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♪♪妄想乙女マーガレット通信★vol.21♪♪
別冊「まりりんのの日記」/ペットさん(ペット・ショップ・ボーイズ)偏愛フリーペーパー
第21号・2006年02月発行★発行人:まりりん石原、執筆乙女:クリスティーナ・マーガレット・ロウ
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マーガレットです。人並みにブログ始めました。前回で「乙女訳リリック」の2nd.CDのレビューが終わったので、今日からはフリーセレクトよ。なかなか興味深い詩がまだまだいっぱいありますよ。どんどん行きます。
★★★★今日の乙女訳リリック★★★★
『オールウェイズ』(’02)
シングル『ホーム・アンド・ドライ』のカップリング、およびアルバム『リリース』のイギリス限定2枚組のボーナスCDに収録。去年の夏の終わりに聞いて、号泣した曲。不用意に流れてくると、本当にいまでも涙が出ちゃう。曲だけでもそうなのに、訳したらまた涙が・・・。PSBはその強気なところがポップの帝王に君臨する権力者の一面も持つけど、こんな優しい曲が作れるなんて、そんな人間的な面が大好き。優しくて包んでくれるような曲はこの時期にかたまっているので、2人の何かの出来事への心境が反映されているのかも。
夏の砂浜の魅力も褪せてしまったね もう別れを告げてもいい頃だろう 吹くにまかせておけばいい 夢は持ち続けていこうよ・・・ね? 必要しだいで人は動くもの 何もかもダメになったわけじゃないんだ 未来はそれほど荒涼とはしていないよ・・・それで |
それが負担になっているんだ 必要以上に大きく心にのしかかってくる 思い切り大胆になるんだ 全てが台無しになってしまうよ 何もかもダメになったんじゃない 未来はそれほど荒涼とはしていないよ・・・それで |
★★★★今日のピックアップPV★★★★
『セ・ア・ヴィダ・エ〜幸せの合言葉』(’96) 監督・・・ブルース・ウェバー
ブルース・ウェバー監督2本目。彼ののほほんとした幸せ感のただよう映像は、この曲にぴったり。ウェバーの常套手段で、冒頭、詩の引用が入る。撮影地はフロリダのWet’n Wildというテーマパークの大きなウォータースライダーのあるプール。いつもの美男・美女だけでなく、いろいろな人が登場。クリスとニールもやはり撮影に参加している(意味がないとか忙しいとか露出したくないとかいろいろな理由で、意外に撮影に参加しないミュージシャンもいるが、律儀に参加。つーか、絶対フロリダに遊びに来ている)。 |
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プールなんだからさー、ちょっとは脱いだらどう?2人とも、着衣のままプールに入っちゃってるよ。クリスはまたもブルースに“若い男子とキャッキャッ”な現場を押さえられています(ところで、イケメンがサーフィンをする場面が挿入されているけど、あれはクリス持参のサーフボードらしい。意外にアウトドアなクリシーたんだった)。プリクラ撮る場面なんかもあって、もう、楽しそう〜〜〜。 |
★★★★今日のビデオレビュー/ライブ・SOMEWHERE★★★★
1997年、ロンドンの由緒ある劇場サヴォイ(オペラや古典劇中心のため、単独ポップコンサートはPSBが初!)で行われたライブ。当然、舞台も狭いし、キャパも少ないため、チケット争奪戦が行われたと思われる。本当にこの人たちって、ぼ〜っと義務のようにライブはしないのよねえ。
ビデオ・DVDの日本版にはリハーサルが入っていません。海外のソフトには入っているようです。けっこう長めにリハーサル風景が収録されているのですが、当然ながら日本語字幕はありません。ちょっと知りたかったなあ、喋っている内容。東芝EMI!出して!)。
舞台は狭いけど、その分、いつもとは違う奥行きのある舞台。いつも向かって右に配置されるキーボード・クリスが、中央バックに。バック左右にはスクリーンがあり。それぞれでカジュアルなパーティしているような男女の映像が流れている(冒頭、休憩、アンコール前、2人がここに合流する)。舞台デザインは写真家のサム・テイラー・ウッド(『ジュテーム・・・モア・ノン・プリュ』のあえぎ声も彼女のもの。そういえば、彼女は先日のエルトン卿のウェディング写真を撮っていました・・・ゲイピープル御用達?)。
2人の衣装もいたってシンプル。おそろいの上下ブルー、上下ホワイトの2着のみ。メインが比較的地味でハッピー感の漂うアルバム『バイリンガル』(’96)と、『ウェストサイド物語』からのフィーチャー『Somewhere』なので、アコースティックな雰囲気も漂わせているが、一方デビット・ボウイとコラボした『ハロー・スペースボーイ』も(もちろんボウイ抜きだが)披露したため、どことなく近未来の雰囲気もする。ここでダンサーのチャールズがドラーグして出てくるところが凄く宇宙的かも。ビックリするほど手足が長いです、この人(ル・ポール様ふうと言おうか・・・)。
