その2

 

パリに入る(11/27・土曜日)

 

 パリは、私にとってかなりおなじみさんとは思いますが、知っているところも多くて余・・・とは逆に、来るたびに別の顔、ということで、侮れません。だからしつこく関わっちゃうんですね。

 パリの空港からは、ラクしてタクシー。距離があるとはいえバルセロナよりかなり高いです。一人当たり¥2,800ほど。まあ、エールフランスバス(市内ターミナルに到着してもホテルまでどうせタクシーつかまえないとならない)でも¥1,400くらいしますから・・・。

 パリのホテルは「コロナ・オペラ」を選びました。こちらも立地と金額です。オペラ座の東は、交通の便はいいし繁華街だけど微妙にごちゃごちゃした下町っぽい場所(東京で言えば西武新宿あたりなかんじ・・・もうちょい東はパリでも悪名高い娼婦町サンドニ門)ですが、ホテルそのものは奥まっていて静かです。金額はバルセロナのホテルとほぼ同じ、ということは、物価を考えれば部屋が若干小さいのは当たり前でしょう。激せまホテルは何度も経験しているので、”スーツケースが床で開けられる”のは許容範囲です。ただ、せっかくの冷蔵庫(ミニバー)が壊れてるヤン・・・。(注:お酒のために、多少高くても冷蔵庫がある部屋が優先なのです・・・外で冷やせる真冬以外は。)

 

 フロントに連絡すると、すぐにおっさんが来てくれましたが、おっさん、何も言わずにまた出て行って(直す道具を取りに行った、または交換をしに行ったなどと、いいように理解)、それっきり戻って来ない。部屋の交換になるかと思い、スーツケースは開けずに待っていてけど、時間がもったいないので出かけることにした。フロントのおっさんに一応は事情を説明したけど、たぶん伝わってない・・・(結局、4日間そのままで、またしてももうひとつの”酒は飲まないほうの”部屋の冷蔵庫に。まあ、日中以外は11月下旬でも外は十分冷たいので、窓の外へつるす)。

 パリに着いたら、着物を着てミーハー観光(セーヌ川クルーズとか)に行く予定だったけど、“襲われそうな雰囲気がイヤ“というので、延期。両替したり(空港の両替所のレートが異常に悪くて、1E=¥150くらいしました!No〜!)、ビールを買いにいったりしたら、なんだかんだで時間があっという間に過ぎてしまい、夕方になってしまいました。そういえば今日はお昼ご飯食べてない!というわけで、おなかぺこぺこ。こういう時に便利な24時間営業のビストロ、「ピエドコション」に行くことに。

 カルネ(バス、メトロの10枚回数券)が、E10.5に。いまのレートだと¥1,470(1枚あたり¥147)もする。ユーロ、高すぎです。感覚的には、1E=¥100くらいでいいはずですが・・・。

 

 「ピエドコション」は、レアルにある老舗ビストロですが、ゴージャスな内装がパリっぽい。そんなに高くないし、24時間年中無休という、パリではなかなかない便利なところです。店の名前の意味は「豚の脚」なので、豚足料理が名物ですが、もうひとつ、フリュイ・ド・メール(海の果実)という、牡蠣、海老、蟹、貝などの盛り合わせ。1人前でも3人前の前菜くらいあります。特にこの季節は牡蠣(細長いものと丸いもの)は死ぬほどおいしい〜ので、ぜひ。

 

左、これで2人前です。しかも前菜。右はメインデッシュ。

 

 早目のディナー後、シャンゼリゼ(凱旋門)にミーハー観光に。ちょうどシャンゼリゼがクリスマスイルミネーションです。まあ、ここは流すだけですが、ここに来ないとパリに来た気がしませんし・・・。途中、老舗カフェ「ラデュレ」で、お菓子を購入。パリではどこの高級菓子屋でもオリジナルの味のマカロンを出すのを競っていますが、ここが最初にやり始めたところ。直径3.5pほどの2枚のメレンゲにクリームが挟まっているものですが、1個¥150くらいします。正直、高いですが、まあ、味は濃厚で、ケーキ1個分くらいの価値はあるかと思います。

