FUNDAMENTAL1-12

Integral

integral
(デモ盤)


原文歌詞はこちらでご確認ください



間違ったことは何もしていないなら
心配することは何もない
隠し事があるなら
おまえはここにいるべきでない

間違いない
説得された僕らは
完全に
プロジェクト全体に
集められた
これは
君らを守るためだけに
新しく考え出された

ひとつの世界
ひとつの理由
かわらない
ひとつの季節

間違ったことは何もしていないなら
心配することは何もない
隠し事があるなら
おまえはここにいるべきでない
君にはチャンスがあった
我々には権限がある
もし君が考えを変えても
残念ながら遅すぎた
私たちは心配している
君は脅威だ
君はこのプロジェクトには
不可欠じゃない

無菌状態
潔白
合理的
カンペキ

誰もが自分の
ナンバーを持っている
システム下で
我々は制御する
我々はそういう状況で
動いているんだ
君たちの生活はここで
情報として存在する

ひとつの世界
ひとつの人生
ひとつのチャンス
ひとつの理由
みんなひとつの
空の下
かわらない
ひとつの季節

間違ったことは何もしていないなら
心配することは何もない
隠し事があるなら
おまえはここにいるべきでない
君にはチャンスがあった
我々には権限がある
もし君が考えを変えても
残念ながら遅すぎた
私たちは心配している
君は脅威だ
君はこのプロジェクトには
不可欠じゃない

無菌状態
潔白
合理的
カンペキ


Written by Neil Tennant/Chris Lowe


Produced by Trevor Horn

 


ニール:僕らはロンドンの自分たちのスタジオで書き始めたけど、クリスはこれを好きじゃなかった。

クリス:僕は“これってバカ?アホかな?”って思い続けていた。

ニール: もしクリスが、これをバカっぽいと思っているなら、それは普通、リスナーがホントに覚えやすいって事だよね。僕は“いや、すごいよ”って言った。

クリス:僕は“完全にバカ?”だった。

ニール:僕はその考えがどこから来たのか、いまだにわからないよ。

クリス:僕らのマニフェストのうちの1つ、IDカードじゃない?

ニール: そう、まさしく。権力主義だ。僕はすでに“もし間違っていなければ、何も恐れる必要はない”というアイデアがあった。それは彼らが言い続けてきたものだからだろう?それはショーからの曲のように聞こえるし、僕は僕らが最近使っていなかったフォー・オン・ザ・フロア・ストンパーを使ったそれは素晴らしいと思う。それがあるのはとてもいい。トレヴァーも気に入ったよ。

クリス:僕はこれを友達に演奏して、考えを変えることにした。それから、たくさんの他の人が、どれだけこれが好きか聞いた。僕はすごく簡単に動かされたね。時々、物事が簡単に出来る場合、それを評価しない傾向がある。この曲の3ビットは、実に簡単に出来た。

ニール:そのアイデアは、それが権威主義者・新労働党政府の視点から見て歌われるということなんだ。“もし間違っていなければ、何も恐れる必要はない”は、いつもIDカードの正当化として使われる。僕たちが身分証明書に関して反対することは、それらがデータ開示を備えたインテリジェント・カードであるということで、中央のデータベースへリンクすることができ、アメリカと共有されるかもしれない個人の情報を含んでいる。それを望まないと言う場合、彼らは間違った事を何もしていなければ何も隠し事はない
といつも言っている。でも、僕たちはみな、プライバシーに対する権利を持っていると思う。国家が僕たちを信頼する前に、僕たちが国家に自己弁護しなければならないことを示唆する動きじゃないかと感じる。それは、僕たちが別の方法がなく国家を信頼させることだと思う。政府は僕たちの信頼を勝ち取らなければならないと思う。僕たちが彼らの信頼を勝ち取るのではない。僕たちはウェブサイトで今年の初めにIDカードに関して騒動が引き起こった時に、それを歌詞に入れた。どこかの若い大臣がそれを防御する際に「インテグラル(完全体)」という言葉を使った、とクリスが僕に電話してきて、言った。この歌に関して“イヴニング・スタンダード”で大きな記事になった。でも、この歌は悪意を持ったユーモアのようなものもある。それは多くのエネルギーと、猛烈にこれをすべて正当化した、スピーチを実際に与えられた誰かだろう。

クリス:全く権威主義者だ、音楽の。

ニール:そう、まるでスターリニストだ。音楽は実際にそれを反映すると思う。でも、キャッチーだけどね。

クリス:アルバムの最後にはふさわしい流れだよ。「Go West」の位置だ。

 (以上、2006年「Literally30より)



プロモーションビデオ(You Tube)



 
 PV監督・・・Lawrence Blankenbyl, Jeff Wood, and Wade Shotter

ライブ・イン・メキシコ(2006年/CUBISM)(You Tube)






★用語・人物メモ★

スターリン(1879-1953)・・・ソビエトの政治家。“スターリン”は“鋼鉄の人”という意味のあだ名で、本名はヨシフ・ヴィサリオノヴィチ・ジュガシヴィリ。独裁者であり、祖国の英雄でもある。スターリニズム(スターリン主義)とは、絶対的独裁主義。

イギリスのIDカード法
Identity Cards Act・・・2010年導入予定。イギリスに3ヶ月以上滞在の16歳以上には所持が義務付けられる。不法移民、テロを炙り出す目的だが、国民のプライバシー保護が問題になっている。





この曲、ライブですごく盛り上がるんですよ!まあ、わたしら日本人なんで、単に曲のイケイケ・チューンにノックアウトなんですが、英国人にとってはこのIDカード問題をアジるような気分でノリノリで歌いまくるんでしょうな。
2007年9月、4thシングルの予定だったが、結局シングルCDとしての発売は見送られた(デジタルでのみ発売)が、PVは制作された(FUNDAMENTAL」からのシングルというより「DISCO4」のプロモーションと言ったほうがいいのかも)PVには2000人のファンをエキストラとして募集、出演した。



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