BEHAVIOUR1-3

To face the truth



ニール:(“事実に直面すること”は)いい考えではないね
(
一言コメント:1999)

 

 


原文歌詞はこちらでご確認ください



嘘をつけば僕が傷つくとわかっているよね
時々僕は泣かされている
だって、僕は君をすごく好きだから
僕が言うことが信じられないなら
僕が目を赤く腫らしているのをご覧よ
だって、僕は君をすごく好きだから

でもベッドの中で眠れない夜を過ごす
君はどこかに出かけてしまっていたから
僕を好きなのどうか疑ってしまう
証拠に堪えられないんだ
真実に直面するのは傷つくことだ
真実への直面は

訴訟事件を抱えた弁護士は
証拠をふるいにかけてから行動する
するべきことはただひとつ
僕はどうして事実に直面することができないんだ
過去の証拠をふるいにかけて
それでも
僕は君を愛しているんだろうか

でも、出かけなきゃならないと
君が言った夜は全部
本当はどこに言ったんだろうと思う
でも、証拠を突きつける勇気がないんだ
真実に直面するのは傷つくことだから
真実への直面は
真実への直面は

君は大切な人、君だけなんだ
嘘をつけば僕が傷つくとわかっているよね
時々僕は泣かされている
だって、僕は君をすごく好きだから
僕が言うことが信じられないなら
僕が目を赤く腫らしているのをご覧よ
だって、僕は君をすごく好きだから

でも、君が姿を見せない夜はみんな
僕が成長するときだとわかっている
僕を好きなのか聞きたい
君は離れたところで傍観している
真実に直面するのは傷つくことだから
真実への直面は


Written by Neil Tennant/Chris Lowe


Produced by Pet Shop Boys and Harold Faltermeyer


ニール:この曲は、ある日曜日の朝、80年代初頭風に書かれたトラックのように始めた。僕はベッドにいた。それはちょっとエヴリシング・バット・ザ・ガールみたいに思えた。それで、半分書いてカムデンタウンのスタジオに持っていった。クリスがタイミングを変えて、レイ・ロバーツのロードス・ピアノを演奏した。音というより、感情がこもっているように聞こえた。高いヴォーカルとピアノは全部、オリジナル・デモに入っている。

クリス:真ん中の音は後で加えた。Mtumeの「ジューシー・フルーツ」みたいだったね。


ニール: アルバムでは、遡ってスタートしている。僕らはこういうことを実験した。この歌では、初めての時ですら・・・僕がダスティから学んだことだけど・・・まったく同じメロディーの3番の歌詞は歌わない。僕はこのアルバムで歌う事に関して考え始めた。これは、ノーマルな、過ぎ去った愛の歌だ。途中、“You are only oneのところは、僕が見た最初の成人映画「真夜中のカーボーイ」から来ている。僕は16歳になっていなかったたけど。彼らはテキサス・ボーイがテキサスに戻って彼のガールフレンドと一緒にいるフラッシュバックを見ているんだけど、「あなたはオンリー・ワンよ、ジョー。あなたはオンリー・ワンよ。」彼女が去って行く・・・。そして20年経っても、僕がこの歌にこのフレーズを入れるほど、僕に多大な影響を及ぼした理由がある。

クリス:何が真実なんだい?

ニール:これはヘテロセクシャルの物語だね。とある男性のガールフレンドはどこかに出かけ、浮気している。彼は彼女が誰かと一緒にいると疑う。自分はベッドに横たわって、恋人はどこかにいる。真実に直面するということは、愛する人に愛されていないということなんだ。でも、それを直視することが出来ない。ただのつくり話だよ。少なくともその時は。


 (以上、2001年ブックレットより)


 

★用語・人物メモ★

エヴリシング・バット・ザ・ガール・・・男女カップル2人のネオ・アコースティック・バンド。

カムデンタウン・・・ロンドンの北に位置する街。カムデンマーケットがあり、クラブや繁華街があり、常ににぎわう渋谷のような若者の町である。以前はPSBのスタジオがあったようだ(現在は多分ショーデッチに移った)。ロンドンいちヒップなクラブハウスKOKOなどもある。

Mtume(
エムトゥーメイ)・・・ファンク&ソウルのグループ。

真夜中のカーボーイ・・・1969年公開のアメリカ映画。監督はジョン・シュレンジャー。アカデミー賞(作品・監督・脚色)を獲得したアメリカン・ニューシネマを代表する名作。成人指定映画で唯一のアカデミー賞作品賞をとった映画。成人指定の理由はおそらく暴力シーンのせい。テキサスから出てきたカウボーイ・ジョー役はジョン・ボイド(アンジェリーナ・ジョリーの実父)、彼と友情で結ばれるラッツィオはダスティ・ホフマン。この映画をきっかけに2人ともスターになった。シュレンジャー監督はゲイで、男2人の友情とも愛情ともつかない主題ゆえ、ゲイ映画にカテゴライズされることもある。

ヘテロセクシャル・・・この世の90%を占める、メジャーな男女の異性愛。ホモセクシャルの反対語。普通はヘテロが当たり前だけど、PSBの歌詞は基本がホモセクシャルなので、いちいちこれはへテロ、と断る。




おお、これはまた“待つオンナ”ですなあ。いつもの“ダメ男を好きになっちゃった”シリーズっぽい・・・と思ったら、ベッドで待っているのが男、出かけて浮気しているのが女なんですね。そうは思えなかった。・・・男を泣かすとは、すごいオンナ。まあ、どっちでもいいってことなんでしょう。
そこまでしても「君が僕のオンリーワンなんだ」と言ってしまうところが “落としポイント”なんでしょう。



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