Margaretの部屋/2013年6月
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マーガレットのブログ日記




2013年6月16 ()

 ロンドンの日曜日、と言えばド下町、イーストエンドのサンデーマーケットですよ。物価の何もかも高いロンドンで、イーストエンドはぐっと値段が下がる街。ロンドンなのに無国籍、ワールド・ワイドな匂いがします。

 

地下鉄オルドゲイト駅(正確には、ここはイーストエンドではなくシティ地区)辺りからスタートします(このルートは、同時に切り裂きジャック・現場ツアーができるよん:地図の第1〜第5被害者って書いてあるのが、事件現場&遺体発見場所)。

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 オルドゲイト駅を北に出てすぐ、ペチコートレーン・マーケット。ここは新しい&安い衣料品の露店の山、山、山。ちょっとエキゾチックな服も多い。昔はすごいなーって思ったけど、日本もユニクロやファストファッションの台頭で1000円以下の洋服が珍しくなくなって来たのであんまり値段にも驚かないし、1ポンド、2ポンドのTシャツとかは品質がどうなんやろねー、どっちにしろ安いアジア製だろうし。

 北にブラブラ流すと、オールド・スピタルフィールズ・マーケット。昔、市場だったところを綺麗に改装した屋内マーケットで、10年くらい前、日曜日はアンティーク中心のマーケットだったけど、いまは毎日開催のしゃれたカフェとクラフト・マーケットが主。これが面白い。新進気鋭のデザイナーや、路面店を持たないお店、ウェブ中心のショップなどなど、ファッション、雑貨など、それぞれ何処にもないようなものがストールで展示販売されているのです。

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Paw printsのかわいい動物プリントのバック。それぞれに色使いが面白い。9ポンド。

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チベット製の刺繍入りカシミア・ストール(新品)、30ポンド。今回私がライブで着るためにあつらえた着物と色合いが似ていたので、なんだか縁を感じて。ターコイズ・ブルーは大好き。売り子のお兄ちゃんは、ちょっとだけ新横浜に住んでいたことがあるそうだ。

 

で、私は見つけてしまった、ここの古本屋で。明らかに呼んだでしょ?

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スマッシュ・ヒッツの80年代総集編!(重い)

スマッシュ・ヒッツは(説明の必要もないだろうけど)アイドル音楽雑誌で、デビュー前のニールがライター&副編集長をやっていた雑誌。2005年に廃刊し、この総集編は2006年発売。

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80年代UKってだけで買う価値あるけど、元ライターのニールが前書きを書いているし。

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この写真は1987年の“帰って来たニール副編集長”の企画記事。その他、80年代10年分の記事やグラビアの総集編。すげーチープっつーか、すげーゲイゲイしいね、80年代は。これ、私が買わずして誰が買う!?お店のお兄さんは私よりちょっと若かったけど、私は興奮していろいろ喋ってしまいました。

スピタルフィールズ東側に出ると、デーンとそびえるクライスト・チャーチ。切り裂きジャックをテーマにした傑作コミック「From Hell」を読んだ人ならニヤリとしてしまう。この教会の右側には、ジャック5番目の被害者メアリ・ケリーの部屋(殺害場所)、左側は被害者たちのたまり場だったパブ、テン・ベルズが今でもある(2番目の被害者アニーの幽霊が出るらしい)。

そのアニーが殺されたHanbury streetを東に少し進むと、ブリックレーンに出る。ブリックレーンは現在インド・バングラディシュ人街、すごくスパイスの香りがする。昔はユダヤ人街だったので、ユダヤ料理屋やベーグル屋も残る(その名も「ブリックレーン・ベーグル」は名物店、安くておいしくて24時間365日営業)。ブリックレーンはアンティークとは言い難いガラクタ市のようなストールが並ぶ。本当にガラクタっぽいので、そういうのが好きにはたまらないかも。

でも、このあたり、最近ではアーティストが多く集まり、
オールドトルーマンビール蒸留所(醸造所跡地)がギャラリーのようなスペースになっていて(以前来た時、「Body world」をやっていた)、この周辺は日曜日にはサンデー・アップ・マーケットをやっている。こちらもクラフトや、食べ物屋さんのストールが多い。クラブもある。ハイソなウエストエンドもいいけど、こちらイーストエンドの魅力もすごい。他ではないものがあるので、定番モノに飽きた人は、ぜひこちらへ。

