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♪♪妄想乙女マーガレット通信★vol.42♪♪
別冊「まりりんのの日記」/ペットさん(ペット・ショップ・ボーイズ)偏愛フリーペーパー
第42号・2006年10月発行★発行人:まりりん石原、執筆乙女:マーガレット(題字:ニール王子)

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マット結婚おめでとう!祝!日本上陸!
「リトル・ブリテン」を見て!

 「リトル・ブリテン」が日本で解禁!!10月4日(偶然、クリス47歳の誕生日)から、デジタルWOWOW2でシーズン1が放送されます。シーズン2以降の放送も推進したく、「リトル・ブリテン」見たさで加入したやつがいる、と思わせるため、マーガレットはデジタルWOWOWに加入いたしました。ついでに言うと、9月10にシリーズ3のDVDがイギリスで発売もされました。
 今年5月「ファンダメンタル」発売前、イギリスの音楽雑誌「The Word」と「Q」にそれぞれPSBのロングインタビューが載ったが、どちらのインタビューにも、ニールが”デビッド・ウァリアムズと食事した“ということが語られていた。それがデートだとマスコミに言われたようなニュアンスでニールが語っていたけど、彼がわざわざ2度も言うなんて、すごく気に入っている男性なんじゃ…と、バレバレな感じ。で、そのデビッドとは「リトル・ブリテン」の主演俳優(コメディアン)かつPSBのPV「I
m with stupid」でニールを演じていたその人でした。



タブロイド「The Sun」の写真と記事。ニールとデートした男はみんなゲイになっちゃうわけ!?これもデビッドのゲイ疑惑になっちゃってますが、デビッドは昔からニールのファンなんです。

 PSBとは関係がないと思いきや、深いつながりアリの「リトル・ブリテン」(以下「LB」)は、2003年からイギリスBBC3で放送されている30分のコメディ。スケッチ・ショウ(これもイギリスのコメディ番組)のつくりで、3〜5分の短い“いるいる、こういう困ったイギリス人”を中心に描かれている。人気キャラは毎回登場。そのキャラを演じているのが2人のコメディアン、デビッド・ウァリアムズとマット・ルーカス。2人の成りきりっぷりが素晴らしく上手くてすごい。文字で書くと面白くなくなっちゃう気もするけど、とにかく抱腹絶倒。イギリスのコメディって、アメリカの「コメディ=バカ中心」とは全然違って、人々の上品ぶった仮面をはがし、裏側の下品でスカした生態を暴くことにあるような気がする。日本人もちょっと共通するんじゃなかろうか。
 実際には、以前から交流のあったデビッド&マットのほうからPVをやらせてほしいと話があったそうだけど、PVでデビッド&マットをPSBに見立てるのはとてもPSBらしい強烈な皮肉なんだろう。
マーガレットのHP内に「LB」のファンページがあります。「LB」の面白さや主だったキャラクターの紹介はこちらを参照して下さい。
http://bebeisobe.cool.ne.jp/bebe/marilyn/psb/lb.htm
こちらの「マーガレット通信」では、PSBとデビッド&マットの交流の方を中心にレポートします(公式ファンクラブ会報誌「Literally」30より)。


