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♪♪妄想乙女マーガレット通信★vol.65♪♪
別冊「まりりんの日記」/ペットさん(ペット・ショップ・ボーイズ)偏愛フリーペーパー
第65号・2008年7月発行★発行人:まりりん石原、執筆乙女:マーガレット(題字:ニール王子)

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新しいアルバムに向けての予習@▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲
 
新しいアルバムは2009年春頃の発売に向け、現在進行中とのことです。これまでデモ、お蔵入り、他の人に提供など、PSB自身でトラック化されていない曲をピックアップいたしました。10年近く経ってレコーディングされた「Jealously」の例もあるように、もしかしたら新しいアルバムやB面に登場する可能性があるかもしれません。実は、この企画はPet
headウェイン氏のアンケート企画でした。その結果から可能性も踏まえて、予想してみて下さいね。

*ニールの歌唱によるPSBのデモの有無は、ダウンロード・サイト、動画サイト、その他の情報でワタシが知っている限りのものを記載しています。(ABC順)

All or Nothing(2002年:Written by Tennant/Lowe/Motegi
収録アルバム:M.I.U.」(エム・アイ・ユー):Sung by茂木ミユキ
 PSBが日本人シンガーの茂木ミユキ(Miyuki Motegi)に提供した曲。その割には日本でもあんまり話題にならなかったような気がする。同じEMI所属ということでの曲提供で、茂木ミユキとPSBは特に親交はないという。オリジナル・タイトルは「Diddly Squat」(“little or nothing:何もないの慣用句)。茂木ミユキの歌う歌詞は日本語訳なので、ニールの書いた英語オリジナル歌詞とニールの歌うデモがあると思われる(ニールのバッキング・ボーカルが茂木ミユキ版にも入れられている)。内容は男目線で女の子との恋愛を描いている・・・セクシャリティの混乱はPSBならでは?
茂木ミユキバージョンのYouTubeこちら。

All Things to All Men1979年:Written by Neil Tennant
収録アルバム/シングル:なしSung by Neil Tennant
珍しくニール1人で作詞・作曲、歌った曲。クリスと共作でないのは、まだ2人が出会う前だから。1981年初頭にニール自身によるギターと歌でデモが作られている。内容はノンケ恋愛。2人で作った曲でないので、今後PSBの作品として採用されることはまずないだろう。公式HPPRODUCTIONExclusive Tracks)にデモがある。

Believe/Song for Guy (1997年:Written by John/Taupin)
収録アルバム/シングル:なしSung by Elton John & Neil Tennant
オリジナルはエルトン・ジョン。1997年、イギリスのTV番組「An Audience with Elton John」でライブ披露されたもの。エルトン・ジョンとのデュエット「In private」が「FUNDAMENTALISM」に入っているので、まったくの可能性がないとも否定できない。レコーディングはされていないと思う。
TVライブのYouTubeこちら。

Blockhead2003年:Written by Chris Lowe
収録アルバム:「Cafe Mambo: Evissa」Sung by 不明
こちらはクリス1人で書いた曲。Blockheadブランドの日焼け止め商品の広告のために書かれた短い曲だったのが、イビサのクラブCafe Mamboで広まり、DJのJames Brightによってリミックス&トラック化、Cafe Mamboのコンピレーション・アルバムに入っている。ダウンロード・サイトにもあったようだが、現在は不明。

Bubadubadubadum (aka All My Wasted Time) (1982年:Written by Tennant/Lowe
収録アルバム/シングル:なしSung by Neil Tennant
けっこう有名な初期の曲。19812年ころ作られ、「Jealousy」「Oh, dear」とともに1982年にデモがスタジオでレコーディングされた。比較的有名な曲で、トラック化はされていないが、ダウンロード・サイトで入手可能。
デモ・バージョン(ニール版)のYouTubeこちら。

Call Me Old-Fashioned2001年:Written by Tennant/Lowe
収録アルバム:「Closer to heaven」Sung by オリジナル・キャスト
ミュージカル「Closer to heaven」提供曲。おそらくニールが歌うデモが存在すると思われる。ミュージカルの中では、麻薬とセックスの氾濫するショー・ビジネス界のゲイの大物が歌い上げる。いい意味でお下劣な歌だが、ポップかつクリスらしいミラクルな旋律でPSB節に仕上がっている。ただ、内容が内容なので、これをニールが歌ってアルバムに入れるのはヤバい気がするので、トラックとして独立する可能性は薄い。

Climb Every Mountain (Written by Rodgers/Hammerstein)
収録アルバム:「The sound of music」Sung by オリジナル・キャスト
オリジナルはミュージカル/映画「サウンド・オブ・ミュージック」の曲。1997年、ストーンウォール・コンサート(ゲイの権利活動)のため、ロンドンのロイヤル・アルバート・ホールでPSBがパフォーマンスした曲のうちのひとつ。「サウンド・オブ・ミュージック」はゲイが愛するミュージカルのひとつ。