 この日はこれで終わり、ホテルで飲んで寝ます。

 

シャンゼリゼと、「ラデュレ」の魅惑のショーケース。

 


ブリュッセルへ(11/28・日曜日)

 

 出発前から、フランスからのショートトリップをしたいね、とは言っていたのですが、具体的には決めていなかったので(第1候補はモン・サン・ミッシェルでしたが、パリから往復8時間かかるので、断念)、急遽、成田空港で「ベルギーにしよう」ということになりました。急遽だったので、空港の本屋で本を買ったのですが、肝心の行き方に不親切なガイドでした(まあ、隣国から入る方法はガイドブックに詳しくは書いていないことが多いとは思いますが・・・けっこう重要だったりします)。でも、10年前、パリからブリュッセル経由でブリュージュに1泊旅行に行った記憶があるので、「北駅から特急タリスに乗ればいいや」くらいのつもりでした。実際、そうなんですが・・・。北駅で、なかなかタリスの切符売り場が見つかりません。ようやく見つけて並びます。出発まで30分近くあるから余・・・・と思ったら甘かった。パリの行列の悪夢を忘れていました。

 

まず、日曜だから働きたくないのか、2箇所しか開いておらず、コーヒー飲むためにカウンターは閉めちゃうわ、同時に2つのことができないわ、係員が無能なので、さっぱり進みません。ようやく順番がまわってきて、急いで座席予約をしているのに、係員(通称:のび太)が、ものすごくスローです。往復切符は割引が効きますが、帰りの電車の時間指定をしなければならず、時刻表を持っていない私らは、「じゃあ、6時代で」くらいの指定。とにかく長〜〜い。勘定のときも、発券のときも、のび太は死ぬほどゆっくり。で、自分が予約して発券した切符の発車時間を見て「オララ・・・。」って、ふざけんなー!(欧米では、日本と違ってほとんどのカウンターにはガラスなりアクリル板があり、係員とお客が直接接触できませんが、これは防犯もありますが、こういうときアホな係員を殴れないようにしているんじゃないかと思う。また、デパートやスーパーでも、接客はひどいのに警備員や防犯にすごく金かけている・・・)

あらためて、日本の「お客様は神様、不快な思いは決してさせません」な態度はスゴイと思う・・・。もし日本がこうなったら、もうおしまいだと思います。

 

 無能なのび太のおかげで、やつが発券した電車には乗れず、フィゲラスの2の舞になってしまいました。再度、イヤイヤ交換のため、行列に。のび太に文句を言っている中国人家族が・・・。やっぱり、あいつは無能なんだ・・・。で、私らが間に合わなかった!というと、「やっぱりね」って顔された・・・アホ!交換にも30分かかり、行く前からぐったりです。特に私の場合、どんなときも交渉係&通訳&ガイドなので、休む暇もありません。だんだんあちこち蝕まれていくのがわかるようでしたよ・・・マジできつかったです。

何はともあれ、1時間半でブリュッセルが終点で到着。ところが、またここでトラブルが。日本で買ったガイドブックの地図(ブリュッセル・セントラル)と、終点で降りた駅(ブリュッセル・ミディ駅)が違う・・・。要するに、降りた駅は”東京駅”で、さらに“新宿駅”まで行かないとならないようです。ガイドブックよ、国際列車発着駅についても一言書こうよ!看板地図でそれを確認したのが、ちょうどタクシー乗り場の前だったので(しかも、雨!)、タクシーでブルッセル中心地(グランプラス)まで行くことにしました。ところがまたまた、分乗したタクシーが、別々の場所で私たちを降ろしたため、広い雨のグランプラス(中は車の乗り入れができない)で、探し合うことに・・・。幸い、お互い携帯電話を持っていたので、すぐに会えましたが、雨の中ですっかり冷え切ってしまいました。不親切なタクシーの運転手でした・・・おしゃべりでしたが。そういえば、10年前にベルギーに来たときも、観光地にありがちな、あまりいい思いをしなかったような気がします。バルセロナの親切さが身にしみます。

