BILINGUAL*2-7
「Delusions of grandeur」
ニール: 誇大妄想・・・タイトルそのもの
(一言コメント:1999年)
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原文歌詞はこちらでご確認ください
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大聖堂は戴冠式の日にきらめく
軍事統治下で王冠を授けられた枢機卿の頭
僕は謙虚な経帷子の中、祭壇にゆっくり接近する
忠実な群衆の喝采を浴びるため
宮殿の人々に対する支配力をおくれ
それから永久の守護
旗は広がり
愛着、献身、祝賀を与えたまえ
安いジェスチャーゲームではない
僕が世界を支配しよう
全部、誇大妄想
「我々は君を理解できない」と言うから
僕はリヴェンジしたい
聴衆に、僕はメディアの嘆願を受ける
彼らは、インタビューで僕の指輪に
ひざまずいてキスをする
勝利には、僕は寛大で魅力的
僕はCNNには特に詳細に話しけるよ
宮殿の人々に対する支配力
それと永久の守護
旗は広がり
愛着、献身、祝賀
安いジェスチャーゲームではない
僕が世界を支配しよう
全部、誇大妄想
「我々は君を理解できない」と言うから
僕はリヴェンジしたい
ベルを鳴らせ、とみんなに伝えろ
革命が楽しくなる
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Written by Neil Tennant/Chris Lowe
Produced by Pet Shop Boys
ニール:それは、有名な古典的曲からの一部をとってコードチェンジして、それに関する新しい歌を書き及ぶことだ。ベートーベンの「月光」だよ。クリスのデモでは「Give me the moonlight」といった。
クリス:明らかに「Shameless」のカテゴリーに入る。
ニール:最初は劇場でのハプニングか何かについてのハリウッド・ミュージカルに似たアレンジがされている。カーテンが開き、それが戻り続ける場面を見る。そこには、劇場に決して戻れないというこの滑稽な光景がある。それから劇場に最後に灯りが戻り、カーテンが閉まる。このアイデアはコルヴォ男爵の「Hadrian Z」から来ている。彼は、世紀の変わり目にヴェニスで暮らした、怒れる英国の作家だ。彼の本は誇大妄想者空想でローマ法王になる英国人についての本だ。君は世界の皇帝と認められていると想像して欲しい。彼らが非常にひどい扱いをしたので、君は人々を嫌う。したがって君は世界を支配し、彼らにリヴェンジしたいと思う。僕が子供の頃の誇大妄想は・・・僕の最も初期の野心はローマ法王になることだった。僕は「誇大妄想」というタイトルを1989年のツアーから長い、長いこと、暖めていた。歌詞を書くためにはすごく時間がかかった。長すぎるからカットしてしまったけど、元々最初に詩があった。「ベルを鳴らせ」の部分は、D.H.ロレンスの詩「正気の革命(A sane revolution)」の最後「楽しむために革命を起こせ!」からインスパイヤされた。
クリス:僕らの別の行進曲だ。
ニール:マリリン・マンソンが上手くできるだろう。彼はうなり声を正しく使っている。ロック・ソングとして使える。とにかくユーロ・ロックの一種だ。
(以上、2001年ブックレットより)
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イメージ(アンオフィシャル)ビデオ(You Tube)
★用語・人物メモ★
ベートーベンの「月光」'The Moonlight
Sonata'・・・「ピアノソナタ第14番“月光”第1楽章」。ビデオはこちら。
コルヴォ男爵Baron Corvo (1860-1936)・・・本名Frederick William Rolfe。英国の作家。LGTB。
D.H.ロレンス(1885-1930)・・・イギリスの小説家。性的に解放された小説が多い。既婚だけどバイセクシャル。
マリリン・マンソン(1969-)・・・アメリカのロックバンド、マリリン・マンソンのフロントマン。メンバーはみな、セクシーアイコン+殺人鬼のネーミング。神をも冒涜する過激な音楽スタイルで有名。小学生が喜んで恐がるようなおっかない容貌のメイクとスタイルだが、彼自身はとてもまともで頭がいい。意外に若い美女に弱い普通の男。
ニールが子供の頃に妄想家だったのは、「Left to my own devices」でもちょっと語られています。小さいころから頭がよくて本ばかり読んでいると、そうなりますよ。でも、本当に今でもあらゆるジャンルの本をよく読んでいるようです。
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