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♪♪妄想乙女マーガレット通信★vol.26♪♪
別冊「まりりんのの日記」/ペットさん(ペット・ショップ・ボーイズ)偏愛フリーペーパー
第26号・2006年04月発行★発行人:まりりん石原、執筆乙女:クリスティーナ・マーガレット・ロウ
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マーガレットです。そろそろ春ですねえ。でも、マーガレットは花粉症だし、ヘンな人も増えるから、あまり春は好きじゃないの。あたしの病気も再発しなきゃいいけど。
★★★★今日の乙女訳リリック★★★★
『I’m wit
今年5月発売予定のアルバム『Fundamental』の先行シングルです。いつものように歌詞はラブソング風ですが、ブレアやブッシュの政治批判がベースとなっている社会派ソングです。こういうのがいまだピンと来ない自分の不勉強を反省します。
ああ、何て愚かなんだ |
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★★★★今日のピックアップPV★★★★
『サバービア』(’86) 監督・・・エリック・ワトソン
4枚目のシングル。すごく頭に残る曲。デビット・ボウイの『ブッタ・オブ・サバービア』を聴いてもこっちを思い出すほど印象的。曲の内容が「荒れた郊外」(暴動)をテーマにしているが、PVは落書きが目立つロス郊外の住宅地と、伝統的英国式建物の内部で進んでいく。ロスではカウボーイ&アルマーニ、屋敷内ではスーツとパジャマ(前者は漫才コンビのようだし、後者は同棲カップルみたい)と、ちょっとしたコスプレ感覚も楽しめる。屋敷内にはクリスのジャケ写真(『ラブ・カムズ・クイックリー』の)が飾ってあったりTVでPV流れていたりで、ファンの家みたい。 |
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PVは監督の意向が大きいとは思うけど、それにしてもこの頃の世間のPVはあらかた”水着のねーちゃんときゃっきゃっ”なユルいものが多い中、そんなものいらん、と硬派で攻めるのは、やっぱり本人たちの意思だろうな(監督はニールの古い友人でカメラマンということなので、心得ているのかも)。それにしてもコメンタリーでニールが自分たちをギルバート&ジョージに例えたり(2度目)、『ウエスト・エンド・ガールズ』でも“アメリカンゴシックの夫婦”に例えたり、なぜかいつもカップルに例えているので聞いているこちらが恥ずかしくなります。 |
★★★★今日のインタビュー★★★★
「RO
●今まで人々があなたの詩について論じる時しばしば「Opportunities」「Rent」「Hit Music」などの例を挙げシニカルな現実主義者としての側面ばかり強調されがちでした。でも「Suburbia」「Love
comes quickly」も含めて今作(注:アルバム「Be
ニール「まあ、僕の病的な二重人格をよく表してはいるよね。両方とも僕の本当の姿なんだ。それに僕は皮肉屋で一種異常なほど他人をからかってその反応を見たりするのが好きなほうだからどんな詩を書いても必ずどこかにそういう部分が顔を出
●でも、貴方がいかにも感情的で優しいタイプの詩を書こうとする時は「Heart」や「Tonig
ニール「いや、それはあまりにもキツすぎる分析だよ。僕自身はこれらの詩で愛そのものをバカにしようだなんて…そこまでは思ってないもの。まあ確かに「Heart」の詩は僕が今まで書いた詩の中では最もわざとらしい固定的なラブソングの形態をとってはいるよね。」
●でしょう?私は正直言ってあなたが実生活においてこんな歯の浮くような台詞を口にする人とは思えないんですけど。
ニール「ああ…僕はそんなにも冷酷な男だと思われているのか。どうやって説明したら解ってもらえるんだろう?」
クリス「でもね、本当はこいつはすごく情にほだされやすいタイプなんだぜ。」
●ええ?そうなんですか?
クリス「普段は氷の鎧を着てカバーしているだけでさ。」
●はあなるほど、そうだったんですか。そんなこととはつゆ知らず…。
ニール「意外だろうけど僕って男は本当は人一倍センチメンタルな男なんだ。僕だけじゃなくてクリスだって本当はそうなんだぜ。なにせこいつの一番好きな映画が「サウンド・オブ・ミュージック」なんだからさ。」
●(笑)ヒトは見かけによらないものですねえ。
ニール「でも僕らが本気でそう発言してもPSBだからという理由で『またあいつらサディステックな冗談言ってやがる』って風に取られてしまうんだ。まったく皆、僕らのことなんだと思ってんだろう?PSBっていうだけで人間扱いしてもらえないんだからさ。」
●(笑)では、最後に今まで常に時代の先端を切ってきた貴方達ですが、人間である限りは永久に若いままではいられないわけですよね(注:インタビュー当時ニールは36歳、クリスは31歳)。
クリス「うへ、耳の痛いことを…。」
ニール「(笑)しかしいいタイトルだよね“永久に若いままではいられない”ってさ。」
●ですから昨今のように新しいムーブメントが出てきた時『自分にはとてもついて行けないな』と感じたことはありません?
