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♪♪妄想乙女マーガレット通信★vol.87♪♪
別冊「まりりんの日記」/ペットさん(ペット・ショップ・ボーイズ)偏愛フリーペーパー
第87号・2010年5月発行★発行人:まりりん石原、執筆乙女:マーガレット(題字:ニール王子)
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▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽YESオーディオ・コメンタリー▲▽▲▽▽▲▽▲▽▲▽
もう1年以上経ってしまいましたが、1OthアルバムYESのニール&クリスによるオーディオ・コメンタリー(i-tuneの予約特典トラック)を、在英のTaeさんがめちゃくちゃ面白く”兄ちゃんのダベリ風”に訳してくれました。ワタシ一人だけで楽しむのもなんあので、公開させていただきます。
に:ハロー、ニールです。
く:クリスです。
に:(お約束w)ペット・ショップ・ボーイズです。これはニューアルバム「Yes」のオーディオ・コメンタリーです^^ この作品は2007年の始めに書き始めたんだよね。それまで僕たちはカイリー・ミノーグの曲を書いてて、ツアーをしながらその延長で1年後にそのプロデューサーのゼノマニアと仕事してみたいと思って。。^^ っていうのは、僕たちが彼らの作品、特にガールズ・アラウドのものを気に入ったからなんだけど^^
『Love etc.』
これはこのアルバムのファースト・シングル「Love etc.」で、これは3つゼノマニアと一緒に書いたうちの1つ。僕たちがゼノマニアのスタジオに行ったとき彼らは幾つか僕らと仕事するための準備用のバッキング・トラックを流してくれたんだけど、最後にちょっとだけこれ。。凄く単純なシンセ・リフの乗ったトラックだったんだけど、特にクリスがピンときたみたいでその後ずっとまた聞かせてくれって頼んでたら、これは別プロジェクト用だって言われちゃって(^_^;) ま、でもとりあえず、スタジオに戻ったときにそれを元に作品にしていくってことに合意を得たんだよね。んーと、これは♪doo doo ding doo doo dingみたいなリフのごく単純なバッキング・トラックだったんだけど、ブライアンにはサビの繰り返し「♪don't have to be」ってアイデアがあって、僕は「don't have to be beautiful but it helps」っていう詞を考えて。。 ・・・・ここのメロディーは僕たちじゃなくてゼノマニアのミランダ・クーパーが書いたんだけど・・・・実際かなりうまいメロディーだよね(´ー`) (サビのとこ)歌ってるのはゼノマニアのクルー全員。プログラマーとか、ギタリストとか、もういろんな人たち^^ ・・・でもブライアン・ヒギンズは歌ってないけど。
く:俺も。・・・だっけ?σ(^_^;
に:歌ったでしょ〜? んで後から取っちゃったんだよ。
く:ブライアンが取っちゃったのかもね。。 ぶっ。 wwwww
に:確か僕もはいってると思う^^
く:これはかなり俺らの音とは違うレコードだよね^^ だから。。ゼノマニアと仕事し始めてとにかく全てはファースト・シングルの出来にかかってたんだよね。それが上手くいけばあとは自然にばっちり収まるっていうか。。フツーはアルバム作った後にシングルを選ぶけど、これはもうシングルにするつもりで作って、他のはもう全部後からって感じだった。この曲を作り終わってからプロジェクト全体を練ったという感じ。。
に:信じられないかもしれないけど、歌詞にめちゃくちゃ時間かかったんだよね。。すごくシンプルな割には(^_^;) 「a big bucks hollywood star」んとこでかなりモメちゃって。。
く:「すたーばっくす hollywood star」( ̄ー ̄)
『All Over The World』
に:この曲「All Over The World」には結構複雑なヒストリーがあるんだよね。どうしてかっていうと、僕たちはこれをぜんっぜん違う曲「I'm Not Crying I'm Laughing」として書いたから。それはなんていうかスウィング・ビート・メロディーの曲で。。えーっと。。
く:このとき俺たちはメキシコのモンテレーで聞いたレコードみたいなすんごい複雑なリズムのやつに挑戦しようとしてたんだよね。もう踊るの不可能@@みたいなやつw 記憶を頼りにやってみたけど上手くいかなくって、なんか古いスウィング・ビートのレコードみたいになっちゃって(^_^;) それで俺らはそれをゼノマニアのとこに持ってってみたんだけど、それでもあんまり気に入らなくて。。バッキング・トラックを書き直したんだけどね。。それでその後、チャイコフスキーの要素を入れていじってみようかってことになってコード進行をくるみ割り人形にしたんだよね。ヴァースそのままで新しいメロディーをその上に付けて、もう完全に別物に生まれ変わった。うん、すごく気に入ってる。。 コカコーラのCMにだって使えちゃいそうだよ^^それくらいイイよ。( ̄ー ̄)ふっ