2006年4月2日、正午、アイス・スケートリンクになる予定のアレクサンドラ・パレスの半分壊された劇場の使用されていないステージに、PSBの格好をした2人の男がいた。彼らはワンピースのオレンジのボディスーツを着て「キャン・ユー・フォーギヴ・ハー?」のビデオの不器用なパフォーマンスを試みるようだ。大きなニセのダチョウの卵と一緒だ。カメラで撮られながら、彼らはやわなつくりのボートに乗って、水のないステージを押されて横切っている。
 撮影が止まると「これはまさに代表作だね。」と、ニールは宣言する。彼は劇場フロアのハーフウェイ、マネキンが無造作に積まれた壁に近いところに立っている。「ファンタスティックだ。もう十分だ。」
 ステージの男2人が手をふる。背の低いほう、クリス役はマット・ルーカス、背の赤いほう、ニール役はデビッド・ウァリアムズだ。ニールが言うには、このビデオのアイデアは「彼らは僕たちを誘拐し、PSBを目の前で見させる…ミュージカルだ。」という。
 ニールとクリスは、すでに何年も前からマットとデビッドと知り合いだ。「LB」のショーで、現在ではイギリスで最も有名なコメディアン&俳優の2人だ。1993年「トップ・オブ・ザ・ポップス」で「リベレーション」をパフォーマンスしたとき、彼らは観客の最前列にいたこのノッポの変人と歓談したことは有名だ(「Literally」は、彼らがドレスルームに戻ってきたときに、彼の話をしていたのをよく覚えている)。1996年、彼らがアン&デックのTVショーに行ったとき、あのときの男…デイッド・ウァリアムズが脚本家として働いているのを知って驚いた。その後、彼に街で偶然遭遇して、友人になった。彼らは後日、トップ・オブ・ザ・ポップスにマットもいたと言われた。彼は、リーヴ&モーティマーのおちゃらけクイズ番組「シューティング・スター」の自分の初期の評判を楽しんでいた。そして、彼はファット・テスの「ヴィンダロー」のビデオにも出演していた。彼らは二人ともPSBのイベントの常連だった。デビッドは、以前にPSBのビデオの一つに出たいと示唆した。彼らは了解していたが、去年の終わりごろ、彼らがPSBの次のビデオに出演する予定だと「ザ・サン」に書いてあって、ちょっと驚いた。ニールは「ユーモアを示唆しているから「アイム・ウィズ・スチューピッド」が彼らのための曲だと思う。それから彼らは、それをやると知らされた。僕たちは、彼らがそれをやりたいかどうか聞いた。」と言う。一旦意見が一致したならば、彼らはアイデアを必要とした。彼らは歌のワンポイントである政治風刺として、デビッドとマットがトニー・ブレアとジョージ・ブッシュを演じようと思っていたが、結局それはしないことに決めた。このアイデアはマットのものだった。
 マットとデビッドはもう2,3シーンを撮影する。彼らは歌に沿って演技をするが、もちろん「キャン・ユー・フォーギヴ・ハー?」ではなく「アイム・ウィズ・スチューピッド」だ。
 「ビデオ撮影に来るのはとても重要だ。」とニールは言った。「トラックの音に合っているかどうか?」彼は喜んでいる。「トラックはすばらしい音だ。」彼は、さらに、それがクロアーション・ナショナル・ラジオ・チャートの9位であるとたった今伝えられたと言う。「僕たちは2つのクロアーションのインタビューに答えた。最初のブルガリアのインタビューもね。」と、彼は言った。


駐車場には、ニール、クリス、マット、デビッドが撮影の合間にリラックスしたり着替えをするキャラヴァンがある。クリスはまだ到着していなかったが、ニール、マット、デビッドはその日のプレスの号について議論するためにリタイアした。
「今日、ウィル・ヤングのビデオを見たよ。すごくよかった。」マットが言った。
「何のビデオ?」ニールが聞いた。
「“ブルー・ペーター”。」マットが言う。
「彼はすごくキャンプに演じていた。」デビッドが付け加えた。
「“トップ・ガン”のビデオ見たことある?」ニールが言う。
「レコード会社がいかにそれらをイベントにするためにこれほど多くのお金を使うかに、びっくりした。」
「かれらはアクリルのものではなくいいレースのウィッグで出るべきだと思った。」マットが言う。
 彼らは、若き見られすぎるウィル・ヤングが“ブルー・ペーター”時代を作り直すべきなのはおかしいかどうかを議論した。
「人は、たまにないものに対してノスタルジーを感じるものなんだよ。」デビッドが言う。
「僕は、ジョン・ノークスに胸毛があるかどうか、友達と言い合ったことがある。」ニールが言う。「僕は“ブルー・ペーター”年刊をゲットして、そこで彼がプールにダイビングしていたんだけど、彼には胸毛があった。」彼はうなずいた。「でも、ペーター・プーヴェスは好きになれそうもない。」
「“ジム・ウィル・フィックス・イット”に出たことある?誰か、君に会いたがっていた?」マットがニールに聞いた。
「いや。」ニールは最初の質問には答えたが、2番目の質問には答えなかった。
 彼らは劇場に呼び戻された。2,3分後、クリスが登場してシーンを撮影した。
「ここでたくさん進んだようだね。」彼が言う。
「クリス、ファンタスティックだよ。」ニールは言う。
「で、交代だよね?」クリスは言う。
彼は、ここに来る途中の北ロンドンがどんなによかったか語る。「う〜、衛星ナビはいい買い物だった。」と、付け加えた。
 マットとデビッドが来て、あいさつをした。
「これをやるには、キミたちにはふさわしい。」クリスが言う。
 デビッドは握手する手を差し出した。「すごくファンです。」彼は熱く言う。
「30ポンドは30ポンドだ。」マットは肩をすくめた。
 これは、彼らに会ったときに人々が言うことを議論する気にさせるだろう。ニールは、彼が最近、「君たちの“クライング・ゲーム”の仕事が好きだ」と言った映画座元のハーヴェイ・ウェインシュテインの伝説集で…あるいはおそらく悪名ゆえに…紹介されたと言う。
「ジョージにためにプロデュースをしたの?」とマットが聞いた。
ニールはうなずく。「ジョージが1982年のスマッシュ・ヒッツの酷評を克服した、と僕が思ったときだった。少しの間だ。長いことじゃない。」
「君は何ていったの?」とマットが聞く。
「デビッド・シルヴィアンにちょっと似た音楽だ、と言った。」とニールは言う。そうではないことを説明した。「僕は彼らのファースト・アルバムは嫌い。」
 彼らが外に戻ると、彼らはこのキャンピングカーに関して全く注目すべきものを見つけた。トランクにスマート・カーがあった。
「僕らのツアーに使うべきだ。」クリスが言った。


