7月28日(水曜日)
今日はベタに、台北一日バス観光です。ツアーに無料で含まれていて、観光をパスすることも可能だったのですが、初めての場所のベタな観光地も行ってみないと、その場所に行った気がしないので、参加することにしました。
だから、今日はPSBは出てきません。でも、ニール&クリスもこの日は観光をしていたみたいで、後でわかったのだけど、故宮博物院とか、同じ場所に行ったんですよ。まあ、残念ながらニアミスで、遭遇はしなかったけど…。
最初は、忠烈祠(ツォンレイスー)、過去、護国神社が置かれていた場所。国民改革、抗日戦争、中華人民共和国との戦いなど、過去に台湾が体験した厳しい戦いの中で戦死した軍人の英霊が眠っていまする場所。台湾は言わずもがな、日本の植民地支配を受けています。当然、酷いこともあったと思うのだけど、それにしては台湾人たちは非常に親日家です。心が寛容です。ここはバッキンガム宮殿のように、衛兵交代式が有名です。
台湾には兵役義務があって、衛兵に選ばれるのは背が高くてスリムな精鋭だけ。でも、非常にキツイ仕事なので、選ばれるとアンラッキー、と思うそうです。
次は中正記念堂。中華民国(台湾)の初代総統・蔣介石の記念館です。街中にあって、広大な敷地です。
ここも衛兵交代式があります。
もうちょっと歴史を勉強しないと…。
なんやかやで中国茶セミナーやって、鼎泰豊の本店でランチ。ニューヨークタイムズで、「世界の名店ベスト10」の選ばれたことのあるお店。夕べ連れて行ってもらったのは支店で、違うお店。でも、台湾よりも日本の方に多くの支店があるんですよ。行ったことなかったけど。新宿高島屋に入っているから、今度行ってみよ。
かなり混雑で、行列していました。小龍包は一口サイズなのでいくらでも食べられそうです。ちなみに空芯菜(日本名は蕹菜:ヨウサイ)のガーリック炒めがすっごく美味しいので、ぜひ注文してください。
その後、故宮博物院へ。戦時下、台湾に逃げて来た人たちが中国本土からたくさん国宝を持ちだしたので、北京の故宮博物院よりも国宝級のお宝が多いとか。中国本土からの団体観光客がすごく多いです。地元・台北の人はほとんど行かないそうです。まあ、そういうもんですよ。
お宝は撮影禁止だけど、トイレの写真。内装は改装したばかりなので、デザインがモダン・チャイニーズ風で、素敵です。
ブックマークのお土産。多分、猫だと思います。かわゆす!
その後、行天宮へ。商売繁盛の神様のいる神社。たくさんの人がお参りしています。ここでは無料でできる占いがあります。願い事を心の中で唱えながら、赤い三日月型の木型を二つ投げて、ひとつが表、一つが裏になったら、竹の番号札を引きます。その番号を覚えておいて、社務所で番号の紙のおみくじを貰います。その紙に上とか下とか(吉や凶の意味)が書いてあります。木型は2つとも表・2つとも裏が出たらダメで、1回のお願いにつき3回まで投げることが可能。3回ダメだった願い事は、今は叶わないんだそうで、ワタシは「商売繁盛」が3回ともダメだった。恋愛の願い事は一度で裏表揃ったけど、肝心のひいた紙おみくじが「下下(大凶)」。ガイドさんからは、遊びだから気にするな、と言われたけど。やっぱ気になるわ。
行天宮の地下道の占い屋さんにも行きました。ほとんどの店が日本語OK。生年月日、人相、手相、米卦で占います。
10分くらい、いろんなアドバイスを言ってもらったのだけど、こちらの情報提供は生年月日と人相・手相だけなので、かなり当たっていたと思います。ワタシの人生のピークは46歳だって。よかった、まだ終わってなくて。ただ、白犬を飼いなさいって言われた。命を守ってくれるんだって。白猫じゃ駄目だって…。たま…。
どこからでも見える台北101と、どこにでもあるファミマ。入口で流れる音楽も同じ!売っているものもだいたい同じ。街中の道路の街灯に、Twinkle Rock Fesのフラッグが下がっていて、PSBのもあったけど、写真が撮れなかった…。心の中では盗みたい、って思ってたけど…ハッピータウン台湾の犯罪率を上げるわけにはいかないので、我慢…でも、明日にはゴミになっちゃうんだよね。
その後、お土産屋さんに寄ってホテルで解散。ピーター&インファと夕ご飯の待ち合わせ予定までまだちょっと時間があったので、台北101の展望台にのぼることに。人はなぜ、高いところに上りたがるんでしょう…。
台北101は、いま世界で2番目に高い建物で、アジアでは一番。来年には東京のスカイツリーに東洋一の座を奪われてしまうみたいだけど。暮れゆく台北が綺麗です。
ピーターと待ち合わせの駅にタクシーで急行。タクシー運ちゃんが、道がわからなくてちょっと遅くなった、ごめんね(台湾の人は遅刻を責めたりなんかしません、本当に優しいです)。
MTR(地下鉄)六張犁駅の近くにある湘鼎坊というお店。どういうお店がいい?って聞かれて、安くて美味しくてローカルなところってリクエストしたらここ。すごく普通の食堂っぽくて、場所も中心地から外れているので、観光客はまず通らないし、通っても入ろうとはしないでしょう。
が、しかし!激ウマです!しかも安いらしい(1皿100元〜150元=270〜400円くらい!)。どれもこれも美味しいです。真ん中写真の鍋は、丸腸と、血を固めたレバーっぽいものが入っているんですが、全く臭みはなく甘いんですよ。シェフは元総統のお抱えシェフだったんですって。そんな人がこんなカジュアルなお店を出すとは、驚きです。ビールとかごはんとかは、セルフサービスでした。台湾の人は、あまりお酒を飲んでいないです。
↓ここの日本語サイトで紹介されていますが、場所が違うので、支店でしょう。でもこの地図だと私の滞在ホテルから歩いて5分くらいだった…。この支店の方が行天宮から近いので、観光客も行きやすいと思います。
湘鼎坊(湖南料理)
ピーターと。ちょっとシャイで、優しい青年です。彼は日本語を勉強しています。台湾の若い子は、元気でパワフルな女子と、優しい男子が多いみたい。日本と似ていますかねぇ。今夜もピーターに奢っていただきました。ありがとう〜〜美味しかったです!!
