1.レフト・トゥ・マイ・オウン・ディヴァイセズ(‘88)
プロデューサーがトレヴァー・ホーン(元バグルズのメンバーで、フランキー・ゴーズ・トウ・ハリウッドやタトゥーなどをプロデュース)ってだけでもPSBセンス。壮大なオーケストラの響くライト&ポップな曲ですが、内容はニールの子供時代をからめ、恋人と別れようかやめようかウロウロ悩む、やっぱりクヨクヨ系。また、曲中出てくる「チェ・ゲバラとドビュッシーがディスコダンスで踊っている」というフレーズが、彼ら自身を髣髴とさせる。ニールの語り風の歌い方も、曲もすごくいい!
PVがとても面白い。全部下からのおしりショットで、ニールは動かず淡々と歌い、クリスはイヤイヤヘンなダンスを踊らされている(しかもずっと下から・・・)。その上を白いタイツの体操のおにいさんが飛び交う・・・ファンタジーでしょう。PVのDVDコメンタリーでは、クリスはほとんど笑っていて、なにがそんなおかしいかというと、ラスト15秒ほどにそれまで立っているだけのニールがステップ踏む(回るだけだけど)シーンがあって、それを「くるぞ、くるぞ、キターッ!」って大爆笑・・・。お子様のような純真さですね。ラストは“ジョージ&ギルバートみたいに芸術的”とコメント。そっかー,”J&G”って、美術界のPSBだなあ!(J&Gはとってもお下品なアートを作るゲイカップル。フランスのピエール&ジルみたいなもん。)
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