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♪♪妄想乙女マーガレット通信★vol.11♪♪
別冊「まりりんのの日記」/ペットさん(ペット・ショップ・ボーイズ)偏愛フリーペーパー
第11号・2005年10月発行★発行人:まりりん石原、執筆乙女:クリスティーナ・マーガレット・ロウ

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こんにちは、マーガレットです。涼しくなると、ヨーロッパに帰りたくなるのはマージだけ?
今日は
マーガレット方式・ロンドン観光案内よ。お役に立ててね。


地区;
●ウェスト・エンド…デビュー前のPSBのユニット名であり、おそらく2人が20年間拠点にしている場所。1981年8月19日に2人が出会ったキングス・ロードのパーツ店もウェスト・エンド。キングス・ロードはかつてはパンクの聖地で、マーガレットの聖地巡礼は1989だった。ただし、この頃はもうパンクスはほとんどカムデンに遷っていて、ちょっとがっかりした。80年代以降はおしゃれなスローン・レンジャー(ダイアナを真似た感じのおねえさんがた)の闊歩するストリートに。

●チェルシー…ロンドンの由緒正しき高級住宅地。チェルシーといえば、文化人の住む場所としても知られている。オスカー・ワイルドもここの住民だった。現在、ニールはこの地区に在住。タウンホールでアンティークのイベントがよくあるので、マーガレットも足を運ぶ。高級住宅地のお宅拝見や高級スーパーでお買い物をし、ついでにニールがその辺を歩いていないかどうかキョロキョロして確認しましょう。

●イーストエンド…『ウエストエンドガール』はそのタイトルの逆で内容はイーストエンド・ボーイが主役である。PVでも、ニール&クリスが歩き回
っているのはイースト・エンドである。ここはいわゆる下町、おのぼり観光客は敬遠するような場所だけど、いつも刺激的なカルチャーを排出する。ヴィクトリア時代には最悪の貧民街で、切り裂きジャックが活躍した。リッパロロジストのマージは、毎回殺害現場ツアーがてら、怪しい・面白い場所を探し回っているので、よく知った場所のひとつ。

@キングス・クロス駅…そのまんまPSBの歌にもあるし、デレク・ジャーマンによる、講内をクリスが歩き回る撮影もされている。2人にとっての”上野駅”である。

Aラッセル・スクエア…大英博物館に程近い広場。ニール、クリス、Pさんが酔っ払いとの喧嘩で警察に連れて行かれた(クリスは逃げたらしいが)場所。治安はそんなに悪いとは思えないけど、なにせ、ゲイの人たちのクルージング&フィッシングスポットだそうだから、特に男子は気をつけてね。

Bサヴォイ劇場…コヴェント・ガーデン近くのホテル・サヴォイのとなり、由緒ある劇場。本来はオペラや古典劇を行うが、PSBはポップ/ロックの単独コンサートとしては初めて。映像を見る限り、舞台と観客席がえらく近い。ニールの足に触れそう。

Cコヴェント・ガーデン…ロンドンで有数のキュートな場所だと思う。周りには劇場が多いので、観劇前や後に食事ができる場所が多く、グルメスポット。ヘンリエッタストリートにある『ポーターズ』はマジでおすすめ。パブ・レストランだから安いし、ビールもおいしいし。イギリス料理は全部激ウマなのです。

Dパディントン…PSBとは関係なし。空港から直行できるヒースローエクスプレス到着駅。クマのキャラで有名。安いホテルが多く、移民も多く、エキゾチックな街だけど、いつもここに滞在しているので、なんだかマーガレットのホームタウンである。ただしマーガレットはいつものホテルのエロ・フロントマンに言い寄られているので、今後は河岸を変えるかもしれない。
 ここから少し西に行ったノッティング・ヒル(映画やフリー・マーケットで有名)にありポートベロー・ホテルは、ブラーがデュー前に働いていたバーがある。近くのホテル・ハルシオンも、ミュージシャン御用達。ポートベローはカムデンにかわり、いまや流行のファッションの発信地にもなっている。

Eオックスフォード・ストリート…ロンドンいち長い通り。『トレインスポッティング』でユアン・マクレガーが走っていた通り。ショッピングストリート。あらかたのメジャーなCDショップが集まっている。かつてPSBもタワレコでもイベントやったと思う。食品館で『ホーム&ドライ』(ネズミが走り回るPV)が流れた、とニールが言っていたデパート、セルフリッジも、この通り。その撮影地はこの通りの東、トッテナム・コート・ロード駅らしいが、ここはデビット・ボウイのゆかりの地。

Fカムデン…若者の街。ロック&パンク、ジャンク、フリーマーケット。大好き。クリスが「カムデンにあるスタジオで…」と話していたので、もしかしたらお忍びで洋服を買いに来るかも?

