ACTUALLY1-8

I want to wake up



クリス:僕は報われぬ愛が好きだ

(一言コメント:1999)

 

 


原文歌詞はこちらでご確認ください


君の言ったことを聞いたけど、それは本当だ
僕が君に夢中だと、君が言うのを聞いた
眠りに入って、悪い夢を終わらせてくれ
君を思えば、僕は立ち直れるかな?

今、僕は目覚めたい
どうやって目覚めたい

キッチンの流しに立つとラジオからは
'Tainted Love' 'Love Is Strange'が流れてくる
何気なく聞いていると、歌詞が耳に入ってくる
僕は突然涙が出て、泣いてしまう

今、僕は目覚めたい
どうやって目覚めたい

他の誰かに恋をするのは狂っている
君は彼に恋しているし
彼女は僕に夢中
でも、君は僕と同じくらいよく知っている
僕は君のことしか考えられない
一生
火遊びや危険なプレイ
だれかをその気にさせるのは簡単だ
眠りに入って、君は僕にバカだと言った
恋に落ちるなんて、かっこ悪いかな?

今、僕は目覚めたい
どうやって目覚めたい
今、僕は目覚めたい

君と一緒に目覚めたい


Written by Neil Tennant/Chris Lowe

Produce by Pet Shop Boys and Shep Pettibone


クリス:これは割と新しい曲で、一番最近書いたものだね。もっと何か言って欲しいって?うーん、そうだなあ、単にアルバムの中の1曲だよ。つなぎの1曲さ(笑)。

ニール:そんなことないだろ。みんな良い曲だって言っていたじゃないか。

クリス:あ、そうだ。シェップ・ペティボーン(NYの人気DJ兼リミキサー)が僕たちと共同でプロデュースをしている。僕の大好きなディスコ・ソングだね。ある朝目を覚ました時に突然インスパイアされて出来た曲だよ。なんて冗談さ()

(
以上、1987年レコードライナー本人解説より)

 

 


クリス: 僕は、一人でスタジオに入って、自分で全体のバッキング・トラックをやった。すごくいいと思った。歌詞を書くためにそれをニールに引き渡した

ニール: 僕がクリスと知り合う前に、ある歌をギターで書いた。「I heard what you said(君が言ったことを聞いた)」という、ロックっぽい曲だ。元々、僕がそれを書いた時、僕は文字通りラジオで「Love Is Strange」と「Tainted Love」を聴いた。元々この歌は
songs like Tainted Love”“Love Is Strange”“Yesterday””と言ったんだ。でも、「Yesterday」はやめた。僕が書いたいくつかの歌詞を採用して、クリスの旋律に合わせて歌った。これは片思いに関する歌だ。最初、ナレーターは本当に「僕は目覚めたい、この片思いの悪夢から」と言う。で、終わりに「僕は目覚めたい、君と一緒に」と変わる。ボリス・ガーディナーのシングル・タイトルだったけど、でも、その後まで僕らの心には浮かばなかった。アイデアは、誰かと一緒にいるのは夢か悪夢になるということだ。 僕たちはシェップ・ペティボーンにそれをプロデュースさせた。 oooo-oooo-ooo-ooo-oooは、完全にニュー・オーダーの「Everything's Gone Green」からのパクリだな。曲の最後で、僕は初めてハーモニーをやった。このアルバムでは、全てがPLEASEより野心的にやっている。僕らはさらにより雰囲気的なヴァージョンをミックスした(CD2-1)。何かが聞こえるか確かめるためにドラムをなくして。でも、リリースされる事はなかった。

 (
以上、2001年ブックレットより)


 

イメージビデオ (You Tube)





★用語・人物メモ★

Tainted Love」・・・オリジナルは、1964年のグロリア・ジョーンズ。いろいろな人にカバーされているが、1981年にソフト・セルがカバーしたヴァージョンが有名。2001年にマリリン・マンソンもサントラでカバー。ビデオはこちら(ソフト・セル版)

Love Is Strange」・・
Mickey and Sylvia1957年のヒット曲。のちにソニー&シェールもカバー。ビデオはこちら。

Yesterday」・・・ビートルズの代表曲かも。1965年。レノン/マッカートニーの共作。ビデオ(ライブ)はこちら。

ボリス・ガーディナー(1943-)・・・ジャマイカのシンガー・ソング・ライター。1986年に「
I Want To Wake Up With You」という歌がUKシングル1位になっている。ビデオはこちら。

シェップ・ペティボーンShep Pettibone(1959-)・・・本名Robert E. Pettibone, Jr.。ニューヨークのDJ、リミキサー。エルトン・ジョン・イレージャー、ダスティ・スプリングフィールド、ジャネット・ジャクソン、マドンナ、マライア・キャリー、ニュー・オーダーなど、リミックス多数。PSBのリミックスはWest End Girls」、「Opportunities (Let's make lots of money)、「Love comes quickly、「What have I done to deserve this?」、Always on my mind」、Heart」、Left to my own devices」。

ニュー・オーダーの「Everything's Gone Green」・・・1981年のシングル。ビデオはこちら。




 アルバムの中ではちょっと異質に聞こえる、ややスローな曲。テーマは報われない恋。



NEXT

BACK