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♪♪妄想乙女マーガレット通信★vol.38♪♪
別冊「まりりんのの日記」/ペットさん(ペット・ショップ・ボーイズ)偏愛フリーペーパー
第38号・2006年09月発行★発行人:まりりん石原、執筆乙女:マーガレット(題字:ニール王子)
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PSB論争大全!
PSBは上品なオトナだから、プライベートでスキャンダルなことはいたしません…たとえしてもタブロイドなんぞに書かせない!でも、作品はそれなりにスキャンダラス!そのへんも彼らの上手いトコだと思うけど(だから作品より私生活のスキャンダラスばかり取沙汰されるジョージ・マイケルは嫌われる…まあ、アタシはそんなバカばっかりやっているジョージもかわいそくて見捨てられないんだけど)。
尊敬するアメリカ人PETHEAD・べあ〜さんウェブサイト(http://www.geowayne.com/psbhtml.htm)で、そんなスキャンダラス事件簿をやっておりましたので、私も検討してみました。以下は投票で“最も論争の的になったランキング”順です。
★Photos of a
penis on the covers of the 12-inch vinyl promo "Before" singles
(「ビフォー」アナログ・プロモ・シングルのジャケットのペニスの写真)
しょっぱなですが、アタシこんなの知らないッすよ!何それ、そんなことあったの?「ビフォー」が出た‘96年頃って、PSBが最も好き勝手にやってた(ニールがカミングアウトしたおかげで、特にセクシャリティーがおおっぴらに作品に反映されていた)感があるのですが…誰の“モノ”かってことが一番問題ッス!
★Chris
quitting mid-song on The Tonight Show
in 1991
(1991年「トゥナイト・ショー」の歌の途中でクリスがバックレる)
これ、「YOU TUBE」で見ました!「…ストリーツ・ハヴ・ノー・ネーム」だったと思うけど、途中でキーボード弾くのをやめて、画面横切ってどっか行っちゃうの!その後司会のジェイ・レノに、何もなかったようにニールがインタビューされているけど、空の椅子がひとつ!結局戻ってこない。う〜ん、機嫌が悪かったのかな?でも残されたニールに迷惑かけるのはいかんよ・・・にが笑いしていたよ。
★"Fugitive"(「逃亡者」)
アルバム「ファンダメンタリズム」に1曲目、新曲だから「ファンダメンタル」の方に入っていてもよさそうないい曲…でも911テロをテーマにしたと思われる内容が内容?でもシングル「I’m
with stupid」のカップリング「死体盗掘者」の方が変なタイトル。
★
Neil "coming out" as gay (ニールがゲイだとカミングアウト)
1995年10月、誰もが知る歴史的事実。痛みを伴う行動は誰にでもできるこっちゃないので、偉いと思うが。個人の問題は、隠しておいてもなんら問題もないのに、そういうポリシーだから尊重すべき。でも、以来ちょっと自由でベタすぎる感じがしないでもない。
★The
"Home and Dry" video (「ホーム&ドライ」のビデオ)
’02年、写真家ウォルフガング・ペーターゼンのアートな作品。でも、地下鉄の線路をネズミが歩き回るビデオにはファンはがっかり。もうちょっと2人のお顔お姿が拝みたいよお〜〜!
★"It's
a Sin"(「イッツ・ア・シン」)
88年絶頂期。ニールの息が詰まりそうなカトリック教育がベースになっている。いまとなっては”sin”の意味がセクシャリティ絡みなことは明らかだけど、当時はまだグレー・ゾーン(まあ、デレク・ジャーマン起用した時点でそれとわかるけど)。大ヒットしたおかげで学校から文句付けられたらしい。イギリスではカトリック教徒はそんなに多くないからな。世界的に見てオープンリー・ゲイ(または性的に奔放なヒト)に、カトリック教育を受けた人は多いように見えますが。
★"The
Night I Fell in Love"(「ザ・ナイト・アイ・フェール・イン・ラヴ」)
エミネムのゲイバッシングに対するアンサー・ソング。じつはPSBって”喧嘩上等“なのね。知らなきゃただの“ファンつまみ食い”エロ自慢。でもこの曲めちゃくちゃせつなくていい曲なんだよね。スター&高校生の一夜の関係ってのは、イギリスのゲイのドラマ「Queer
as folk」が元ネタ。
★The
"Domino Dancing" video(「ドミノ・ダンシング」のPV)
87年。ほぼ最初に「PSゲイ疑惑」の発端になったPV。せっかく、初めて美女を主役にしたのに、後半の少年2人のカラミ(ケンカだっつーの)のせいで今でも「ホモビデオ」の扱い。実際、ゲイのフェイバリットPVに挙げられる。私には別にゲイっぽく見えないけど。
★The
"homoerotic dancers" in the DiscoVery show's rendition of
"Can You Forgive Her?"
