<%group_var="atelier"%> Pet Shop Boys 5 Songs

PSB切ない5曲



PSBの特徴は、たとえアゲ曲であっても、ただの無機質ピコピコ・ディスコではなく、必ず切ない感情が入っていること。まさしく「切なポップス」このジャンル、世界中でもPSBしか当てはまらないかも。なんでこんな切ないのかはわからない!これができるのはニールとクリスだけ。これまで彼らに似た風の音楽はいろんなミュージシャンによって山のように生み出されたけど、決定的にちがうのは、「切ない」が入っているかどうかなの。

PSBには「切ない」曲が多いため、このジャンルはもしかすると日替わりです。聴くたびに変わります。今の気分はこんな感じってことで。さらに度を越した「泣ける」はまた別選で。



♪「Rent」(87)

切ない!いや、実際この曲には切なさ以外にも、いろいろなもの・・・皮肉、愛とお金と現実、絶望など・・・が入り過ぎていて、最初の予定通りもうちょっとスローな曲だったら完璧に「泣き」だったと思うけど、奇跡的に微妙なバランスの曲になっている。ただ単に愛とお金を秤にかけているだけの歌なら、こんなに切なくする必要はないよね。そこには確実に現実的な愛が存在するんだよね。そして「歌によって何も行動を起こさない」PSBスタイルも健在。とにかく名曲。でもニールって、何で“愛人女性”の気持ちがわかるの?(マーガレットのフェバリットPSBソングの5曲に入ります、この曲は。)

*映像は2006年のLive in Mexico。アレンジがいままでのなかで一番いいと思う・・・アコースティック・バージョンも捨て縣いのだけど。ニールも歌い方を20年前とはちょっと変えているらしい。(YouTube)




 
*歌詞(原文/対訳)、ご本人解説、レビューはこちらのページへ。

 




♪「
E-mail(02)

ラブラブ中の切なさ。恋人同士だからって、そこ、ゴールじゃないんだよね。恋してそれが成就しても、「君がいない」ことで寂しい気分が増してしまう切なさったら。「愛してるって、メールくれないかな」というすごくシンプルでダイレクトなメッセージだけど、恋する人間は意外にシンプルなもの。「Home and dry」に通じる癒し系ソング。ちなみにイントロは「West End girls」の印象的なコードを“切なく”アレンジして使用。

*ビデオは「I get along」に付属している、ブルース・ウェバーが撮ったもの。911テロ後のニューヨークを背景にしている。冒頭でゼルダの切ない詩を引用しています。(YouTube)





*歌詞(原文/対訳)、ご本人解説、レビューはこちらのページへ。





♪「Luna park」(
06)

この曲は、ノスタルジックな切なさ。閉まってしまう田舎の遊園地。子供のころ、冬の夕暮れに取り残されて、沈む夕日を追いかけながら家に帰る、あの感覚を呼び起こされる。実際にはこの曲の歌詞は夜の遊園地なのだけど、ヨーロッパの移動遊園地とかサーカスって、なんだかすごく切ないの。楽しいからこそ、その後に来る虚脱感みたいなものかな。アルバムの中の目立たない曲だけど、すごく切ない。

*映像は出品者の作ったものですが、曲と合っています。彼はこの曲からなにを感じて映像を撮ったんでしょうかね。(YouTube)





*歌詞(原文/対訳)、ご本人解説、レビューはこちらのページへ。





♪「Saturday night forever」(96)

土曜の夜って、切ないよね。カレンダー通りでない今の生活でさえ、土曜の夜は特別な時間のような気がする。これもやっぱり、どこかに出かけて行って、楽しくみんなで踊ったり騒いだりして、その後。この楽しい時間が終わってしまう切なさなのかも。この切なさってどうやったら表現できるのかと思っていたけど、まさにこの曲。なぜこのクラビングのテーマを切ない曲にしたのかはわからないけど、2人がクラビングに切なさ(刹那さ?)を感じているのなら、同じ感覚でうれしい。

*以下の音源はアルバム・ヴァージョン。 (YouTube)





*歌詞(原文/対訳)、ご本人解説、レビューはこちらのページへ




♪「Liberation」(
93)

いま横に恋人がいて、手を握ってくれている。そんな幸せの絶頂の中にいるのに、ふと、この愛がいつか壊れてしまうことを考えてしまう。恋した人間の臆病さと、愛の束縛と解放を歌った名曲だけど、これはゴールのないマイノリティな恋愛をし続けている切なさだと思う。法律や周りや社会なんて自分たちには関係ない、と言ってはみても、やっぱりちょっと不安で切ない。その切なさが伝わってきて、切なさよりも一歩進んで、涙が出る寸前かも。ああ、いかん、泣ける。

*映像は1994年のDiscoVeryツアーのもの。この白い衣装の時、彼らはPSBじゃなくて“
Absolutely Fabulous(アブ・ファブ)”です。このツアーの演出はエロいんですけど、ここはさわやか。(YouTube)




*歌詞(原文/対訳)、ご本人解説、レビューはこちらのページへ。

 



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