<%group_var="atelier"%> アルバムレビューBehaviour

 

BEHAVIOUR2-9

Music for boys」



クリス:僕はまぁ、男惚れされる男なんだな
 (一言コメント:1999年)

 

インストゥルメンタル

Written by Neil Tennant/C
hris Lowe

 


ニール:僕は他の何かをしながら別スタジオにいたんだけど、クリスはサーム・ウエストの階上でこれをやった。

クリス:土曜の夜にアストリアのCrazy Clubに行くことに感化された。スタジアム・ハウスでやってたときは、毎週土曜日に行ったもんだ。男らしい音楽、レーザー、ドライアイス・・・。明らかに、このトラックは僕が作っていると言ったフィルムのために発想されたものだ。実験映画の「Film For Boy」というんだけど、僕はまるで記憶がないんだ。

ニール:僕は覚えている。 シセロの「Heaven Must Have Sent You Back To Me」のビデオのリメイクのために、クリスはその時Bolexカメラを入手したんだよ。

クリス:それは楽しいビデオだった。 でも、僕は本当にフィルムを作りに行くことはなかった。 僕が「Music for boys」の2つのバージョンをやった・・・ひとつは、僕が一番好きなものだ。

ニール:「アンビエント・ミックス」と言ったね・・・理由は僕に聞かないで。

クリス:まあ、それはもう片方のミックスよりはるかに“アンビエント”(環境音楽)だ。


 (以上、2001年ブックレットより)


 

★用語・人物メモ★

アストリア・・・ロンドンのソーホー(トッテナム・コート・ロード)にある劇場・ライブハウス。有名なミュージシャンが多数出演している。ナイトクラブ「G-A-Y」がある。その名の通りゲイ・カルチャーの発信地でもある。

シセロ(デビッド・シセロ)(1970-)・・・ニューヨーク生まれ。PSBが立ち上げたスパゲティ・レコードからデビュー。デビューのきっかけは、PSBが1989年にコンサートで訪れていたグラスゴーで、シセロがデモ・テープをコンサート後に現地のクラブにいたピート・アンドレアス(PSBのプライベート・アシスタント:クリスの彼氏)に渡したことから始まる。5枚のシングルを出し、「クライング・ゲーム」サントラにも参加、スパゲティ・レコード移籍後、テイク・ザットの前座などもつとめたが、現在は音楽活動をしていないようだ。スパゲティ・レコードもほどなく中断している。

Bolex・・・スイスのカメラメーカー。

「Heaven Must Have Sent You Back To Me」・・・シセロの1992年の4t
hシングル。ニールがバッキングボーカルを入れている。PV監督はクリス・ロウ。シュープリームスの曲で同タイトルのものがある(カバーではないと思うが・・・)。クリス・ロウ唯一の映像作品のPVはこちら

アンビエント・・・アンビエントミュージック=環境音楽。ブライアン・イーノが提唱。クラシック、エレクトロニック、エスニックなどを含む。




 
おお、なつかしのシセロ・・・PSBの秘蔵っ子として売り出されたけど、結局離脱・・・(あの、めんどくさがり屋の)クリス自らPV監督を(カメラ購入してまで!) つとめるほどのお気に入りだったのに・・・。どこに行ったのかなあ。ちなみにシセロはノンケ。そこがちょっと意見の相違だったりして?PSBにとってスパゲティ・レコードは思い出したくない過去かも。
 クリスが男子にモテるのは、今に始まったことじゃないでしょ。





BACK