その後、インファが「かき氷食べたい?」って言ってくれて、台湾で有名なマンゴーかき氷のお店に連れて行ってもらいました。きのうと同じく、インファのボーイフレンドが車で連れて行ってくれましたよぉ!!
車で行ったので、場所も店の名前もわからなかったのだけど、調べたら多分、永康15(Ice Monster)だと思います。この店は有名な「冰館」の再オープンしたお店との事で、経営者夫婦が離婚してお店の経営がゴタゴタしたって、インファが言っていました。サイトを見ると、経営者の都合でいったん閉店したものの、名物店なので経営権が「FHB」という会社に譲渡されて再オープンしたようです。
食べたのは、マンゴーミルク・メロンシャーベット添え。130元(350円くらい)だけど、これも奢りで…申し訳ない。もちろん美味しいです!!
永康15 (旧:冰館
Ice Monster)
もう十分、歓待されているのだけど、さらに、車で土林夜市(ナイトマーケット)に連れて行ってくれました。私らが行きたいって言ったわけじゃないんですよ、本当に彼女たちは気がきくのですよ。先回りしてくれるのです。
夜市は、美味しそうな香りが漂っております。さっきたらふく食べたので、残念ながらもう食べ物の入る隙間がないので、匂いを嗅ぐだけ…。こういう場所は、魅力的ですなぁ。他にも通りには安い雑貨、衣料、CD,などが盛りだくさん。ゆっくり見たら時間を忘れそうです。平日なのに、ずいぶんと賑わっています。
すごく申し訳ないことに、途中でインファの脚がつってしまって…。でも私たちはどうしようもできなくて(英語も拙いし、中国語もままならず)、何もできずにオロオロするばかりで、本当に悪いことをしてしまったです。なにより、感情を英語でもいいから上手く伝えたかったのに、出来なかった。こんなに良くしてもらっているのに、彼女のピンチを解らなかったし、なにも出来なかったのが、ショックでした。あかりさんも、ホテルに帰ってから「悪いことした」って、涙ぐんで…辛かったです。
インファの脚の痙攣も治まったので、再び、ホテルまで車で送ってもらいました。今夜も充実した(&ちょっとビターな)台北でした。
以前、台北に旅行に行った知人の女の子2人組が、台北で現地の知らないおじさんにすごく親切にされた話を聞いたことがあります。彼女たちがホテルの前をうろうろしているとおじさんが日本語で話しかけてきて、「行きたいところに連れて行ってあげる」と言ったそうです。普通に考えれば、それはあり得ないでしょう。お金かエロが目的って思います。彼女たちも一度は断ったけど、わざわざ彼女たちの帰ったホテルにメッセージを入れてくれたみたいで、また再会したようです。おじさん曰く「自分は日本語ガイドをしていて、日本人にはお世話になった、だからお礼がしたい」とのこと。半信半疑ながら、彼女たちは行きたいお店や、有名な占い師のところに連れて行ってもらい、おじさんはもちろんお礼は受けとらずに、「また来るときは教えて」と、名刺を残して消えたそうです。
それは彼女たちが若くてかわいいからで、おじさんがちょっかい掛けて来ただけの話…と思っていました、台北を訪れるまでは。でもいまは、それもあり得るって思います。何の見返りもなく、台湾人なら歓待してくれると思います。もちろん最初から彼らにタカるつもりではいけませんよ。ピーターやインファも、同じPetheadでコンサートでやって来た私たちを、まるでPSBを歓待するように接してくれたのです!これ、日本人にできるだろうか?
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