Gトラファルガー・スクエア…ナショナル・ギャラリーの向かい、ロンドンの“ヘソ”的な場所。だだっ広くいつも人がいっぱいいるが、たいてい何もしていない。2004年11月、PSBはここで『戦艦ポチョムキン』の無料コンサート・イベントを行った。数万人(!)が見たそうだ。マーガレットは残念ながらこの時期、バルセロナの展覧会出品&出席でいっぱいいっぱいだった。あと2〜3週間ずれていたらついでに行けたのに、といまさら悔しがる。
 トラファルガー・スクエアという駅はないけど、ここに行く一番近い駅はチャリング・クロス駅。ここのすぐそば、地下から入るクラブ「へヴン」は、ロンドンで一番有名なゲイ・ディスコ。すでに観光地か?ヴァージングループ総裁ブランソン会長所有。土曜日以外はノンケでも入れる。PSBが’92年にデレク・ジャーマンのためのチャリティー・ライブをやり、その様子がPV『ワズ・イット・ワース・イット』になっている。

Hリバプール・ストリート駅…『ウエストエンドガール』に登場。信じられないことに、20年前は誰もPSBが歩いていても振り返らないし(ロングコートのニールはただでさえスゲー目立ってるのに!)、無許可撮影だと言っていた(本当かなあ)。ボ〜とニールの後を歩いていたクリスが遅れて、スキップして追いつく場面に出てくる駅構内の大時計は、今でも健在。その左奥のカフェは、”カプチーノなのに生クリーム入り”で、前回、マージの同行者が激怒していた。

Iテムズ河畔…同じく『ウエストエンドガール』PVで歩きまわっていた。バックにビックベンの見える場所で止まって歌っていたので、探せばそのポイントは明らかです。

Jミレニアム・ブリッジ…とくに言及されていないものの、『ロンドン』(`02)で、ニールとクリスが路上ライブを行っているのはテムズ川にかかるミレニアム・ブリッジの上である。セント・ポール大寺院とテート・モダンを結ぶ橋で、その名の通り2000年に完成。テムズ川にかかる橋としては100年ぶりの新しい橋。歩行者専用橋。残念ながら2人がライブしている地下道の方は特定できなかった。

Kブリクストン・アカデミー…(地図外)『とどかぬ想い』のロケ場所。

Lミレニアムウォ―フ…(地図外)再開発地区。『悲しみの天使』『ビフォー』ロケ地。

Mメリルボーン駅…CM撮影と、映画『夢色の幻想』のロケで使用。

★ベア〜さん(下コラム参照)が調べた、PSBの歌詩に出てくるロンドンの地名・場所一覧

The East End (of London, in "Out of My System")
Embankment Gardens ("The Survivors")

Flood Street ("The Ghost of Myself")
The House of Commons ("Shopping") 
Kensington ("Hit Music")
King's Cross ("King's Cross," referring to both the subway station and its vicinity)
London ("London," "Something Special," and "The View from Your Balcony")

Scotland Yard (the London police agency, but also a place—the name of its original headquarters—mentioned in "
Do I Have To?")
Trafalgar Square ("Up Against It")
The V&A (popular slang for London's Victoria and Albert Museum in "The Ghost of Myself")
The West End (of London, in "West End Girls")


:付録:ロンドンじゃないんですが、ロンドンの北西75kmくらいにあるミルトン・ケインズの産業開発センター(industrial deveropment)の階段の手すりは、クリスが建築家時代にデザインしたもの。なんてことないステンレスの手すりだが、クリスいわく「機能的だろ」。わざわざ1日かけて行くほどじゃないと思うけど、クリスファンはバーミンガムやオックスフォードに車で行く途中なら、寄ってみてもいいかも。
住所:20 BURNERS LANE KILY FARM MILTON KEYNES MK11 3HB

★★★★今日のネタ・フロム・ベア〜さん★★★★

 ”ベア〜さん“=アメリカのライターでPSBのウェブサイトを運営しているウェインさんのことなのですが、勝手にベア〜さんと尊称で呼ばせていただいています。先日、ベア〜さんはパートナーのカレシと、めでたく25周年アニバーサリー(銀婚式!)を迎えたそうです。おめでとう!

