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♪♪妄想乙女マーガレット通信★vol.19♪♪
別冊「まりりんのの日記」/ペットさん(ペット・ショップ・ボーイズ)偏愛フリーペーパー
第19号・2006年01月発行★発行人:まりりん石原、執筆乙女:クリスティーナ・マーガレット・ロウ

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A happy new year、マーガレットです。今年もよろしくね。星占いによると私の2006年は、おとなしくしていた方がいいみたいなので、なるべく黙ってます・・・そんなのできないっ!

★★★★今日の乙女訳リリック★★★★
『パリ・シティ・ボーイ』(03)
 ベストアルバム「ポッップアート」(’03)のフランスで発売されたバージョンのみに、「ニューヨーク・シティ・ボーイ」(‘99)のかわりにさらっと収録。ループ部分をフランス語で歌っている。やっぱりこの元気な曲“NY”っぽいからパリははちょっと違和感あるけどね。こんなにつくしているのに、フランスではPSBは意外にも冷ややか。エイス・ワンダーに提供した「アイム・ノット・スケアード(邦題「モンマルトルの森」)」もフランス語バージョンがあるし、セルジュ・ゲーンズブール&ジェーン・バーキンの「ジュテーム・モワ・ノン・プリュ」もカバーしているのに。ニールの声って、発音がきれい過ぎて、鼻濁音使いまくりのフレンチには向いていないのかも・・・。でも、こういうお遊びは面白いので、また頼みます。

パリ・シティ・ボーイ
待ち望んでいた日がやってきた
君はパリ・シティ・ボーイ
シャンゼリゼのプリンスみたい!

少年時代は辛い日もある
ベッドに横になって、パンクを聞いて
家庭は用兵キャンプみたいで逃げ出したい気にもなる
家出して、紙ふぶきの中をさまよってみろよ
うまい話は真実に思える

君はそれがチャンスだと知っている
君はパリ・シティ・ボーイ
若いんだから、なんだってできるさ
パリ・シティに飛び込んでごらん

パリ・シティ・ボーイ
待ち望んでいた日がやってきた
君はパリ・シティ・ボーイ
シャンゼリゼのプリンスみたい!

ストリートはテーマパーク、現実とは思えない
最新のハードウェアーをお買い上げ
聞こえる曲はまさにボンバー
もしMIXを手に入れることができなかったら、
86番街に追い払われる

君はそれがチャンスだと知っている
君はパリ・シティにいる

パリ・シティ・ボーイ
待ち望んでいた日がやってきた
君はパリ・シティ・ボーイ
シャンゼリゼのプリンスみたい!

パリ・シティ・ボーイ
退屈なんて絶対しない
君はパリ・シティ・ボーイ
シャンゼリゼのプリンスみたい!

★★★★今日のピックアップPV★★★★
『キャン・
ユー・フォーギヴ・ハー』(93) 監督・・・ハワード・グリーンハルフ

実はこの曲とアルバム(「ヴェリー」)を出す前、PSBはキャリアの集大成であるPV全集「ビデオグラフィー」を出して、新しいレーベルを立ち上げてプロデュースをはじめたり、別行動も目立ち、ファンの間では、これで解散するのでは・・・という不穏な噂があった。でも、新しいアルバムは出たし、ツアーやライブもやるようになったし、もちろん今でも以前と変わらず活動している。これはそんな空気を破った第1弾。
 内容も曲調もハードなので、PVはコミカルな作り。これまでのクールな2人だったら、こんなへんなコスプレはやらなかったろうに・・・面白いけど。仮面フェチの私としては、クリスにぐっと来ます。

曲の内容は、恋人からバカにされた友人の男性に「彼女を許せるのかい?」と、問いかける内容。バカにされる内容が「ロックを聞かないで、ディスコ(=PSB)で踊るような男らしくない奴」。つまり恋人をゲイだとバカにした女性を責めている(で、彼は自分を偽っていたことに気付く)。次の年、ニールは「ゲイの視点で書かれた詩」とカミングアウト。知らない人は「そうだったの!?」と驚愕したかもしれないけど、仲間をコケにされると許せない姿勢を貫く彼ららしい一面。

