BILINGUAL*2-9
「The boy who
couldn’t keep his clothes on」
ニール: 虐待の後遺症についての悲しい歌
(一言コメント:1999年)
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原文歌詞はこちらでご確認ください
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服を着ていられなかった少年は
夜通し踊るのが好きだった
服を着ていられなかった少年は
夜通し踊るのが好きだった
家からできるだけ遠く
自由で、孤独で
空想に浸って
群衆の中にとけこんでいた
服を着ていられなかった少年は
夜通し踊るのが好きだった
服を着ていられなかった少年は
夜通し踊るのが好きだった
苦痛を克服し
間違いを再び証明し
ついには動揺する
彼の過去の秘密
彼はまさに彼自身の
世界に閉じこもっていたい
彼のシャツは床に落ち
彼はもっと脱いでゆく
群衆はそのショウが好き
彼は、どこまで行くんだろうか
服を着ていられなかった少年は
夜通し踊るのが好きだった
服を着ていられなかった少年は
夜通し踊るのが好きだった
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Written by Neil Tennant/Chris
Lowe
Produced by Danny Tenaglia and Pet Shop Boys
ニール:クリスのデモのひとつから始まった。本当に投げやりな感じだ。僕らはこれに取り掛かったとき、ダニー・テナグリアと「Before」をやりにニューヨークにいたけど、終わせることができなかった。アルバムには間に合わなかった。僕らはいつも、誰かと仕事して、3番目のトラックが仕上がったらすごく興奮するけど。
クリス:ダニーはこれが好きだったよ。
ニール:マイアミ・ラテンぽい。プロモーションでニューヨークに戻ったとき、スタジオに行ってボーカルを終わらせた。で、ダニー・テナグリアが仕上げた。中間のラップが好きだな。「Yo, Lewis」ってとこ。
クリス:ダニーが何かと入れた。バンジーのラップ「君の可能性は明日には知れ渡る・・・」とか。
ニール:このバージョンは編集されていないインターナショナル・クラブ・ミックスで、「BILINGUAL」のスペシャル・エディションにだけ入っている。「A red letter day」に収録する時にちょっと編集した。いつもダンスフロアでシャツを脱ぐ友人についての歌だ。
クリス:服を着てなきゃ問題あるだろ。
ニール:彼はいつも裸で日焼けしたがった。
クリス:恐らくそのために医学辞典の定義がある。
ニール:これは悲しい歌なんだ。歌の中で、この人物には悲しい過去がある。実際、ペット・ショップ・ボーイズの定番、なぜ人々はクラブに行くのか。それを歌で説明する。「苦痛を克服し/間違いを再び証明し/ついには動揺する/彼の過去の秘密」。彼の露出癖の原因は、彼の過去に隠されている。人々は誰かに対して、唯一の価値がセックスであるという、彼らの過去の悪い経験を後の生活で思わせたことは大きな危険だ。それは彼らを自己顕示欲者にすると僕は言いたい。本当に悲しい曲だ。
(以上、2001年ブックレットより)
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★用語・人物メモ★
バンジーBanji・・・恐らくラップ・ミュージシャン。
すごくポップでダンサブルなのに、やっぱりどこか悲しい音が入っている。歌詞もちょっと悲しい。子供の頃性的虐待にあった人の話をテーマにするのはとても難しいと思う。実際の社会問題だし、被害者も多いから。
ニールってちょっと変わった友達が多い。彼の言う「friend」は時として「lover」ということがある。でも、ニールはこれまで一度だって自分のボーイフレンドについての話はしたことがない。全部歌にしちゃっているのかも。
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