●べあ〜さんの選んだPSBに関するしょーもないウワサベスト12。ペットさんたちがもっとも嫌がる
 …って、マーガレットがまた広めてどうするんだ。ほとんど嘘ですから、広めないように。私が聞いた一番しょ〜もない噂は、クリスが『ドミノ・ダンシング』PVの巨乳娘と付き合ってたというやつ。絶対ありえネエ。ベア〜さんも知らないと言うことは、広まりもしなかった噂だと思いますが。

1.名前の由来が、アメリカではゲイ・スラング。本人たちは否定。
 (なんでそういう突っ込みどころの多い名前付けるかな。最初の”ウエストエンド”でもよかったのにネ)

2.PSBはゲイ。(まだニールがカムアウト前の噂)
(これは唯一本当じゃないの?デビュー時にさんざん言われていたからな。クリスが口を割らないので、半分は本当ってことで。でもクリスは一度も否定もしてないって、ベア〜さんは主張。)

3.2人は付き合っている(または、つきあっていた。)
 ニール:「とても親密な関係だ。でもセックスはしていない。」と発言していました。
(日本の某音楽雑誌には、「PSBはホモ、でも2人のホモ関係はすでに終わっている」という、わけわからない紹介記事(’89)もあった。憶測だろ。)

4.2人とも、またはどちらかがAIDSでは?
 近しい人がAIDSで死んでいるだけ。(事前に血液検査くらいしているでしょ。)

5.クリスとピーターは恋人同士だった。
 公式コメントはいっさいなし。一緒に住んでいたけど、”友人“。 (だそうです。もういいです、この話。)

6.解散するのでは。1990年代初め頃流れた噂。
 (いまだに解散していませんが?)

7.クリスがギリシャでバイク事故で死んだ。
 90年代半ばの噂。しばらく公に姿を現さなかったせいらしい。
 (はあ!?じゃあ、今いるあの人は替え玉?どうりでカメレオンだわ。)

8.”BIZET BOY”の正体はPSBでは?
 結局、違った。(誰だよ、それ。ABSOLUTELY FABUROUSの正体はPSBだけど。)

9.ニールはニュー・オーダーの曲”ブルー・マンデー“で泣いた
 (ニュー・オーダーとはサムナーとジョニー・マーのユニット「エレクトリニック」で一緒に仕事もしているからねエ…どうでもいいよ!泣いたかもしれないよ!)

10.”The Theatre”には”Arsehole”というループが入っている
ニール:「ノー。」
  (PSBはお下品なことは言いません。ニールのアンサーはゲイ雑誌のインタビュー…)

11.ニールはケヴィン・スペイシーと付き合っている
ニール:「会ったこともない。」ニールの愛犬がケヴィンだから、噂されたのかも?
  (ケヴィンたんは、パパラッチ写真を見る限り若い男好きなので、年上のニールはないと思う。つーか、ケヴィン、あんたもいいかげんにカミングアウトしろよ。)

12.PSBは本当はゲイではない。ゲイカルチャーを利用しているだけだ。
希望的観測を含む。ニールはかつて女性キャスターと噂になったらしい。
 (今度はそうきたか〜。でも、ニールだってかつては女性と付き合ってたんだよ。)

★★★★今日のお写真?★★★★

うわあ、でたな、恐るべき連帯感。この仲良し高校生かOLのような仲のよさにはジェラシーすら覚えます。若いころにはこういう中のよさはあっても、年齢を経るとなかなかありえないよね。まあ、お互いに家庭を持ってないからかもしれないけどさ。女は特に、結婚すると過去は過去で、旧友とはなかなか会えなくなるんだよね。一生かわらず付き合え続けられる友人を見つけられるのって、女にはほとんどないんだよ。

他のバンドやユニットには感じられない妙な絆があるよね、この人たちには。何人もいるバンドとかだと、一人だけ目立ったり、仲が悪かったり、名前こそ変わらなくてもメンバーが入れ替わっていたりするものだけど、PSBはそれがないんだよなあ。まあ、喧嘩や意見の相違は当然あるだろうケドさ。解散しない理由を、クリスは「僕は変化を求めない」などと言っていますが、わがままで気まぐれに見えるあなたがそんな矛盾したことを言うなんて、やっぱり照れ隠しだろ。

 

★★★★今日の映画★★★★

『ベルベット・ゴールドマイン』(`99)…ユアン・マクレガー全裸、これだけでOK。さらに美形のジョナサン・リース・マイヤーズと濃厚キス、バットマンことクリスチャン・ベールとは無理な体勢でエッチ。もう、ほかに何を望むというの?これはファンタジジーよ。妄想よ。デビット・ボウイとか、モデルはこのさいどうでもいいってことにしようよ。ブライアン・イーノ、T-REXなどかつてのグラムを、プラシーボやパルプやトム・ヨーク(レディオヘッド)が歌っているだけでいいじゃんかよ。サントラはマージのお宝よ。しかも音楽プロデューサーはマイケル・スタイプ(REM)だよ。豪華すぎゲイ・ドリーム。トッド・ヘインズ、映画監督冥利に尽きるね。誰にだってファンタジーはあるんだ。マーガレットだって、生まれ変わって映画監督になったら、PSBの映画作るね!ただし、この映画のデビット・ボウイのように、ドン引かれて参加してもらえない可能性もあるけどね。
 映画というより、ミュージックビデオだと思ってみれば腹も立つまい。こういうものに映画のセオリーや体裁を求めるほうが間違っている。麗しの70年代を堪能すべし。


 


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