ちょっと早いけど、雨宿りついでにランチ。こうなったら、やけでベルギービール飲みまくり!おいし〜〜。疲労もビールで回復しますから、安いですわ、私は。

 

ベルギービールは日本でも人気。

 

名物料理、ウナギのほうれん草煮は、微妙。さくさくのワッフル&4種の砂糖のクレープ。

 

私のブリュッセルの目的は、日曜アンティークマーケットと、アールヌーボーの旗手ビクトール・オルタの博物館。ただし、私以外はまったく興味うす・・・のようです。テンションが低かったのがいけないのか、マーケットは雨のため早仕舞いでロクに見られず、オルタ美術館は、他の買い物のため時間切れ(っつーか、なんでオルタ美術館を掲載していないのか、ガイドブック。場所さえわからず・・・。ブランド店を優先させるあたり、さすがる○ぶ)。ものすごくどうでもいい小便小僧と小便少女を見て、ピエール・マルコリーニでチョコレートは購入したものの、私にとっては”ビールと食べ物”だけの悲しいブリュッセルでした。リベンジしてやる!

 余談ですが、帰りのタリスは何故か1等車でした。私は絶対2等って言ったし、現に行きは2等だったのに・・・。またのび太か?料金がかかっていたらもったいなかったです(ちなみに往復E119・・・約¥16,600)。でも、1等は一応ゆったり6人席の個室、機内食ならぬ電車食も出ました。出発前にビールを買うようなオヤジな私(&べっち)ですが、せっかくですからワインをいただきました。言いたかないですが、旅行始まって以来、気分がいいときも、うさ晴らしにも、ずーっと昼夜関係なくビールのみ続けています。おっさんです。日本じゃこんなこと出来ないですから・・・。

 ちなみに、一応海外旅行なのでパスポート持参しましたが、見せるような場所はありませんでした。

 

小便小僧ジュリアンと、ちょっと困惑、小便少女。

 

雨のグランプラスと、タリスの食事


パリ、濃いよね(11/29・月曜日)

 

さあ、今日は何しよう。ホテルは日本人がすごく多いです。朝食のさい、微妙に団体さんに会いましたが、何故かよく見かけるカテゴリーの人たち・・・異常に地味でそう若くなく小柄でOLさんらしい、例外なく今日行く予定のブランド店の話をしている・・・が。まだ派手なギャル系が楽しそうにブランド買っている方が(正しいかどうかは別として)、かわいげがあるが、こういう貧相なタイプが一番ブランド品が似合わない。せっかくパリに着たんだから、買わなきゃ損ってかんじ?日本じゃ買わないんだろうけど・・・。

どうでもいいけどリクエストの声が上がった「エロ博物館」(モンマルトル)に行ってみました。秘宝館みたいなキッチュでバカな場所を思い描いていたけど、意外にまじめ、な割にはきっちりグロイ・・・という、感想の言い様がない場所でした。朝の10時から性器のオンパレードって。女5人でテンション低すぎ・・・。恥じらうノブりんの方が面白かったぞ。

デパートに寄り、いったんホテルに戻ります。ランチは、ホテルのそばの「シャルティエ」です。

このビストロの近くだから、ホテルをこの場所にしたといっても過言じゃないくらい、私はこのお店が大好き。留学中もよく行っていました。先ず、建物・創業150年以上で、映画にも使われるほど豪華な内装です。ここかしこに歴史を感じます。次にウェイター。スカした若い男など皆無、きびきび働くオヤジ!“ウェーター歴数十年”これぞパリジャン。そして最重要な料理。毎日変わるメニュー(なので、メニューには日付け入で刷っている)は、伝統的ビストロ料理。ボリュームも満足。・・・多分、こういうのが「フランス料理」っていうんだと思います。なのに、前菜・メイン・デザート・ワインをアラカルトして¥1、500程度。三ツ星レストラン(行ったことないけど)1回より、ここ10回の方が、価値があるように思えてなりません。

