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♪♪妄想乙女マーガレット通信★vol.13♪♪
別冊「まりりんのの日記」/ペットさん(ペット・ショップ・ボーイズ)偏愛フリーペーパー
第13号・2005年10月発行★発行人:まりりん石原、執筆乙女:クリスティーナ・マーガレット・ロウ

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こんにちは、マーガレットです。ああ、いまの季節のロンドンはいいだろうなあ。夜にパブにフラッと入って、ぬるいギネスをちびちびやりながらロンドンおやじたちとサッカーを見るのが楽しいのよね〜。あら、なんかマージもオヤジね〜。

★★★★今日の乙女訳リリック★★★★
『イン・ザ・ナイト』(‘85`)
 デビューシングル「オポチュニティーズ」(’85)のB面及びB面集アルバム「オルタナティブ」収録。かなり初期の曲ながら、反戦、社会問題、皮肉、ゲイテイスト、アタマのよさが見え隠れする・・・PSBのテーマがすでに確立されている。歌詞に出てくる「ザズー」は、第2次世界大戦(ナチス・ドイツ支配下)のパリの粋な若者たちのこと。ただの反戦ではなく、おしゃれでカッコイイ若者に注目するところが(「パニナロ」もそうだったけど)、ニールっぽい。

 

ザズー、どうするの
たくさんの人が君を狙っている
ザズー、comment allez-vous?(ごけげんいかが)
夜の扉をノックする

ザズー、彼はサングラスや長い髪は気にしない
気を持たせておいて、男に冷たく嘲笑する
リベンジをたくらんでいるやつもいる
ザズー、comment allez-vous?(ごけげんいかが)
夜の扉をノックする・・・夜に

誰もが誰かの魅力に取り付かれている
地獄に落ちてしまったらもう遅いけど
みな、通りでこう言っている
「あのザズーを閉じ込めておけ!」

ザズーは、昼間はずっと眠っている。
それからナンパか、ル・コリゼへ出かけていく
酒を飲み、おかわりの酒を注文し
クレージーな戦争のことを考えているという
ザズー、どうするの
夜の扉をノックする
ザズー、comment allez-vous?(ごけげんいかが)
夜の扉をノックする

兵隊たちが歩き回っていても
彼の関心ごとは恋愛のこと
旗がふられていても外されても、恋のことばかり気にしている
愛と犯罪は紙一重だけど
この場合は
愛と犯罪とコラボレーションは紙一重

夜に 夜に 夜に

 

★★★★今日のピックアップPV★★★★
いつもこんな僕じゃない(‘93)  監督・・・ハワード・グリーンハルフ

ひき続き面白PSB。曲の「恋したから、イエ〜イ!」感が伝わってくるようなはっちゃけっぷりで、二人とも有り得ないくらい踊っている。ただ、現在のコメントでは二人とも「やめてくれ〜〜!恥ずかしい〜!」状態です。スタイリッシュなニールがピンクを着るなんて、ありえないでしょ(まあ、心は乙女だけど、外見をいじるのをやっちゃったらもうヤバイって、自分を知っていますから)。でも、ファンはこういうのが大好きなので。いつもと違う彼らが楽しい。

ファンの批評によると、これはポール・マッカートニー&ジョン・レノンだと。

 ‘99年に公開された『オースティン・パワーズ』がパクッたんじゃないかと思うくらい、女の子も似ているし、サイケな感じも似ている(本人たちは「ビースティ・ボーイみたいだ」って言ってたけど)。また、男性ダンサーが全裸になるロシアの伝説のバレエ『春の祭典』を映像化したようなシーンも登場。なんともキュートなニールの高い声とあいまって、愛すべき1本。

 

★★★★今日のネタ・フロム・ベア〜さん★★★★
 ”ベア〜さん“=アメリカのライターでPSBのウェブサイトを運営しているウェインさん。勝手にベア〜さんと尊称で呼ばせていただいています。今回もクリス・ネタです(多分ベア〜さんはクリス好き)。歌っていたり声が入っていたりする曲は、クリスが明らかにこだわりを持っていると思われます。B面が多いです。

