BILINGUAL*1-6


It always comes as a surprise
(
邦題:「幸せにビックリ」)


クリス:ニールの数ある本当にあったラヴストーリーのうちのひとつ
 (一言コメント:1999)

 

 


原文歌詞はこちらでご確認ください



冷静なんかになれない
無関心になんかなれない
バカとでもなんでも呼んでくれ
僕が欲しいものは君
君はきっと正しい
ちょっと重過ぎる?早すぎる?
君のベッドルームで
一晩中愛を語るのは

なぜだかわからない
いつも驚かされるんだ
君と一緒にいるのに気がつくと
君は微笑み、僕は目をこする
夢がかなったことに

僕はゲームなんてしたくない
君を煩わせたくない
でも、恥ずかしさは感じない
僕の胸の内を話すことに
リラックスして
なぜって聞かないで
予測もできないような事実は
当てはまらないんだ

なぜだかわからない
いつも驚かされるんだ
君と一緒にいるのに気がつくと
君は微笑み、僕は目をこする
夢がかなったことに

僕の人生ではじめてだ
僕に影響を与えた人は
(
君がはじめてだ・・・)

うそは言わないよ
ごまかしたりしない
でも君が傷ついたりしたら
僕が心を癒してあげる

なぜだかわからない
いつも驚かされるんだ
君と一緒にいるのに気がつくと
君は微笑み、僕は目をこする
夢がかなったことに
君は微笑み、僕は目をこする
夢がかなったことに


Written by Neil Tennant/Chris Lowe


Produced by Pet Shop Boys and Chris Porter

 


ニール:元々はフィル・コリンズ・スタイルのバラードだったんだけど、クリス・ポーターが気を利かせて言った。「ラテン・スタイルっぽいアルバムにしてみないかい?・・・なぜラテン・スタイルにしない?」。僕たちは思った。なぜそうしなきゃいけないんだ?アストラッド・ギルベルトの「Corcovado」からサンプリングして、ビリンバウを入れてスタートした。僕はいつもブラジルのインストゥルメントは好きだ。

クリス:アストラッド・ギルベルトを後ろの方に入れた。隠れているのは彼女だけど、実際には前方で聞こえるように、同じことが後ろで聞こえていると思う。

ニール:それを使うためにお金を払った。後から歌に戻る。リズムが入ってくるとグレース・ジョーンズの「La Vie En Rose」を思い出す。この歌のギターはキーボードで弾いているけど、2人のギタリストが演奏しているみたいだ。レコードでは全部で3人がミックスされているように聞こえる。中盤の後、半音階ダウンして、
ローリング・ストーン”の批評家が呼ぶ、スタン・ゲッツの「Cocktail jazz」のようなサックスのソロが聞ける。ボトム・エンドの苦労だ。

クリス:なんでいつもボトム・エンドがあまりないのかがわからない。

ニール:すごく率直なラヴ・ソングだ。こんなことを言っている・・・。人は誰かにすごく魅せられて、結局はその人と一緒になることに驚かされる。彼が誰か別の人と一緒にいない事を信じられない。そのとき僕がそんな関係の状況だったので、インスパイアされた。僕はこれをアルバムからのファースト・シングルにしたかったけど、クリスが嫌がった。僕らはいい編集を仕上げることができなかった。

 (以上、2001年ブックレットより)


★用語・人物メモ★

フィル・コリンズ(1951-)・・・ジェネシスの元ドラマー。ピーター・ガブリエルの脱退後、ヴォーカルに。現在はソロで活躍中。バラードに定評がある。

アストラッド・ギルベル
(1940-)Astrud Gilberto・・・ブラジルの女性ボサノヴァ・シンガー。ブラジルの代表的なシンガー、ジョアン・ジルベルトと結婚していたが、離婚。代表作は「イパネマの娘」(1963)。「Corcovado」はスタン・ゲッツ(サックス)&ジョアン&アストラッドの名曲。ビデオはこちら。

グレース・ジョーンズ(1948-)・・・女優、シンガー。ジャマイカ生まれのブラック・ビューティー。007のボンドガールを務めたことも。「La Vie En Rose」のビデオはこちら。

スタン・ゲッツ(1927-1991)・・・アメリカのジャズ・サックス奏者。



 
…なんか能天気な邦題がついていますが、まさにそんな感じ。なんと実話ですか!すっげ〜乙女ですなあ、甘いですなあ、ニール様。いつも失恋のリリックが多いニールだけど、今回は恋愛の始まった曲。“君が僕を好きだなんて…夢みたい!”という乙女な恋の始まり。すごくムーディ。でも、いつもこんな感じでぽわ〜んと恋が始まるけど、やっぱりなんだか切なさが漂う。けっこう早々に終わってしまうようで。聞いててつらいです。



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