クリス「そんなこと、年齢には全然関係ないよ。僕なんか毎年誕生日を迎えるたびに若返ってきてるもん。」
ニール「(笑)」
クリス「人間が本当に歳を食っていく時ってのはさ、生物学的な年齢とは全然関係なくて、自分が何か新しいものを目にしたとき『一体あんなもののそこがいいんだろう?昔あれと似たようなものがあったじゃないか。何をいまさら』って感じで無視してしまう無神経さが出てきた時なんだよね。新しいものに驚きを感じられなくなったときなんだ。僕なんかこう見えても今流行のアシッド・ハウス・パーティなんてのは大好きでさ。週末になると必ず車であちこちの野っ原をチェックして回ってるし、明け方まで踊り狂っているよ。」
●へええ、お元気ですね。じゃニールはどうなんですか。やっぱり行くんですか?ああいうパーティに。
ニール「いやあ…僕はちょっと…。」
クリス「(笑)」
★★★★今日の関係者★★★★ |
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★★★★今日のお写真★★ |
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PSB(クリス)、男子とはしゃぐ |
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★★★★今日の映画(番外編)★★★★
今年のゴールデングローブ賞、アカデミー賞はじめ、世界中で話題になった映画『ブロークバック・マウンテン』が、日本でも間もなく公開。「ゲイのカウボーイ」という上っ面だけで、アメリカの保守的中西部や中国が上映禁止にしたりするバカ(禁止にすると、かえって見たくなるじゃん!)でも話題になりましたが、とりあえず早く見たいです。監督のアン・リー(おっさん・台湾出身)は、過去『グリーンディステニー』や『ハルク』など、かなりいろんな映画を撮っていますが、アメリカの保守的な世界観はどうなんでしょうかね、アメリカ人にとっては。そんなアン・リーの次回作として予定されているのは、また同性愛…とは言っても女性同士の。モデルは、PSBファンなら誰でも知っているダスティ・スプリングフィールド!かつてこの紙面でも取り上げたことがありますが、60〜70年代英国ポップ・シンガーのダスティは、早い時期からカミングアウトし、ゲイ組合のリスペクトだった。70年代の後半、彼女はかつての華やかな世界から姿を消し、アメリカでどん底の生活を送る。映画では、その当時のダスティの恋を描くようだ。で、80年代後半、「もし私が有名人だったら、この人に会いたい」という感じで、実はミーハーだったニール&クリスによって、PSBコラボとプロデュース、再び華やかな世界に…。と、言うことは、映画にもPSB(の役)が出るかもしれない?(マーガレット的には、ニールはルパート・エベレットに、クリスはガエル・ガルシア・ベルナルに演じて欲しいっす!)この話は今後も注目です。
★★★★今日のおまけ★★★★
某雑誌の音楽レビュー文に、気になる名前を2つも発見したので、書き留めておきます。
「英米ベテラン大御所のリミックス盤」
このところのエレクトロ・ハウス、そしてテックハウスのブームによってクラブシーンのほぼ7割がそのテの音楽じゃないかと思えるほど氾濫してきました。いくらおいしいものでも続けざまに出されると人間飽きるもので、そろそろまた暖かくなるにつれてハードエッジの強い音がほしいと感じるこの頃です。
では今回面白いレコードを紹介します。まずは80年代から今なお最前線でアグレッシブな活動を行っている女帝マドンナのニューシングル。個人的にも大好きなアルバム『コンフェッションズ・オン・ア・ダンスフロア』からのカットで、3曲目に収録のメロディが美しい曲『SORRY』。今回はリミキサーにシカゴ・テクノのグリーン・ベルベット、UKハウスの大御所ポール・オークンフォールド、そしてなんとペットショップ・ボーイズが参加。とりあえず原曲の出来がすばらしいのでどんなリミックスをされてもある程度は許されてしまう感じ。『Hung Up』に続いてクラブDJに評判になること間違いなし!
続いては同じく80年代から今なお活動を続けてるUKのカリスマバンド、ニュー・オーダーのかつての名作リミックスが12インチで一挙に再編集されてリリース。全部で10枚にもなる今回のシングル、目下最前線のジェームス・ホールデンから80年代NYエレクトロの神様アーサー・ベイカ―までまさに新旧入り乱れた歴史を感じさせる内容。一通り聴いてみて感じたのは、やっぱシェップ・ペティボーンのリミックスが一番カッコイイな〜ということ。自分が年をとったのか、それともやはりコレが今の時代感ですかね?