…かなり長い文章なので、今回はここまで…。また機会があれば訳します…。

 デビッドはノンケらしいけど、マットがオープンリー・ゲイなのは有名な話。でも、マットはデビットほどキャンプな感じじゃない。ニールやクリスもキャンプじゃないし、これこそ、「ゲイの本当の姿」なのかも(まあ、キャンプなゲイもいるとは思うけど)。そのマットが、かねてから交際していたTVマン、ケヴィンさんと結婚したことが「ザ・サン」で報じられた。「結婚」がただのセレモニーなのか同性市民パートナー法に基づく法的結婚なのかはちょっとわからなかったけど、おめでたいことです。

 デビッド&マットが脚本も執筆する「LB」には、性的にマイノリティな人々(ゲイやトランスセクシャル)が大勢登場する。大勢登場する時点で、すでに「マイノリティ」じゃないのかもしれないけど?
演じているのは全てデビッドとマットなのだけど、ゲイ・ネタはマットの監修と見ていいだろう…自分でゲイを笑いものにしているところがすごい。マットは“よくいる普通のおばさん”の役が最もはまっていて、めちゃくちゃ自然で上手い。髪や体毛がないのは先天性らしいが、そのおかげでコギャルからおじいさんまでどんな役にでも化けられる、まさに天性のコメディアンなんだろう。どの役でも「Lovely」と良く言うので、もしかしたらマット本人の口癖なのかも。ラヴリー!
 デビッドはシリアスな俳優としてもやっていけそうなほど(もともとはシリアスな俳優志望なのだが)、外見もかなりの長身でハンサムだし、なりきりっぷりが素晴らしい。どちらかといえばゲイっぽい役が多いのはデビッドの方なのだが、キス、裸、女装、なんでもやっちまうところが思い切り良すぎ。

 「LB」でブレイクする前にデビッド&マットがやったコメディ、「ロックインサイド」(「LB」のDVDに収録)では、2人はいろいろなミュージシャンに扮してインタビューを受けるコメディになっている。残念ながらPSBに扮している回はないのだけど、やったらそっくりだったはず(マットがまだちょっと痩せていたので)!でも、交流があったのにやらなかったのは、本当にPSBファンだから、おちょくれなかったんじゃないのかしら。

麗しの4ショット。なんでニール(183cm)とクリス(175cm)が同じくらいの背なのかはすっごい謎だけど。
余談だけど、実際に近くで見たニールは、183cmもあるようには見えなかった…スレンダーでエレガントで顔小さくて。もしかしたら背が小さくなりました?(イヤー!)



 先日9月16日に、すでにUKで放送を終えた「LB」シリーズ3(6エピソード)がDVDとして発売されました。早速UKから取り寄せて拝見いたしました。毒はさらに強くなり、新キャラも強烈!ただひとつ、気になったことが…。最終回(エピ6)が、どうも“シリーズ4はないかも”的な、オチをつけた終わり方になっているのですわ…。首相は退陣、セバスチャンは去る?…フローレンスが女装をやめる…?ダフッドは村を出る…?アンディはルーの友情に気付く…?マジョリーは…などなど、やめて、いや〜〜〜ん、な、さっぱり感です。でも、そう思わせておいて、シリーズ4をやるのが作戦とか?もっと見たいよ〜!
(ちなみに11月に「LB舞台版」のDVDが出ます。)

 とにかく「LB」を見て欲しい。私も日本語字幕がついたのを見るのは初めてなので、ようやく100%楽しめる感じでうれしいです。みなさんも、ネットワークを駆使して是非ご覧下さい。「LB」を知らない人生なんて、つまらなすぎる!また近いうちに特集しますから。

 


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