BILINGUAL*1-12


Saturday night forever
(邦題:「土曜の夜は永遠に」)


クリス:「サタデー・ナイト・フィーバー」と混同しないように

 (一言コメント:1999)

 

 


原文歌詞はこちらでご確認ください



なんてコメントされても気にしない
気にしないと誓う
彼らのすることは間違っている
僕は行きたいところに行く
すぐにそこに行くよ
僕を止めないで
最後まで行けないってわかっているから

 永遠に、永遠
(
土曜の夜は、土曜の夜は)
永遠に、永遠
(
土曜の夜は、土曜の夜は)

誰かをゴージャスって見て思うのなら
僕にチャンスはある?
やるべき?ドリンクおごってくれる?
今夜はハードワークすぎる
僕のやり方を見てくれるなら平気かも

永遠に、永遠
(
土曜の夜は、土曜の夜は)
永遠に、永遠
(
土曜の夜は、土曜の夜は)


Written by Neil Tennant/Chris Lowe


Produced by Pet Shop Boys and D
anny Tenaglia


ニール:このアルバムの「To step aside」から続く流れが好き。すごく難しい質問が投げかけられている・・・脇によけているの?・・・それで、君は出て、ノーマルのふりを続ける。僕らはこれをロッキー・レーンで書いた。僕は「forever, forever」から歌い始めた。本当にディスコっぽいけど、クリスが「何で”サタデーナイト、サタデーナイト“から始めないんだ?」って言ったことは何も思わなかった。本当にディスコらしい。「forever, forever」には、僕は「ああ、僕はそれに合った言葉を入れないと」と思ったけど、「いや、」クリスは「forever, foreverになるほうが素晴らしい」と言った。

クリス:ちょっと下等な音だ。バスラインが安っぽく感じさせる。

ニール:ダニーはイギリスにやってきてこれをやった、ヤバいキーボードプレーヤーだ。僕らはサーム・ウエストでレコーディングして、ダニーはニューヨークに持って帰ってミックスした。僕らはミュージカルに押されていた。バスラインが好きだ。とてもストック・エイケン・ウォーターマン的で。カイリーがこれをやったかもしれない。僕はロビー・ウィリアムズがテイク・ザットでこれを歌うのをイメージして、形にした。歌詞は全く完璧じゃない。僕はそれを速攻で書いて、なにを考えていたか覚えていない。クラブで誰かを引っ掛ける話だ。ぐるぐるした歌だ。そこにいて回っている。ホントに永久にね。

 (
以上、2001年ブックレットより)



★用語・人物メモ★

サタデー・ナイト・フィーバー・・・1977年公開のアメリカ映画。ジョン・トラヴォルタを一躍スターにした。本当にそんな感じでディスコで踊っていた人が全国に出没。PSBの「New York city boy」のディスコのシーンでも、トラヴォルタに似せた人が出てくる。ちなみにトラヴォルタは2007年公開のミュージカル映画「ヘア・スプレー」では主人公の太ったママを演じている。これはジョン・ウォーターズの1988年のオリジナルでは、ドラーグクィーンのディバインが演じた。

ロビー・ウィリアムズ(1974-)・・・イギリスのポップ・シンガー。元テイク・ザット。ちょっと問題児。PSBには個人的にもかわいがられていて、過去にいくつかの仕事があるが、ロビーの最新アルバムのシングル「We
re the Pet Shop Boys」でコラボ、ロビーが僕たちペット・ショップ・ボーイズと歌うのは妙な感じだった。また、PVもドラーグしたロビーやクィーンが大挙して出演する迫力のあるものだった。

テイク・ザット・・・90年代に活躍した男性ユニット。デビュー当初はゲイクラブ回りをしていたため、今でもゲイに人気。2007年にロビーを除いた4人のオリジナルメンバーで再結成した。

ストック・エイケン・ウォーターマン(SAW)・・・マイク・スコット、マット・エイキン、ピート・ウォーターマンの3人組ハイエナジーのソングライター/プロデューサー。バナナラマ、カイリー・ミノーグ、デッド・オア・アライブなどをプロデュース。

カイリー・ミノーグ(1968-)・・・オーストラリア出身のポップ・シンガー。10代この頃からアイドルとして活躍。女優としても映画に出ている(「ムーラン・ルージュ!」の妖精とか)。PSBは彼女がダンス路線に復帰することを希望していた。「In Denial」でデュエット。去年、乳がんを克服。フランス人俳優オリビエ・マルティネスと破局したばかり。キャンプで、なぜかゲイの人に人気がある。




エルトン・ジョンの「Saturday Night's Alright for Fighting(邦題:土曜の夜は僕の生きがい)」と「サタデー・ナイト・フィーバー」のパロディみたいなものか。でも妙にリフが後に残る。「クラブ、大好き!ありがとう!!」というクリスのおたけびかも(クリスがクラブに遊びに行くのは、フィッシングではなくエッジなクラブ音楽を拾いにいくために違いない・・・多分)

 テーマや曲調と反して、なぜかとても切なくなります。これぞ“切なポップ”の代表曲。



NEXT

BACK