に:(⌒ー⌒) 僕、ちょっと気になってたんだよね。。コーラス部分「This is a song about boys and girls / You hear it playing all over the world」のとこノートに書いてたんだけど、いちおラブソングなのになんかちょっと浅すぎないかな〜?って。でもこの新しいバッキング・トラックに乗せて歌ってみるとすごくよかったんだよね^^ なんかヴァースのメロディー、デヴィッド・ボウイみたいだと思うな。
く:wwww
に:かなりはいってるよねw
く:高揚するよね、この曲^^
に:ベースもがっつり入ってるんだよね。。 サビ部分は合唱団みたいになってると思う。。X・ファクター的な瞬間だね(^_-) これが完成したとき、ブライアン・ヒギンズがこれでこのアルバムが10%良くなったって言ってた。。ま、かなりイケてるってことだね^^
く:ここイイね。。 なんかまたちょっとカーミットみたいだけど、でもイイw
に:え〜、カーミットなのww どっちかっていうとカーミットよかボウイじゃないww
く:はは。。悪い悪い^^
に:♪easy and predictable〜
く:ここ歌詞変えたんだよね。最初は「I love you」だった。。
に:どうして変えたかっていうと、んーー。。ポップスってなんか愛っていうよりもっと性的な欲望を表すものなんじゃないかって思ったから。だから「愛してる」じゃなくって「きみが欲しい」なんだ。もし「愛してる」が絡むとしたら2度目のとこかな。
『Beautiful People』
に:これはPSBがシックスティーズみたいな音をやってる珍しい例だね^^ でも別にシックスティーズにしようと思って始めたわけじゃなくって。。『Beautiful People』っていうんだけど、このアルバムの曲を書いてるときに友人で劇作家のジョナサン・ハーヴィーがメールしてきて、彼がつくってる「Beautiful People」っていう新しいTVシリーズにテーマ曲が要るっていうんで、ちょうどその頃クリスと僕はこの曲作りが終わった頃だったんで、「んじゃ、『Beautiful People』の曲にしよっか^^」ってことになったんだ。最初はこれほとんどフォークっぽい音で、ジョナサンにそう言ったら、ジョナサン本人だったか誰だったかに、「なんかもっとアップビートでちょっとディスコっぽいのがいい」とか言われてww だから僕らが送ったのは気に入らなかったみたいでww 結局採用にならなかったんだよねw でも、ブライアン・ヒギンズに会ったら、彼はこの曲をすっごく気に入ってくれたんだ^^ 彼らの家の屋根裏でオーストラリアから来たジェイソンとキーランっていう2人が仕事してたんだけど、彼らがこういう感じはどうかって思いついたんだ。
く:俺たちはママス&パパスみたいな感じにしたいって言ったんだよね。 ほら、「カリフォルニア・イン・ザ・サン」。。。?
に:「カリフォルニア・ドリーミン」だってば(^_^;)
く: そーそー、そんなような感じ。シックスティーズね、コカ・コーラのCMみたいなやつ。ジョニーがハーモニカ吹いてて。。
に:そう、ジョニー・マーね^^
く:いい友達なんだけどね、うん^^
に:えーっと、それで、オーケストラはオーエン・パレットの編曲で。彼は個人の作品でも知られてるけど、去年ラスト・シャドウ・パペッツのアルバムのオーケストラの編曲をしたんだよね。
く:俺たち、あのバンドにお気に入りがいるんだよな( ̄ー ̄)
に:wwwww ムッとしちゃったんだよねww メンバーの一人に僕たちのこと「げっ、サイアク」とか言われてねw
く:www
に:マイルズ・ケインだよw ドイツ人のジャーナリストが59人にインタビューしてね、僕たちが60番目で。そんでその前の59人への最後の質問が「PSBをどう思いますか?」でw そんで、そのCDをくれたんだよね。なんかほとんど「$%&#〜!」って感じだったけど、ま、中には英語喋る人も結構いたわけで、そのなかの一人がマイルズ・ケインだったんだよね。 そんで「PSBをどう思いますか?」って聞かれて「げっ、サイアク」って。。(~_~メ
く:あっはははwww
に:別にいーけどさ。。(`ヘ´) ・・・ジョニー・マーのギター。。
く:そんで、これってどういう歌なわけ?www
に:あのさ、面白いんだよね、これ「Love etc.」の対極になってて。「Love etc.」は、リッチ&フェイマスだけどあんまり幸せじゃないって言ってて、「Beautiful People」は誰かがリッチ&フェイマスになりたいって願ってるから^^
く:それってバス・ストップに座ってる誰かのこと?