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食べ物ストールはエキゾチックなやつが多い。日本のたこ焼きや巻き寿司のストールもありました。他にも中華、タイ、ベトナム、ハワイ・パンケーキ、メキシコ、インド…世界一周です(ヨーロッパがあまりなかったけど)。

悩みに悩んで、ランチはギリシャのハロウミ・チーズを焼いたもの&チキンのラップサンド。

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相変わらずボリューミー。5£。

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リベラーチェ(マイケル・ダグラス&マット・デイモン)の映画がロンドンで公開中。ニールとクリスはもう見に行ったかな?ラスヴェガスのリベラーチェ博物館には二人してホクホク行っていたよね。

午後は、ガラッと趣向を変え、ロンドンの高級住宅地、ハムステットに。

ハムステッドはロンドンの北、丘の上にあります。高級住宅地ってたいがい小高い所にあるよね。やぱお金持ちは高いところから見下ろすね。ジョージ・マイケルもこのあたりに住んでたけど(前の彼氏のケニー・ゴスと)、破局したんで今はどうだろう。

なんとなくのんびりしています。小道にアンティーク・ショップのアーケード。けっこう細々したものが多く、かわいらしい感じ。

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私はこちらのアーケードでなく、大通り沿いの小さな市民センターみたいなのでやってた小さなガラクタ市で、品のいいおばあさまのストールでアンティークの洗礼ドレスを購入。こういうのがポートベローになかったのよねー。

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その近くで行列発見。名物のクレープ屋台。一回りしたら雨が降って来て、行列がほぼなくなったので、いっちょ買ってみました。

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かなりフランス風(メニューもフランス語が併記だし、ユーロ札も使える)。種類はかなり多く、無愛想なお兄さんとお姉さんがめっちゃ手際よくクレープを焼いていく。私はシンプルなハニー&バター、2.8£。これがまた、スッゲーおいしかった。パリで何度か食べたけど、パリより美味しいかも。外側パリパリ、中はモチモチ。行列できるわー。

ハムステッドの町そのものは小さく、ハムステッド・ヒースという広大な何もないヒースの丘は、雨で寒いので今回はパスして、ここは終了。いったんホテルに帰って、夕方のアフタヌーン・ティーのためにKさんと待ち合わせ。

カーナビ―・ストリートへ。前にも来たけど、この↓赤いビル(PUMA)の上の水色のオフィスが旧スマッシュ・ヒッツ、ニールの職場。

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その数軒隣に、4年ほど前にできたショッピングモール、キングスリー・コート。この中にあるティーハウス、カメリアズ
Camellia's Tea Houseへ。

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回廊が見えるテラス席(ほぼ通路)でいただきます。

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普通のアフタヌーン・ティーはこれで1人前だけど、ここはこれで2人前、量も値段(17£)も半分で、うれしい。日本人の店員さんがいました。一番上のケーキ、私はピスタチオとローズのケーキ。思ったより軽めでおいしいー。Kさんのはキャラメル・チーズケーキで、濃厚。あとはスコーンひとつづつにジャム&クロテッド・クリームと、胡瓜のサンドイッチ2きれ。紅茶はシンプルなダージリンにしたけど、お店で売っている紅茶は凝っていました。

この後、Kさんとチェルシーをうろつきました。ニールはこの辺に住んでるのかな―とか、妄想しながら…。

ところで、ニール&クリスの出会ったKings roadの電気パーツ店の後、早速お茶をしに行ったカフェ・ピカソですが、なんと、あの場所になくなっていました(泣)。4年前はあったのに…。1981年の8月、美青年クリスを横にニールが緊張して本当は引かなきゃならないのに押し続けたと言うあのドアも、もう、ないのですね…哀しいス。。。。

閉店のニュース↓(200977日)クラプトンやストーンズも常連だった。

Kings Rd café to Clapton and Stones is shut by recession

あ〜今日もお腹いっぱいだわー。楽しかった―。





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