ニールは淡々と歌い、クリスも淡々と演奏する。小規模だからといって観客への過剰な連帯感を出しすぎないのがいつものスタイル。でもきっちり誠実さを感じさせてくれるのは、さすが。
なぜか最後のカーテンコールで、ずっとおとなしくしていたクリスがズボンを脱ぐ・・・(このときは白いトランクス・・・衣装?自前?)どんな意味ですか?これは彼なりに、感極まっている表現なのか、ファンサービスなのか。
狭いながらも凝った舞台 ダンサーのチャールズ 最後、ズボン脱いでパンツ見せてるクリス
★★★★今日の“ちょっとだけ”関係者★★★★ |
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その対象は世界のセレブやトップスターから自分の母親まで多岐に渡るが、裁判社会のアメリカではそのほとんどが「名誉毀損」という名誉(?)に至る。強いものへの攻撃だけならまだしも、弱いものへの攻撃もするからなあ、この人は。で、ゲイをけちょんけちょんにしたラップで、全世界のゲイを怒らせる。PSBが曲でエミネムをネタにしたのは有名だけど、美しい旋律に切ないリリックってのは、エミネムを黙らせるには効果的だったらしい。いつもは喧嘩上等番長が、公式コメントはいっさいなし。そのせいかどうかはわからないけど、今ではエミネムといえばゲイの人の大好物!確かに白うさぎちゃんのような容貌とハラハラするようなやんちゃッぷりが大ウケしちゃったらしい。エミネムの本にPSBも取りあげられていて、多分皮肉だろうが「好き」という彼らのコメントもある(クリスなんて、家にエミ君のフィギュア飾ってあるとか…)。 |
★★★★今日のお写真★★★★
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この写真は『somew |
★★★★今日の映画(他人の批評)★★★★
今日はちょっと趣向を変えて、他人の批評です。今年のアカデミー賞の本命『ブロークバック・マウンテン』に関して映画評論家・町山智浩氏の批評ですが、映画内容というより、“(ゲイ・ノンケにかかわらず)なぜ男はいい年をして男友達とツルみたがるのか”というエッセイ(抜粋)。いいおっさんがスポーツや趣味や飲み屋でつるむ理由が女性にはわからないけど(女性は結婚してしまうと友情より家庭を大事にする傾向があるから)なんとなくわかったような…。クリスとニールの仲がいいのも、そんな感じの理由なのかな?
イーニスとジャックは、妻には「釣り旅行に行く」と称して、年に一回、ブロークバック・マウンテンでキャンプをするようになる。
そこには自動車も生活も煩わしいものは何もない。
雄大な山と川と馬とカウボーイだけ。
ブロークバック・マウンテンの大自然で裸で戯れる二人はエデンの園のアダムとアダムだ。
その色鮮やかな楽園は、灰色の日常とはっきり対比される。
そして、ついに妻アルマはイーニスに言う。
「釣りなんて嘘でしょ!」
でもね、本当に釣りだったとしも、奥さんは嫌だと思うよ。
だって、旦那は自分といるよりも男友達とつるんでるほうが楽しそうなんだから。
女性には悪いけど、男ってみんなこんなものなんですよ。
セックスはしないにせよ、男はいくつになっても男同士で遊んでるほうが、女性といるより楽しいんですよ。
だって、男同士でいることは少年の日々に戻ることだから。
野山でカウボーイごっこをしていた頃に戻ることだから。
カウボーイというものがもはや幻想でしかなくなったこの現代で。
★★★★今日のニュース★★★★
1月20日から、マーガレットがブログを始めました。日記、映画、音楽、人形など好きなことを気がついたときに書き込んでいます。この「マ通信」のミニ版みたいなものかな。また、のぞいてみてね。
前回書いた“ビリー・ドール”の件ですが、ビリーは’97年に”世界初、ゲイドール”としてアメリカで発売された人形よ。まあ1部パーツに力が入っちゃったもんだから21歳未満購入禁止のアダルト商品だけど、バービーでもいろんな人種のドールや身障者ドールが出ていたから、ジェンダーフリーの人形が出てもおかしくないはず。その後、彼氏のイケメン・カルロス(ラティーノ)やお友達タイソン(アフリック・アメリカン)も発売。サンフランシスコ・ゲイパレード・バージョンなんかもあるわよ。衣装はサラリーマン風、クラブ風カジュアル、レザー、水兵、消防士、ポリスマン、カウボーイなど、みんなゲイアイコン。でもこの衣装、ほとんどどっかでクリスが(衣装で)着ていたような・・・。 |