に:うん、ほら、なんていうか「City life just leaves me weak / All this
madness on the street」 誰かがロンドンの街を歩いててさ、天気悪いしあーもうどっか行きたいな。。ってそういう感じだね^^ 暮らしを理想化する。。みたいな。
く:俺たちは「Beautiful People」でよかったね(^_-)
に:┐(´-`)┌ ・・・これがいわゆる。。「ウォルトンズ モーメント」って呼んでる終わりかただね^^ 「グッナイ・ジョン・ボーイ^^ 」
『Did You See Me Coming?』
に:ジョニー。。^^ なんかプリテンダーズみたいだよねw これはアルバムのために書いた最初の曲のひとつ。
く:デモもこれとほとんど同じような感じだったよね^^
に:ブライアン・ヒギンズが、「もう80%完成してる」ってね(^_-)
く:だから俺たちは30%分手を加えて110%にしたんだ。
に:この頃はそうしなきゃなんだよね、うん^^
く:ハッピーなイイ感じのポップソングだね。
に:サビでいっぱいハモってるね^^ 僕、タイトルが卑猥に聞こえないかちょっと気になってたんだけどwww いや、そういうつもりじゃなくって。。僕の母がよく言ってたんだ。覚えのないような金額の請求がきたときとかに「ホラ、きっとアナタが来るのが見えたのよ!」ってね。「Did You See Me Coming?」のアイデアはそこから来たんだ。 男がパブで誰かに出会って一目ぼれ。。みたいな歌。 「You don't have to be in "Who's
Who" to know what's what」は僕が考えたんじゃなくてどっかからパクったんじゃなかったかな。誰かからの引用だったかも。
く:これもラブソングだよね。
に:すっごい前向きなラブソングね^^
く:このアルバムは皮肉がかなり欠けてるよね。
に:サビのハーモニーが好きだな〜(⌒ー⌒) っていうか、このハーモニーがサビを作ってるってかんじだな〜。
く:うん^^
に:これ以外はハモり関係やってないよね。 ・・・なんかちょっとセブンティーズか何かっぽい? ・・・すっごいPSBらしい中間部分。。
く:ん〜〜、すっごい夏っぽいよね、これ^^ ・・・グレートなアドリブだね^^
に:このアドリブで110%になったね。
く:ダスティの影響があるんじゃないかな。
に:あるある。ここんとこは僕がダスティだったらどうするかな?って考えたとこ^^
く:お前スタジオで大抵こーゆーとき手で振りをつけるだろw みんな、ちょっと想像してみてwww
に:手振りつけないとこういうふうに歌えないんだってばww キャラになりきらないとね。 ・・・ここのちょっと合唱っぽいとこ好きだなぁ。。(⌒ー⌒)
『Vulnerable』
に:この歌はすごくフレンチっぽいね。なんかちょっと「ヴォヤージュ・ヴォヤージュ」とかそんなような感じ。。 ・・・デモと結構似てるね。
く:うん。。あんまり変わってない^^
に:「Vulnerable」っていう曲。。 僕の視点では歌ってない曲のひとつで、あるキャラを演じてる。。僕たちの知ってる、すっごく濃いキャラで、しかも傷つきやすい人w
く:言及はひかえるけど。。
に:EMIはこれをデュエットにしないかって言ってきたんだよね。実際誰かとやるって話まで出てて。。えっと、何て人だっけ?
く:サルコジの奥さん。
に:そーだ^^ サルコジの奥さんって何ていうんだっけ?? ・・・(・ω・)b カーラ・ブルーニだ! 彼女がこれ歌ってるとこ、今でも想像できるけどね。 ・・・ここまでの中で一番エレクトロな音のトラックだね^^
く:うん^^
に:ギターはこれ、実はクリスが弾いてるサンプルなんだよね。 あー、その部分好きだなぁ〜。♪doo doo luh doo doo luh....
く:そこはゼノマニアだね。
に:うん、アドリブ。。上から重ねたんだよね。。
く:俺らみんなちょっと傷つきやすくなるってことあるよね。
に:そうだね。。これってやっぱり僕のことかも(^_-)
く:スパニッシュギターみたいな音だね。結構よく使ったよね、ほら、どのアルバムだっけ?『バイリンガル』??
