『幼女』
『幼女』 個人蔵
’95年ごろ/70cm

[ラドール,グラスアイ,絹すが糸,胡粉,水彩絵の具,着物]

*アンティークの着物に目覚めた頃です.
この着物は江戸ちりめんの一つ身で,すそにちらっと刺繍が入っています.
今はもうないだろうし,あってもとてつもなく高価で手に入らないと思います.
この時買ってくれた方は,とても目が高い!!と思います.
『幼女』
『幼女』 個人蔵
’95年ごろ/55cm

[ラドール,グラスアイ,絹すが糸,胡粉,水彩絵の具,着物]

*市松人形です.
こういうタイプを良く作っていました.
こんなに素直にかわいい幼女は,今では珍しいです. /td>
『シーク』『シーク』
『シーク』
’95年ごろ/80cm

[ラドール,グラスアイ,絹すが糸,胡粉,水彩絵の具,アクセサリーなど]

*これもルドルフ・ヴァレンチノがモデル.
ベストは着物地,帯紐も和もの.

*ヴァレンチノについては
まりりんの部屋(2月/’02)を参照下さい.
戻る