Daydreaming1991年:Written by Tennant/Lowe
収録アルバム:「Reputation」Sung by Dusty Springfield
ダスティ・スプリングフィールドに提供。同じ「Reputation」収録の提供曲「Nothing Has Been Proved」(PSBバージョンは「INTROSPECTIVE」1988-89Further Listening収録)と「In private(PSBバージョンは「FUNDAMENTALISM」2006年:エルトン・ジョンとデュエット)PSBバージョンがトラック化されているので、可能性がなくもない。地味だけど、地味は地味なりの味がある。

Disappointed1991年:Written by Sumner/Marr/Tennant)
収録シングル:Disappointed」 Sung by Neil Tennant
エレクトロニック(バーナード・サムナーとジョニー・マーのユニット)にニールが参加したものだが、この曲はもともとニールがメイン・ヴォーカルをとっている。逆にバーニーのファンはバーニーがヴォーカルのデモが欲しいと思っているかもしれない。歌詞もほとんどニールによるもので、ミレーヌ・ファルメールの「Désenchantée」に影響を受けていて、ニールがとある男性との熱愛中に作ったといわれている。すでにエレクトロニックのヒット曲として完成されているので、今後PSBのアルバムのトラックとして使われることはないだろう。
エレクトロニック・バージョンのYouTubeこちら。

Do Anything You Wanna Do (1977年:Written by Douglas/Hollis)
収録シングル:Do Anything You Wanna Do Sung by Eddie and the Hotrods
オリジナルはEddie and the Hotrods2002年にPSBが”大学ツアー“の数箇所でパフォーマンス。音源が残っているか不明。

Do the Right Thing1993年:Written by Lowe/Wright/Kutner)
収録シングル:「Do the Right Thing」Sung by Ian Wright
クリスが大ファンの、イングランド・プレミアリーグ・アーセナルの元選手イアン・ライトのシングルに参加。もともとイアン・ライトが歌っているし、ニールは参加していないので、PSBの作品とは言いがたいだろう。
イアン・ライト・バージョンのYouTubeこちら。

Don't Drop Bombs1989年:Written by Tennant/Lowe
収録アルバム:「Result」t: Sung by Liza Minnelli
ライザ・ミネリに提供。ダスティ・スプリングフィールドの場合と同じで、誰かに提供した場合、ニールによるデモが残っていることが多い。この曲のようにシングルになっている場合は、B面かFurther Listeningに入れられる場合もあるかも。当然、歌い手は女性目線。
ライザ・ミネリ・バージョンのYouTubeこちら。

For All of Us2001年:Written by Tennant/Lowe
収録アルバム:Closer to heaven」Sung by オリジナル・キャスト
ミュージカル「Closer to heaven」提供曲。もともとあった曲を、ミュージカル用に書きなおした。主人公デイヴが、運命的に出会ったドラッグ・ディーラー、マイルエンド・リーと愛を誓ったが、その後彼を失う絶望的なシーンで使われる。オリジナルを聴いてもじ〜んと来たが、ニールのデモ・バージョンはヤバい。もう、泣いちゃうよ。ここは希望として是非トラック化、B面化をお願いします。公式HPPRODUCTIONExclusive Tracks)にもデモがある。
ニール・バージョンのYouTubeこちら。

Getting Away with It1991年:Written by Sumner/Marr/Tennant)
収録アルバム:「Electronic:」 Sung by Bernard Sumner
ニールが作詞とバッキング・ボーカルで参加している。クリスは不参加ゆえ、やはりPSBのトラックとしては採用されないだろう。PVにはニールも出演している。なんかエレクトロニックってバーニーとマーとニールの3人組みたいね。
エレクトロニック・バージョンのYouTubeこちら。

Hedonism2001年:Written by Tennant/Lowe
収録アルバム:Closer to heaven」Sung by なし
ミュージカル「Closer to heaven」提供曲。インストゥルメンタルだから、1曲のトラックとしては弱い。何かのオープニング曲とか、つなぎ曲とか、そういうのに使えるとは思うけど、アルバムに入れるほどではないようです。

Here Comes the Bear (aka It's the Bear) 1990年頃:Written by Lowe/Connell
収録アルバム/シングル:なしSung by Dainton Connell
Bearこと、PSBのボディガード、アシスタントだったデントン・コネルと、クリスがいたずらに作ったトラックで、親しい友人たちにしか配られていない幻のトラックだった。それが、2007年モスクワでデントンが自動車事故死にみまわれ、2008年に彼の家族のためのチャリティー・ライブをやるにあたって再発掘。このトラックを正式に発売して、チャリティーに当てようという計画が上がった(実際に発売されたかは未確認)。PSBのトラックというには無理があるけど、もしトラック化するとしたら、チャリティー・ライブの「My Girl(with Madness)とカップリングにするとか。