★★★★今日のビデオレビュー/ライブ・パフォーマンス★★★★
 ‘91年に初のワールドツアーとして開催されたライブ。ライブといっても限りなくアートパフォーマンス、あるいはミュージカルか演劇に近く、観客の参加を拒んだライブに世間は賛否両論だった。私は傑作だと思う・・・ただし、その場に観客としていたら、少しさびしい気がしないでもない。この舞台は当時からビデオが出ていたけど、’04に、デビュー20周年を記念して、2人(+聞き手、ジャーナリストのクリス・ヒース)のコメンタリー入りDVDが発売されている。相変わらずテンションは高め、仕事というより、友達同士で飲みながら喋っているみたい!
 このコメンタリーで、裏事情がわかる。例えば、観客が満員になっても50万ポンドの赤字が出ることが最初からわかっていたけど強行したとか。曲の間の舞台裏のドタバタした様子もチラッと映る。・・・この楽しさったら、舞台をやったもんじゃないとわからないのよねえ。オペラ畑のデビット・オールデン&デザイナーのデビット・フィールディングを舞台監督に起用し(彼はその後、『ヴェリー』のコミカルなコンセプトデザインも担当した)、11人のダンサー(ヒップホップ2人、バレエ9人)、3人のヴォーカル、そしてPSBの二人、16人がほぼ毎回の曲で衣装チェンジをしているという、とんでもなく派手でお金がかかっている舞台である。
 内容は、PSBの曲に合わせて、2人の男の寄宿舎少年時代、逃亡、冒険、エロ(これ、大事よ)、ポップスターで成功し、搾取され、落ちぶれ、最後は天国に行くというストーリー仕立になっている。台詞はなく、ニールの歌とクリスのキーボード(と、見えないけどバックバンド)で構成されているから、間違いなくライブなんだろうけど。
 衣装代えもせわしないが、証明や衣装のデザインが絵的にすばらしい。厳しい寄宿舎(このシーンもエロが多いけど)をサーフィンで(!)逃げ出した2人は、ロシア崩壊に立ち合い、禁断の世界に。その後、2人そろって精神病院に隔離され(「ロッキー・ホラー・ショー」っぽい明るいエロ!)、逃げ出してポップスターに。『君の瞳に恋してる』で絶頂&ダンス(ビデオには版権で『君の瞳に恋してる』の歌詞が収録されていないが、DVDには収録あり)。その後は転落の一途!『ジェラシー』で、賞に押しつぶされて死んでいきます。合掌。天国で、羽をつけて復活します。
 通常のライブでは動かないクリスが大活躍というのも、ファンから支持されている理由のひとつ。『ウィー・フィール・ベター・イン・ザ・ダーク(灯かりを消して)』で、ストリップしてエロい世界に誘われるダンスを踊るシーンがそれだけど、本人のコメントでは「失敗した・・・恥ずかしい」の連続で、
合悪くなると逃げる、いつものクリシーたんらしく、コメント収録中にトイレに言っちゃってます・・・バタンって・・・。あと、『ウェスト・エンド・ガールズ』で落ちぶれた酔っ払いを演じ、舞台で暴れ回る。ニールはいつものようにフォロー。「うまいよ」「かっこいいよ」「似合ってる」と、クリスのご機嫌取りか本心かわからないけど(多分、両方)。
 「リハーサル」という20分くらいのインタビューも掲載。インタビュアーの質問に、主にニールが答えているが、ニールってやっぱり厳しい人だなあ、と思う。で、クリスもいつもどおりちょっぴり不機嫌な構え。まあ、これは彼らなりの“ディフェンス”だとは思いますが。ご指摘どおり、喋るクリスをニールがじっと見つめているのがショッキングかもね。


ヒゲ、怪しいです


ストリップっつってもこの程度ですが


当然、ウィッグですよ

 


★★★★今日の関係者★★★★
ピート・バーンズ
 デッド・オア・アライブのフロントマンであり、ヴォーカル。デッド・オア・アライブといえば80年代後半、
ユーロビートの旗手として、特に日本で絶大な人気を誇った。ピート以外のメンバーはほぼ代わっているようだが、現在もバンドは存在する。ただし、アルバムやシングルなどの作品はここ数年発表されておらず、2003年のシングル・ベスト集『レヴォリューション』が近作である(そのなかに収められている『ユー・スピン・ミー・ラウンド』の2003年度ヴァージョンだけ新しい)。


人造人間化している2005年。

でも、ディスコがクラブに代わり、ユーロビートは遠くなった21世紀の今でも、デッド・オア・アライブはクラブで小ブレイクを繰り返しているようだ(ただし,80年代の曲)。本人たちはというと、ロンドンのクラブなどでライブは続けている。見ればわかるようにバリバリのゲイだけど、実は妻もいた(今はどうだか知らない)バイ。明らかに昔よりマッチョ&整形美人になってしまったので、もう100%そっち系なんだろうかとも思う。
 PSBは2004年、彼と『ジャック&ジル・パーティー』という曲を共作しているが、このシングルが限定1000枚とかで(何で?)通常のお店やネットストアとかで出回った様子がないため、一般的というより、クラブのための曲かもなあ、という気もする。相変わらずゲイ&クラブというキーワードで動いているような彼らだけど、ふっきれたのは最近のような気がします(前からニールは「ゲイバンド」と思われるのを嫌っていたと思われる節がある)。ともかく、これをきっかけにピートがメジャー復活してくれるといいのだけど。まだ45歳なんだからさ。