 

左は、前菜のエスカルゴとアボカド・エビマヨ。右はボリュームいっぱいのメイン。

日本の「フランス料理」とは、ちょっと違うなあ。

 

午後は、ヨーロッパ最大の骨董市、クリニャンクールへ。ただし、ここはもうかなり観光化されていて、決して安くないし、正直、大きすぎて回りきれないゆえに、ピンポイント。私の欲しいアンティークレース、リネン、ドレス、アクセサリー、人形など、全部、イギリスの方が安いし探しやすいので、今回は簡単に流します。それでも、行かないと気が済みませんが。

今回は、テンぱる人も少なめです。

ここから買える途中、バスの中でナンパなイタリア人に遭遇。典型的なイタリア人ですな!ちょっとイケメンでしたが。くみちゃんはやっぱり子供と間違えられていました。本当の年齢を言っても信じないんだもん!

再度、デパートに行き、ギャラリー・ラファイエットのサロン・ド・テ、アンジェリーナに行くことに。私は栗と甘いものが嫌いなくせに、アンジェリーナのモンブランが大好き。・・・と思ったら、現在は同じ高級サロン・ド・テのフォーションに変わっていました。しかし高いよ!ポット紅茶とケーキで¥2,000だよ!(しかもケーキ甘くて食べれない・・・)

ギャラリー・ラファイエット・グルメは、パリでも有数な高級食材の揃う場所です。見ていたら、テイクアウェイしたくなったので、今日の夕食はまた飲み会です。何でもおいしいんだよな〜〜。

 

「前回のパリ(1月・‘03)のときは、エッフェル塔を見なかったけど・・・」をいそべっちに言われたので、じゃあ、近くで見に行こう、ということになりました。パリに来てエッフェル塔を見る(シャイヨ宮はシャン・ド・マルスから見るのが定番)、または昇るのが正しいおのぼりなのですが、高いところが大嫌いなので、先日流れた”セーヌ川クルーズ”に。

19時半からのバトー・ムシュに参加。何故かアジア人(以前は日本人が多かったが、今回は明らかに中国系・韓国系が大半)ばかりです。もうすっかり暗いので、エッフェル塔(毎時正時から10分間だけキラキラと電飾が光るんですね)もキレイでした。ただ、ずっと外にいたら激寒。ナイトーさんが風邪を引きました。

ホテルに帰って、暖かい風呂につかり、再集合。TVでやっているフランス語吹き替えの「タイタニック」に突っ込みいれながら飲む。オヤジみたいだなあ。12時過ぎたので本日終了。

 

画像がアレですが、電飾がちかちかしています。右はチカチカしていない状態。

夜のノートルダム寺院

 


(11/30・火曜日)

 

 

今日は、やや遅め。だんだん時差にも慣れてくると、必然的に朝が遅くなります。とはいえ、ちゃんと10時までには朝ごはん食べて、支度して、出発。ちなみに、この季節のパリは、朝9時過ぎないと明るくなりません。緯度の高い場所では、もっと朝が遅いはず。そりゃ、パリの人も宵っぱりになるはずです。

今日は、私の住んでいたアパルトマンがあるマレ地区に行きましたが、10時半じゃ、まだ個人商店は開いていない状態。マレは、アンティークショップや、小さい雑貨屋さんとかが多いんです。まあ、ブラブラお散歩です。マリアージュ・フレージュ(世界各国のお茶屋さん)も、本店じゃなくても入手できますが、古い感じのつくりとかが、いい感じです。あと、ちょっと変わった本屋(「モ・ア・ラ・ブーシュ」という、ゲイの本屋さん。マレは古い貴族の屋敷&ユダヤ人&ゲイの街なのです)で、大いに盛り上がり、よくお弁当にしていたパン屋さんのサンドイッチと、ユダヤコロッケパンをランチに購入。これがまた、おいしかった。