に:そうww ・・・哀しいね。。この辺り。 朝の四時頃とかにありがちな瞬間。。( ̄ー ̄) ・・・この曲ずっと編集しようとしてて、ここは取っちゃってたかもしれないとこだったね。
く:ん。。
に:結局取らなかったんだけど。
く:また愛だね( ̄ー ̄)
に:また愛だよ。。悪かったねw
く:ドイツじゃ確かこのアルバム『ラブ・アルバム』って言ってるんじゃなかったっけ?ジャーナリストの間で。
に:そんなん言ってたっけw?
く:うん、結構いろんな奴が言ってる。
に:その筈か、ビルボード誌が『愛をとらえたアルバム』って書いてたもんね。
く:そーだろ、そーだろw えっと。。なんてタイトルにしたんだっけ。・・・『Yes』だ、『Yes』(^_^;)
に:まぁ おんなじことか^^
く:うん。すごくポジティヴなアルバムだね。
に:「僕のこと愛してる?」「Yes。。(はぁと)」って感じ^^
く:誰かの話で聞いたんだよな。あるジャーナリストが何にでも「イエス」としか答えなかったら地球の反対側まで行ったとかいう。。
に:ま、戦略みたいなもんだよね。
く:そう、戦略ね、ブライアン・イーノ型戦略っていうか。PSBはフツー何にでも「No」っていうからねwww だから、あんまり遠くには行けないww
に:wwwww
く:「No」って言わないの?www
『More Than a Dream』
く:おっ^^ コレもゼノマニアのバッキング・トラックだ。
に:この曲も話せば長くなるんだよねぇ。。 この曲、元は『Where The Wild Things Are』っていう曲として始めたんだっけ。僕がこのブリッジ部分で語ってて。。 ・・・ここんとこは純粋にゼノマニアだね。 ゼノマニアと仕事するとき、僕がメロディーをディクタフォンに歌ってミランダと録って、上の階でクリスがそのメロディーをキーボードで弾くっていう方法もとってた。 ・・・ここんとこ、今僕が歌ってるメロディーはクリスのもの。コレ、このコードに対してすごく気の滅入るような雰囲気だったんで一度ボツにしかけたこともあったんだけど。。 僕はここ大好きなんだよね。。ここんとこ。。。だからヴァースにしようってことになって。 これ、ちょうどバラック・オバマがヒラリー・クリントンを対抗馬に予備選してたときにできたんだ。ちょっとそれが影響してるとこが見えるんじゃないかと思う。・・これは聖書から。「Though the mountains may divide we can
reach the sea」
く:そーね、俺らの「約束の地」ww
に:その通り^^
く:レイヴ世代のねwww ・・・ちょっとファンキー^^
に:ん、ちょっとファンキー。ロキシーミュージックの「Love Is a Drug」風^^ ・・・ここ。。好きだな。。コードの変わり方が何かフレンチっぽいっていうか。 ・・・これ、そういえば最後に出来たとこだったね。ホント、最後の最後。
く:このバッキング・ヴォーカルいいよねぇ。。
に:♪Don't give it ちょっと意地悪な感じね、そーいうのも必要。
く:w ( ̄ー ̄) 1つのアルバムにすっごい希望が溢れてるよね、信じられないねw
に:どこでどう間違ったんだぁぁww
く:www
に:これから流れる中間のとこはクリスが94年に書いたんだよね。2階のキーボードで^^ すごく・・・スタイルが違ってる、この曲の他の部分とは。。
く:俺らはこれを『ベリンダ・カーライル的瞬間』って言ってる。
に:そう、思い出すね^^ ここんとこ実はオリジナルの『Where the Wild Things Are』からの部分なんだ。 ・・・うん。
く:彼女、『Heaven is a place on earth』って歌わなかったよね?
に:歌わなかったよ、『Heaven is a place on earth, but heaven is a
better place』って歌ったんだよ ( ̄ー ̄)
く:そーだっけ。
に:エレクトロなノイズだね。
く:ここでティムについて触れるべきだね。キーボードの魔術師^^
に:そーね、彼は魔術師。。
く:ゼノマニアは全員マジすごいよ、部屋中才能で一杯なんだもの。それがわーっと飛び交ってるっていうか。 ん。。すごい場所だった。
に:最初これ書いたとき、ちょっとベタかなって思ったんだけど。。でも、なんかだんだん気に入ってきたんだ^^
<続く(予定)>