★★★★今日のお写真★★★★

古い話をむしかえします。『レフト・トゥ・マイ・オウン・デヴァイセズ』(`88)のシングルジャケット。小さくて見えないけど、このクリス(もちろん立っているほう)は、堂々と左手薬指に指輪しているんだよねえ。これ、だれも突っ込まないのかしら。アクセサリーはあまりしないとはいえクリスはけっこう指輪は多くて、だいたい右手中指が多い。でも、なんで目立つし残るジャケットでわざわざそんなこと?もちろん、当時も彼は独身のハズです。そんなの決まってるじゃん…誰か(当然、当時のアシスタントのPさん)とラブラブだったんだよ!見せ付けたかっただけなのさっ。言葉にはしないけど、わっかりやっすい行動をとるのはいつものクリシーちゃんなのさ。
 ところで最近、両耳にピアスしている男性タレント・歌手、多くない?いいの?これ。

 

★★★★今日の映画★★★★

スターウォーズ:エピソード3(シスの復讐)』(05)
・・・終わった…終わったよ。カルト映画好きのまりりん&ゲイ映画好きのマーガレットとしてはまったくひっかかりそうな感じがしない超話題作の『SW』ですが、なぜか好きなんだよねえ…。今回は対話形式です。
まりりん…「だってアメリカの神話だし。やっぱ心踊らされる。『エピ3』はどうあがいたって悲劇的内容にならざるを得なかったわけで、それを承知でファンは挑んだわけだしさ。で、多少の粗やつながらないところもあったけど、タトゥイーンの夕日の砂漠で終わったところで、もう、じわ〜っと来た。満足だよ。」
マーガレット…「『SW』はルーカスのオタクな部分だけが良かったわね。正直、“ラヴ”のパートはあまりにもベタ過ぎて笑ったけど、ルーカスがもてない男だったんだから仕方がないわ。でも、ルーカスってゲイっぽい。」
まりりん…「そう来るか。バツイチ独身だけど、一応奥さんと養子の子供もいたんけどね。」
マーガレット…「ゲイっぽいわ!C-3POがわかりやすいゲイキャラ!C-3POは男性ドロイドらしいけど、同じ型のドロイドは全員女性ドロイドよ。喋り方も歩き方もオカマ!男キャラはみんなゲイが好きなタイプだし!」
まりりん…「まあ、それは誰もが認めるところだけどね。」
マーガレット…「ジェダイは人類愛を説いているから誰か特定な人を愛したり結婚したりしてはいけないのよね。それが禁断の愛につながる。それって身もだえするようなゲイ・ラヴと似ているの。」
まりりん…「考えすぎ。でも、人類愛のため特定の人を愛しちゃいけないって、愛のないセックスを奨励しているみたい。若いんだから性欲ぐらい、誰だってあるだろ。」
マーガレット…「だからさ〜。オビ=ワンがアナキンに言うラスト近くのしぼりだすような台詞「I loved you」が効いてくるんじゃない。禁断の愛よ!」
まりりん…「マーガレットにかかるとみんなこうなるなあ。ともあれ、青春のかけらがまたひとつ、終わりました。ちょっとさみしいね〜。次は、何を楽しみにしよう…。」


★★★★PSB in 2006★★★★
 
相変わらず超多忙のPSBのお二人、去年の暮れはエルトン・ジョンのプレ結婚パーティー(12/19)で“男だらけの婚前ライブ・パーティ”をやったそうだけど、ニールとジェイク(シザー・シスターズ)がデュエットって、いやーん!一般的な結婚式の2次会みたいに、恋が芽生えたらどうすんのよー!楽しそう!ロンドン在住のゲイに生まれたかったわ!何はともあれ結婚フィーヴァーに暮れた2005年のU.K.だったようですが、今年のPSBといえば、4年ぶりのオリジナルアルバム『Fundamental』が3月末(日本は未定)に発売予定。早速シングルカット『Minimal』のプロモーションビデオ撮影もクランクインの模様。また、マドンナのアルバム『Confession on a dancefloor』から発売予定2ndシングル『Sorry』のリミックスを手がけている。また、気になるのはツアー。どうやら初夏あたりに予定しているらしいけど、日本に来るかどうかはまだ不明。やばいな〜。何も手につかなくなるわ〜。

 

 


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