 

パン屋(ブランジェリー)のお菓子。ケーキ屋(パティシエ)のお菓子とはちょっと違う。大きくて安い。

 

午後は、ちょっとしたショッピングです。まあ、女5人もいれば、ブランドショッピングも必然かもしれません。でも、明らかにそういう買占め日本人が多いので、10パひと絡げでちょっと嫌がられているなあ、と感じます。実は私はこのあたり、全然来たことありませんでした。ほとんどの店が初入店です。女優の名を冠した高額かばんで有名な某有名店の本店にも、初めて足を踏み入れました。ただ、ここの日本人店員のオバサンが、同邦にひどくイジワルです。なんだか売るのがイヤみたいですよ。日本人に人気の安めのコットンのトートバックは隠してあるので、聞き出さないと見せてくれないです。また、絶対にひとり1つしか購入不可ですし、ついには購入時、パスポートの原本を提示して下さいと言われます。無防備な日本人のパスポート盗難被害が多いので、国単位で「日本人はパスポートのコピーを携帯すれば可」とされているのに、どうでしょう、この厳しさ。さすがエ●メス様さま。コピーしか持っていないよ〜というと、さっさと商品をしまおうとするので、カチンと来て、「じゃあ、明日、帰国前に寄るわっ!」と、喧嘩上等。

ちなみに、次の日、鼻息荒く再上陸しましたが、あのおばさんは見当たらず。フランス人店員に、取り置きの旨を話し、会計しましたが、パスポートの提示は一度も求められなかったですよ!オバサンは、規則にのっとっているだけなんでしょうけど、客を無駄足運ばせたり不快な思いをさせてまで守る規則に、何の意味があるのか、社長に聞いてみたい。

怒りで、近くのメゾン・ド・ショコラ、J・P・エヴァン(チョコレート屋)に寄るのを忘れたよ!

 

その後、ボン・マルシェ(パリ最古のデパートで、建物はエッフェル設計)に行っていろいろお土産を買い、いったんホテルに戻ります。そういえば、ホテルの近くは「パッサージュ・ジョフロワ」「パッサージュ・ヴェルドー」という、商店街があります。パッサージュとかギャルリーってのは、100年ほど前に大流行したアーケードですが、現在はパリに16箇所程度しか残っていません。当然、100年前からそのままなので、レトロ好きにはたまりません。多分、地元の人にとっては普通の商店街なんだと思います。蝋人形館(クレヴァン)も怪しくて入りたかったけど、時間の関係で、断念。多分想像つきますモン(世界中に展開している“マダム・タッソー”のひとつ。ロンドンダンジョンもそう)。

今日の夕食は中華料理。パリの中華料理店は、ほとんどがベトナム系なので、私たちにはもっとエスニックに感じますが、香港で食べるようなチャーハンや麺が食べたかったので、サン・ミシェルの「ミラマ」まで行きます。このあたりはギリシャ、トルコのレストランが多いので、パリっぽくないです。

「ミラマ」は狭いけど、めちゃおいしい庶民派の有名店です。懐かしい味にじ〜〜ん。

 

 

左、ダック麺と海老ワンタンメン。右、おいしい料理の数々。

ここのメニューもまちがい文字だらけで、笑えます。日本語難しい。

ちゃんと「やきそば」って書けてるのに1箇所だけ・・・。

 


最終日(12/1・水曜日)

 

 とうとう最終日です。飛行機の時間が23:45という深夜なので、ホテルを出るのは20:00頃でいいのです。空港までのピックアップバンをホテルで頼んであるので(ひとり¥2,100で、タクシーより少し安い)、それまでは満喫しよう・・・と思ったら、今日はひどく体調が悪いです。

 オルセー美術館に行こうと思い、ちょっとオープンを待っていたら寒くて、風邪のような症状が。鼻は止まらないし、咳は出るし、のどが痛い。ふだん、日本では風邪を引いても咳は出ないんですが、海外で引く風邪はたいてい咳。慣れていないので、すごく体力を消耗しますよね。おまけに、名画に生気を吸われ(健康な状態でも美術館鑑賞は、きついのに)、ダウン。ほとんど見れずに座っていました。ついに頭痛も・・・。

 でも、高級ブランド店にリベンジしなきゃ!鬼の形相で乗り込みましたよ!