●クリスが”歌っている“曲トップ10

1. 「Paninaro/Paninaro '95」 言わずと知れた、リードボーカル(ラップ)。クリスがライブで歌う代表曲。
2. 「One of t
he Crowd」 声は全部コンピュータで換声されていますが。
3. 「We All Feel Better in t
he Dark」 喋ってます。ささやいています。エロです。
4. 「Music for Boys」 「僕は男に好かれるから」という真意不明のコメントあり。高い声に換声されているが、ほぼインスト曲。
5. 「Postcript」 マジ歌。Pさんに贈った曲だけど、8年も隠していた。
6. 「Euroboy」 やっぱりコンピューターで換声されているけど、けっこうたくさん入っている。ゲイ・ディスコで大ブレーク。
7. 「Somew
here」 (Extended Mix) このバージョン持っていないので、マージは未聴です。ウェスト・サイド物語のほかの曲から"One Hand, One Heart"と入れてるらしいです。
8. 「Lies」 マジ歌その2。実生活で何があったか不明。
9. 「Time on My Hands」 地声とコンピュータ声の半々くらいの感じ。ほぼ全編この声。
10. 「Je T'Aime
Moi Non Plus」 多分、男性の声がクリスの声をコンピューターで換声したものらしい。

●クリスの”声が入っている“曲トップ10

Happiness Is an Option」 (ニールと女性ボーカルの声にかぶっているので聞きにくいけど)
Home and Dry」 (2度目の『ホーム&ドライ』の次、「We’re goin home」と喋っている)
How Can You Expect to Be Taken Seriously?」( (最後のリピート「シーリアスリー」のところ
I Get Excited (You Get Excited Too)」(エキサイト、エキサイトと言っている)
I Want a Dog」 (7" version)(犬の犬種をラップで。最後コッカスパニエルって言ってるな)
「It Doesn't Often Snow at C
hristmas 」(最後に"Happy New Year"と。おいしいとこもっていくなあ)
「It's Alrig
ht」(「イッツ・ゴナ・ビー・オールライト」と言っている)
「Metamorp
hosis(かなり電子音の男性コーラスがクリスだと思う)
So Long, Farewell 」 (この曲はクリスが大好きな『サウンド・オブ・ミュージック』からの曲ですが、ラジオで披露されたものらしいので、リリースされていません。マージは未聴です)
This Must Be the Place I Waited Years to Leave (微妙!コーラス部分?)
We Came from Outer Space(複数音ミックスされた、早口で聞き取れない部分)
We're the Pet Shop Boys 」(過去リリースされたタイトルのラップ部分)
Where the Streets Have No Name (I Can't Take My Eyes Off You))(これも微妙!やっぱコーラスかなあ)
*以下は、未確認。”多分入っている”
Nyet 」("Nyet!"の部分"Da!"とういニールに対して?)
Miracles」 ("Dark skies, dark skies"?)
Radiophonic」 (タイトルを言う次?)


★★★★今日のニール先生乙女研究★★★★

 PSBの歌詞は、ほとんどがニール先生が書いています。噂では数々の恋愛の痛手を綴った”ニールノート”があるといわれていますが(本当)、なかには「これって、もしかしてクリスのことを歌っている?」と思われるものもなんとなくあるのです。最初に言ったように、2人が過去も現在も恋愛関係にはないというのはほぼ間違いありませんが(いや、本当は一度くらいあったかなあとも思うけど)、少なくともニールはまるで保護者のようにクリスのことをずっと愛しているのは確かです。ただし、恋愛としては大いなる片思い。そんなもどかしい状態が2人のビミョ〜すぎるバランスなのですが、これが成立してしまったらPSB崩壊への道ですので(2人がいつも悲しい恋愛をしているから曲ができるのだ!)これでいいのです。
 でも、クリスがモデルと思しきものや、愛が見え隠れする歌詞を集めてみました。

@『オポチュニティーズ』(`85)…”お前は顔がいい”は、多分本心。だって、この他のコメンタリーでもかなり外見を誉めていたり(「パフォーマンス」ツアーの豹柄衣装など)、”これ似合う”と洋服を選んだりしているから、ニールはクリスを“PSBのイケメン担当”と思っている、絶対。

A『
ユー・オンリー・テル・ミー・ユー・ラブ・ミー・ホェン・ユー・アー・ドランク』(’00)…タイトルや歌詞はニールの実体験ながら、これを「(ロマンチストのクリスが)気に入ると思って、クリスのために書いた」と語り、クリスも「ニールらしいよ!」とやや興奮気味。

B『ヤング・オフェンダー』(’93)…アルバム「ヴェリー」収録曲。内容は“若き反抗者”に対する年長者の”僕”の意見をやんわり語っているようで、実は若く元気な恋人を持ったおじさんのボヤキだったりする。ニールそのままじゃ?その1節。

”本当に助けがほしいなら、僕は何でも協力するよ/読みかけの本を置いてでも君と恋に落ちる
それとも、本当にそうなってみる?/なんて優美な君の動き、なんて痛烈なきみの嘲笑
僕は君が生まれる前にすでにティーンエージャーだった/でも同年代より僕はよっぽど若いだろ“

く〜、おじさんが若ぶってます!これだけじゃ、5歳年下のクリスとは無関係とは思いますが、さらに…。

”君の瞳に映るのは情熱かい?それともバイクの輝き?/熱いキーボードの上の君の指ったら!
君は本当に自信満々/僕には理解できないけど”

バイク乗りでキーボード弾きで自信家のクリスを想定していることは、あきらかじゃございません?

