FUNDAMENTAL1-5

Numb

numb2
 numb


原文歌詞はこちらでご確認ください



ニュースは聞きたくない
何が起こっているのか
何が伝えられても
知りたくない
知りたくないんだ
隠れていたい
逃げさせてくれ
世界が
僕を放っておいて欲しい

もうたくさんだ
知りすぎてしまった
ちょっと時間をくれ
忘れたいんだ

無感覚になりたい
これ以上痛みを感じたくない
触らないでくれ
どこかに行って鍵をかけてしまいたい
考えたくもない
何も感じたくない
無感覚になりたい
たた、ただ
無感覚になりたい

行き着ける場所が見つからない
世界が僕に
のしかかっている
そう感じている
あまりにも明るすぎて
あまりにもうるさすぎて
スイッチを切りたい
さえぎってしまいたい
楽になりたい
考えすぎだと思う
見すぎたと思う
もうたくさんだ
頭の中がいっぱいだ


無感覚になりたい
苦痛を感じたくない
触らないでくれ
どこかに行って鍵をかけてしまいたい
考えたくもない
何も感じたくない
無感覚になりたい
ただ、ただ
狂気から遠ざかりたい
逃げなきゃ
痛みから逃げなきゃ
僕はギリギリなんだ
正気を失いそうで
ちょっとのあいだ、
ちょっとのあいだ、
無感覚でいたい

考えたくもない
何も感じたくない
無感覚になりたい
これ以上痛みを感じたくない
触らないでくれ
どこかに行って鍵をかけてしまいたい
考えたくもない
何も感じたくない
無感覚になりたい
たた、ただ
無感覚になりたい
たた、ただ
無感覚になりたい

全ての狂気に
無感覚でいたい


Written by Diane Warren


Produced by Trevor Horn

 


ニール:「ミニマル」に続くのが「ナム」ってのは、なかなかいいよね。壮大なオーケストラの音楽のトラックは、何度かやってきた。これはもともと2003年に「PopArt」のためにレコーディングされた。僕らはヒット曲を書かなければならなかったから、ダイアン・ウォーレンに曲を書いてもらおうかと、クリスの提案だった。彼女は僕らに3曲書いてくれた。他の1曲は「キス・オン・ザ・ウィンド」といって、インタビューで聞かれ続けている。彼女は僕にテキスト・メッセージを送ってきた。「「キス・オン・ザ・ウィンド」はまだレコーディングされていないの・・・そう、私の親友はオウムよ。」僕らは「Numb」が好きだった。彼女は、エアロスミスがブルースのアルバムを製作中だから、彼らにそれを断られたと、正直にも僕らに言った。僕らは、このアルバムのために取っておくことを決め、ここでようやく日の目を見たと思う。同時代の世界への反応であるアルバムのテーマがあるなら、「Numb」では、それを歌う人はテレビを切りたい人だ。それは真実だ・・・時々、ニュース上で展開する出来事を見ると、どう考えるべきかわからなくなる。それらが本当になかったらいい、と思うだけだ。この歌は2003年に全て完了していたけど、僕が1節を変えたのと同じ時間をかけて、去年軽くリミックスをした。ダイアン・ウォーレンはアメリカ人だけど、僕は「I wanna be numb」と歌っている。驚くべきことに、僕は「I want to be numb」と歌うよう試みたけど、おかしく聞こえる。でも、僕は「dont want to hear the news, whats going down・・・」を変えた。「Going down・・・」は、とてもアメリカ的だ。だから「・・・whats going on」に変えたんだ。

 (以上、2006年「Literally30より)



プロモーションビデオ(You Tube)



PV監督・・・Julian Gibbs, Julian House, and Chris Sayer

BBCイングランド代表特集のビデオ(You Tube)




★用語・人物メモ★

ダイアン・ウォーレン(1956-)・・・カリフォリニア生まれのソングライター。アイドルから実力派シンガーまで、さまざまなヒット曲を書いている。セリーヌ・ディオンの「Because you loved me」でグラミー受賞。PSBが曲を頼むとはすごく意外だけど。ニールによれば、「肩にオウムをのっけた変なおばちゃん」らしい。この曲はPSBにとって初の他人の作詞作曲による、カバーではない書き下ろし曲。ダイアンは自分の母親の死をイメージしてこの曲を書いた。

エアロスミス・・・70年代に結成したアメリカのロックバンド。スティーブン・タイラーがボーカル。タイラーの娘・リヴ出演の映画「アルマゲドン」のテーマ曲が代表曲。





このアルバム唯一のPSBの楽曲でない曲。それだけに、ニールのボーカルの魅力にじっくり浸ることができる。
歌詞だけでは、何に悲観しているのかはわからないが、この曲がBGMにぴったりの場面がアルバム発売直後にあり、PSBにとってはラッキーな使われ方だった。それは、200672日、ワールドカップ・サッカー・ドイツ大会でイングランド代表が負けた日の翌日、BBCがイングランド・チームの善戦を称える番組の特集で、負けた試合ダイジェストのBGMにこの曲を使った。イングランド国民にとってはまさに歌詞の通りの心境だったに違いない。結果、この曲は話題になり、シングルカットもされ、ライブでも歌われるようになった。PVは古いロシア/ソ連映画をコラージュして作ってあるが、イングランド代表映像でもよかったんじゃないかというくらいのはまりっぷりだ。



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