 ランチ、ホテル近くのアイリッシュ・パブでギネスビールとパブランチを飲み食いしたら、頭痛は治りました。やっぱビールか・・・。相変わらず鼻&咳が止まりません。ちょっと休みたいけど、私が休むと、後の4人も動けません。

 

パリもアイリッシュパブは多い。でも、パンが出ます。

 

 午後は、ちまちまと、モンマルトルの繊維街に行ったり、スーパーに行ったり、妙にしんみりしちゃいました。最後のディナーは「シャルティエ」で。あ〜、豊かな食卓も最後かあ(でも、ほぼ満身創痍なので、もう1日あっても、無理かも・・・今回、ずっとどこかが痛い旅行でした。もっと体力つけないとダメだな〜〜)。

 

パッサージュ・ジョフロワ、パリ最後のディナー。

 

 空港に到着してチェックイン。エールフランスはすごく厳しくて、帰りのお土産満載のスーツケースに重量NG出されました!チェックインカウンターの前で、スーツケース開けて、軽くするのは初めてだったので、ちょっと恥ずかしかったよ!(でも、結局手荷物に移るだけで、飛行機に乗せる総重量が変わるわけでもなく、意味なさすぎ。本当に“規則“だけよね。座席上のもの入れが狭くなるだけなのに・・・。現に、飛行機の中で、先に乗っていた中年夫婦に荷物入れを占領され、荷持を寄せてもらうように頼んだけど、拒否られた!・・・こういう時、どうやって対抗したらいいかと思うが、「じゃあ、あなたの荷持の上に入れるしかないけど(それでも入らないけど)」と言ったら「いいよ!」と、嫌な雰囲気。ああ、こいつの横であと12時間過ごさなきゃならないなんて、地獄だよ!ああ、ビジネスクラスを利用できる大人になりたい!)

 何故かオフシーズンなのに、飛行機は満席状態。同じオフシーズンでも1月に行くときは、そんなに混んでないのに・・・。エールフランスはいつもこんななのかしらね。まあ、帰りは薬のおかげでほとんど爆睡していましたが。

 

 日本についたら、さらに咳・鼻水がひどくなり、頭痛もぶり返してしまい、最悪な帰国になってしまいました(風邪薬を持っていなかったので、鎮痛剤で代用していました)。

すでに日付は12/3をまわってしまいましたが、無事に帰宅。


後日談

 

 今回、欲張って夜便を利用しましたが、これは帰国後の時差ぼけが1週間くらい続きます。明日から仕事でハード・・・の場合は、時差ぼけが起こりにくい午前便をおすすめします。

 

 でも、私は肌がめちゃくちゃモチモチになりました(すでに元に戻りましたが)。水のせい?酒のせい?・・・がさがさになったって話は聞きますけどね。あと、ヨーロッパではまったくアルコールに酔いません。なぜでしょう。

 

 私らとは何の関係もないのですが、2日後、シャルル・ド・ゴール空港(しかも利用した2−Fらしい)で、シークレット爆弾発見訓練(許可なく乗客の荷持に爆弾を入れて、イヌに発見させる訓練)をしていて、爆弾を見つけた犬を誉めていたら、爆弾入りの荷持がコンベアをスルー。そのままどこかに行ってしまったらしいです(起爆装置がついていないので爆発はしないらしいが、多分まだ発見されていない)。とんでもない失態ですが、”2つのことが同時にできない”フランス人らしいや・・・とも思いました。

 

まりりんの部屋インデックスに戻る