(ディスカヴァリー・ツアーの「キャン・ユー・フォーギヴ・ハー」の演出“ホモエロチックダンサーズ”)
95年11月、ニールのカミングアウトから1ヵ月後。告白とツアーをカラめて計画的にやったとしか思えないディスカヴァリー・ツアーは、PSB史上最もセクシーではっちゃけてた。2人のマッチョメンが半裸で絡み合う(舞台反対側では水着美女2人が…)演出は、見ていて嫌いになる人が出てもおかしくない。
★Their
"rock ballads album," Release
(“ロック・バラード・アルバム”「リリース」)
確かに99年アルバム「ナイトライフ」に比べて02年「リリース」は期待を裏切りすぎ。ポップでディスコなPSBが好きなファンはがっかりしたかもしれない。でもいい方向に期待を裏切るのは、私は好きだけど。ジョニー・マーのギター&ニールのベタなギターも聞けるし。
★Choosing the
name "Pet Shop Boys"(“ペット・ショップ・ボーイズ”というグループ名を選んだこと)
デビュー前の「WEST END」をなぜ憶測を呼びそうな&誤解されそうなこの名前にしたか?もうどうでもいいような気もするけど、いつまで言われるんだろう。たしかに長くて言い辛いけど。
★The
"Being Boring" video(「ビーイング・ボーリング」のPV)
ゲイの写真家ブルース・ウェーバーが美しく撮影したこのPVにはファンも多い。美男美女の裸ばっかりだから?大いに結構ですよ!美男美女モデルに混ざってても見劣りしないPSBって実は相当イケメンなんじゃん、と気がついた。でも男性ヌードはこの時代は革新的で珍しかったかな?
★Disco 2(アルバム「ディスコ2」)
う〜〜ん、たしかに微妙なこのアルバム。“リミックス”の可能性が悪い方に出てしまったかも。バカ売れしたが、このせいでアメリカではPSBの人気がちょっと落ちてしまったのよね。「Disco3」は悪くない。
★The
"erection" references in "Casanova in Hell"
(「カサノヴァ・イン・ヘル」の“勃起”というフレーズ)
ニールも男ってことさ。クリスも気に入ってたし。50過ぎてもニールがセックスについてこだわり続けるのがわかった。だいたい、知性派ほどフィジカルなものを求めやすいのよね(わかりやすいマッチョとか、巨乳とか)。まあ、ただ面白いから使っている可能性もあるが。しかし、これ本当にミュージカル化する気なのかしら?そっちの方が気になる。
★"Where
the Streets Have No Name (I Can't Take My Eyes Off You)"
(「ホエ・ザ・ストリーツ・ハヴ・ノー・ネーム(アイ・キャント・テイク・マイ・アイズ・オフ・ユー)」)
ボノが怒ったことで有名なクリスの暴挙。でも、ボノとクリスはハグして和解。以来、ライブでU2はこのバージョンを演奏したそうですよ!
★The
"naked" male dancers in the DiscoVery show's rendition of
"So Hard"
(ディスカヴァリー・ツアーの「ソー・ハード」の演出“男性全裸ダンサー”)
“ホモエロチックダンサーズ”と同じ人たち(ちなみにクリスの「パニナロ‘95」のエロエロダンスもこの人たち)でおなじみはっちゃけツアーですが、全裸で薄い布で股間を押さえているだけ。ほとんどストリップダンスですね。ビデオではうまく隠していたけど、会場では絶対全部見えていると思う・・・会場は沸いていました、さすが裸族リオデジャネイロ!(カトリック信者多し…。)
★"The
Sound of the Atom Splitting"(「ザ・サウンド・オブ・ザ・アトム・スプリッティング」”)
原爆?う〜〜ん、日本人は口を出すべきなの?
★Their
"political album," Fundamental(政治的アルバム「ファンダメンタル」”)
政治的とは言いつつも、ちゃんと捻っているからそんな風に聞こえないし。アタマいいので、ダイレクトにはなってないし。まあ、ベタなラブソングの方が好きですが…。しかしアルバムはかなりの完成度ですね。20年経って今さらこんなアルバム作っちゃうとは!