Homosexuality (1985年:Written by Goldstein/Kessie)
収録シングル:「HomosexualitySung by Modern Rocketry
2000年、ワシントンのコンサート“Equality Rocks"”にてPSBがパフォーマンス。オリジナルはModern Rocketry(Morey Goldstein and Ken Kessie)1985年のディスコ・ヒット。ライブ音源は聴いた音があるが、多分このライブ1回きりで、レコーディングはしていないと思われる。でも、スパっとやってみたら面白いかも。

I Can't Say Goodnight1989年:Written by Tennant/Lowe
収録アルバム:「Result」Sung by Liza Minnelli
ライザ・ミネリに提供。2人が1982年に書いたもの。ニールのデモを聞いてみないとわからないけど、女性が歌うための曲は、ニールの声と合っている。

It Doesn't Often Snow at Christmas1997年:Written by Tennant/Lowe
収録アルバム:Elton Johns Christmas party」 Sung by Neil Tennant
1997
年のファンクラブ会員のみに送られたクリスマス・カード・トラックで、長らく一部ファンのみ保有するレア・トラックだったが、エルトン・ジョンの限定チャリティー・アルバムに入れられた。その他のPSB名義のアルバムやシングルには入っていない。
ライブ(エルトン・ジョンの番組)バージョンのYouTubeこちら。

I Want You Now1989年:Written by Tennant/Lowe
収録アルバム:「Result」Sung by Liza Minnelli
ライザ・ミネリに提供。書き下ろし。男に捨てられた女の物語。悲しい。

 

If There Was Love1989年:Written by Tennant/Lowe
収録アルバム:「Result」Sung by Liza Minnelli
ライザ・ミネリに提供。書き下ろし。ライザのために芝居がかった(つまりキャムプな)雰囲気。

 

In the Club or in the Queue1984年:Written by Tennant/Lowe
収録アルバム/シングル:なしSung by Neil Tennant
ボビー“O”に聞かせるために作られた曲のひとつ。「Opportunities」「Rent」「Its a sin」など、このときの他の曲はほとんどトラック化されている。でも今聞くとやっぱりデモは80年代っぽい。大幅に21世紀風にアレンジすれば面白いかもしれない。毎回アルバム曲の候補にあがってはスルーされてきた不憫な曲。歌の内容は、やっぱりちょっとウジウジした失恋の曲。
デモ・バージョン(ニール版)のYouTubeこちら。

It's Just My Little Tribute to Caligula, Darling2001年:Written by Tennant/Lowe
収録アルバム:Closer to heaven」Sung by オリジナル・キャスト
ミュージカル「Closer to heaven」提供曲。狂言回しのビリー・トリックスが観客に問うシーン。主人公デイヴは自分がストレートだと自称するが、本当にそうかと。“カリギュラ”はもちろん、バイセクシャルのローマ皇帝のこと。これもミュージカルの中でしか使えないかもしれない。

It's Not Unusual (1969年:Written by Mills/Reed)
収録アルバム:Sung by Tom Jones
オリジナルはトム・ジョーンズの曲。1997年、ストーンウォール・コンサート(ゲイの権利活動)のため、ロンドンのロイヤル・アルバート・ホールでPSBがパフォーマンスした。デモがあるかどうかは不明。


Jack and Jill Party2003年:Written by Tennant/Lowe/Burns
収録シングル:「Jack and Jill Party」Sung by Pete Burns
Dead or liveのピート・バーンズとの共作曲。当時ピートはどん底の「あの人は今」状態から逆ギレして再び下品に成り上がった状態だった。タイトルの意味は「ゲイとレズビアンの性的なパーティ」。このシングルはPSBのサイトでのみ限定販売されたため、現存する数が非常に少ないが、ダウンロードで入手可能。ニールのデモ・バージョンは存在不明。
ピート・バーンズのバージョン(ライブ)のYouTubeこちら。


K-Hole2001年:Written by Tennant/Lowe
収録アルバム:Closer to heaven」Sung by なし。
ミュージカル「Closer to heaven」提供曲。インストゥルメンタルだが、一部「Run, girl run」のコーラスが使われている。「K-Hole」とは、幻覚剤ハルシオンのスラング。ドラッグ・ディーラーのリーが死ぬ場面で使用される。これも独立したトラックには不向き。

 

A Little Black Dress2001年:Written by Tennant/Lowe
収録アルバム:なしSung by なし
ミュージカル「Closer to heaven」提供曲だが最終的にカットされた。クリスがトロンボーンを演奏しているらしい。ミュージカルの主人公デイヴが最初に恋に落ちるシェルのことを歌ったナンバーだった。彼女が身につけるセクシーな衣装を現している。
デモ・バージョン(ニール版)のYouTubeこちら。

 

The Living Daylights1987年:Written by Tennant/Lowe
収録アルバム/シングル:なしSung by なし
007の映画「The living daylights」のためのデモ。ボツになった。デモは2曲あり、1曲はインストゥルメンタル、もう1曲は「This Must Be the Place I Waited Years to Leave」として完成した。
デモ・バージョン(インスト版)のYouTubeこちら。


後半は次号に続く




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