C『セクシー・ノーザナー』(’03)…『ホーム・アンド・ドライ』シングルカップリングおよび『Disco3』(ちなみにこのときのリミキサー、トム・ステファンとニールは当時恋人同士だったそうです!!現在の関係はわかりません。ニールとトムは、”
Superchumbo with Neil Tennant”名義で『Tranquilizer』という曲を作っております)収録。”セクシーな北部出身者”、これはクリスのことだと言われています。クリスはセクシーというより、私はキュートだと思いますが、ニールはセクシーと思っているようです。もちろん、この歌がクリスがモデルなんていう公式コメントはありませんが…。リリック、メロディー、リミキサー…。なんか複雑な三角関係じゃございませんこと?こんな歌詞です。

”英国北部からやってきた/彼らがどんな感じかは知っていると思うけど
いたずらっぽい笑顔/セクシーな北部人
いろんなクラブに出入りしているけど/どこもタダで入れてくれる
どうやってやっているんだろう/セクシーな北部人
たくさんのビールを飲んで/少なくとも嫌煙家
北部なまりはあるけど/セクシーな北部人
最新ファッションに身を包み、コロンの香りを漂わせ
プライドの高さも一流/セクシーな北部人”

ニールも実際は北部出身者なので、彼自身のことじゃないかとも思いましたが(ニールの北部なまりは有名だし、それがセクシーだという説もあるし)、クリスの笑顔がキュートでクラブ好き、ビール大好きで嫌煙家なので、これは間違いなくクリスがモデルだなあ、と思います。なんでタバコのことが出てくるかというと、北部人の典型は「ビールとタバコとサッカー好き」だそうです。唯一、クリスはタバコが嫌いなのです。さらに、こう続きます。

”サッカーとタバコ(ファグ)だけじゃない/決してサッカーとタバコ(ファグ)だけが全てじゃないんだよ”

ここで不思議なのは、前のセンテンスではタバコを「smoke」と表わし、また「cigarette」でもいいのに、わざわざ「fag」という単語にしていること。まあ、ネイティブスピーカーじゃございませんので細かいことはわかりませんが、「fag」=「タバコ」という意味は辞書でいうところの最後の項目で、実は「ホモ」(やや蔑称)という意味の方が強いんですよね。よく映画とかでも「
ユー・アー・ファゴット(このホモヤロウ)!」とか使われているし。

 う〜ん、サッカー大好きでファグ疑惑がチャコールグレーなクリスたん…。これはニールのお遊びなのかな。

★★★★今日のお写真★★★★

 ニールの隣のこのおっさん誰!?たぶん我々が知っているような有名人ではないと思いますが、身長185cmを誇るニールよりひとまわりでかく(推定2m)、しかもニールのウエストに手を回してます!!でも、ニールが笑っているからただのスタッフやファンでもなさそうだし、…この人のニールのカレシ率は高いかも…(少なくともゲイだな)。しかし、ニールの恋人はもっと若くてやんちゃであってほしいなあ!さっきも、リミキサーのトム・ステファンさんが(元)カレだと判明したし(顔はわからないけど)。まあ、ニールはエルトン・ジョンとも公然で濃いキスをしていたから、タダのフレンドリーな関係かな。(心霊写真だったらイヤ)

 

★★★★今日の映画★★★★
『真夜中の弥二さん喜多さん』(`04)…今年度邦画ナンバー1ムーヴィー。もともと原作のファンで、クドカンがおなじみの”大人計画ファミリー”でどう料理するんだろうか、と楽しみだったけど、ハズレなしだった。長瀬、バカでテンション高くて最高の役者!七之助はまりすぎ。そして二人がラブラブすぎ。脇役も豪華に使い散らかしすぎ。ロードムーヴィー、プチミュージカル、わけわからない展開、濃い脇役、有り得ないラスト…これ、ペットさんの映画『夢色の幻想』をゲイカップルにしたようなものじゃん!これ、ペットさんたちに見せたいわあ!「三度のメシより男好き」(byやじさん)は名言!(原作のやじさんはあんなにテンション高くないけど、あれはあれで成功。どうせ原作はもっとすごい展開なので…まさか、続編は作らないよね?)

 


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