★Chris
"stripping" during the Performance
rendition of "We All Feel Better in the Dark"
(「パフォーマンス・ツアーで」クリスが「ウィー・オール・フィール・ベター・イン・ザ・ダーク」で脱ぐ演出)
ま、演出ですから。本当は脱ぎたいんですよ。わかってやって。それにしてもクリスは脚自慢なので、脚をさらすのには抵抗ないみたいよ。20代の時は、かなり多いです、半パン(&パンチラ)。この辺がいつまでも“ベイビー”と呼ばれる所以?またやって!
★"Rent"(「レント」)
「アイ・ラブ・ユー、家賃を払ってくれるから」。愛とお金、この曲ほど現実と理想を的確に捕らえている歌もないと思うが…。言われるほどセンセーショナルではない。
★Their refusal
to wave and chat with the host after performing on Live at the London Palladium
(ロンドン・パラディウムでのライブ・パフォーマンス後、ホストとの歓談を拒否したこと)
知りません、この事件…。何かあったの?
★Chris prematurely
exiting the Wogan
show in 1990
(クリスが1990年のワゴン・ショーでとっとと帰ったこと)
う〜〜ん、クリスだからな〜。機嫌悪かったんだろう!
★Chris
dropping his pants at the end of one of the Somewhere shows
(クリスが「サムホエア」のラストでズボンをズリ下げたこと)
クリスだからな〜〜機嫌よかったんだろう!パンツ見せはファンサービス!
●マーガレットが思う、その他“論争の的”●
★映画「It couldn’t happen here(夢色の幻想)」はフィルムそのものが”論争”という感じもするけど、アタシにはクリスの女装の方が問題。アメリカ版ジャケには自信満々ポーズで映っております。綺麗だけど!
★90年代半ば、イギリスのタブロイド誌に2人がHIVに感染していると書かれたこと。事実無根で、勝訴しているけど。タブロイドはいいかげんなので、裁判沙汰(あとで負けるくせに)が多い。
★「パニナロ’95」のPVがすげえゲイっぽいこと。クリスがボーカルの唯一のPVなのに(だからか?)。そんなにベタなのにベビたんはいまだにカミングアウトしない。それがもどかしいような(でも個人のスタンスは尊重しないと…)。
★「ジェラシー」のPVに当時のクリスの彼氏が出ていること。とことん複雑なジェラシーを感じる。
★ドイツの猟奇バンド、ラムシュタインのカニバリズムな1曲「Main Tail」をPSBがリミックスしたこと。なぜにそのセレクションか、ホントにびっくり。先日読んだ本にラムシュタイン及び「Main
Tail」についての記載があったので、抜粋してみました。(「ダークサイド・オブ・ロック2」の「タブーを弄ぶ猟奇バンド・ラムシュタイン」洋泉社より)
●「マイン・テイル」は01年3月、ドイツのカッセル郊外で起こった猟奇事件を題材にしている。同性愛者用の出会い系サイトに「求む、私に食べられてくれる18〜30歳の体格のよい男性」という募集告知を出し、それに応じてきた男性を”合意の上で”食べてしまったというこの事件。A・マイヴェス(41歳)は204人の応募者の中からベルリン在住のシーメンス社のコンピューター技師B・ユルゲン・ブランデスを選び、まず彼の肉体の1部(ペニス?)
を切り取って2人で”味見”した後殺害、死体を解体し、冷凍庫に保存して少しずつ食べていた。逮捕されたときにはすでにほとんど食べ終わった状態で、新たに募集を出すところだったという。
「マイン・テイル」は05年6月の3度目の来日公演でも披露され、キーボードのクリスチャン“フラーケ”ロレンツが巨大な鍋で煮られるという趣向もあった。
(中略)「渇望」収録の「プレイ・ウィズ・ミー」は兄弟の近親ゲイ相姦ソングだ。●
う〜〜ん、やっぱゲイつながり?“ゲイの事件”ってことでPSBの放っておけない範疇!?でも、猟奇的なことにPSBは手を出して欲しくないなあ〜〜。(事件はそれはそれで好きだけど、PSBとは別!)ちなみに「YOU
TUBE」にはこのリミックスがヤン・シュバンクマイヤーのストップモーションアニメ「対話の可能性」などのカニバリズムっぽい映像にのっけて流すというビデオがアップされていた。