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BILINGUAL*2-1
「Paninaro’95」
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Written by Neil Tennant/C
Produced by Pet S
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プロモーションビデオ(YouTube)
ライブ・イン・リオ・1994年(YouTube)
*1995年シングルはU
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★用語・人物メモ★
イアン・ブラウン(1963-)・・・マンチェスター生まれ。ストーン・ローゼスを経てソロ。アディダス好き。
マンチェスター・・・イギリスの工業
デュラン・デュラン・・・80年代に一世を風靡したU
マドンナ(1958-)・・・アメリカ生まれ。説明の必要もない世界一有名な女性ポップシンガー。
ザ・キュアー・・・ロバート・スミス率いるU
フランシス・ベーコン(1909-92)・・・アイルランド出身、ロンドンで活動した具象画家。男根にしか見えないモチーフの絵を描く。LGBT。
デイブ・ウォーカー・・・この場面で映るボクサーのことらしい。彼らの友人とのこと。
アルマーニ・・・イタリアのジョルジオ・アルマーニのブランド。メンズはとにかくカッコイイ。ニールのような体型の人に似合う。ニールはよく着ていた。
D
いつも“クールで寡黙”なクリスがごくたまに感情を爆発させるときがある。この曲がその代表で、どんな言葉よりも雄弁に物語っている。悲しいことに、この時の”感情”は「恋人の死」だ。
時として、作品が元々持っている意味を超えて、特別なものになってしまうことがある。この「Paninaro(’95)」はPSBワールドにおいて、間違いなく特別で、”伝説的な曲”のひとつだろう。PSB中最もゲイエロいPVで、クリスが歌っている唯一のシングルゆえ、一般人にとってはPSBっぽさが薄いが、ファンにとってはすごくPSB的1曲。またファンにとっては熱狂する曲。
元曲はさほど深い意味のあるリリックではないが、中盤のラップをクリスが加えたため、意味のあるものに。内容は、94年4月にHIVで亡くなったアシスタントのピーター・アンドレアスの事を歌ったものだと思われる。オリジナルでは現在形だった「You are my lover」が過去形にされている。クリスとピーターが恋人同士だったことは現在でも公的には認めていないけど、2人が長いこと付き合っていたことが誰にでもわかってしまうように、作品にして発表してしまった。言葉では語らないけど曲にしてしまう。こういうちょいベタなところが、クリスがファンから愛される理由なのかもしれない。