FUNDAMENTAL2-8

The resurrectionist



原文歌詞はこちらでご確認ください



ブラック・フライヤーズ橋を横断してガイズへ
それから値のいいバーツへ戻る
僕らの品物は高価だけど見せかけじゃないよ
教えてくれ、カラダを必要としている誰かを

死体盜掘者?
それとも医学者
僕らはみんな自分の生活のために稼ぐ
全て掘り返される
死体盜掘者によって

僕はシーヴィング・レーンを下って男に会った
彼は僕と同じケームをしていると言う
2
人で同じボディ・ランゲージで話した
僕らはニューゲート・ストリートで絞首刑を見た

死体盜掘者
それとも医学者
僕らはみんな自分の生活のために稼ぐ
全て掘り返される
死体盜掘者によって

都合いいお客からいいものを手に入れた
彼はかつてはスリだった

僕らは2、3杯引っ掛けた
キング・オブ・デンマークとフォーチュ−ン・オブ・ウォーで
ハンサムな若者はハンサム・キャブに横たわり
すぐに墓石の上の死体になる

死体盜掘者
それとも医学者
僕らはみんな自分の生活のために稼ぐ
全て掘り返される
死体盜掘者によって

僕らは彼らを生き返らせることは出来ない
でも、死からは復活させられる


Written by Neil Tennant/Chris Lowe


Produced by Pet Shop Boys


*この曲には現在のところ本人たちの公式コメントがありません。見つかり次第アップします(もしご存知でしたら教えて下さい)。

*以下はアメリカのファン・マスターWayneさんのサイトの曲説明を訳したものです。

http://www.geowayne.com/psbhtml.htm

 一度はFUNDAMENTALに収録される可能性があると述べられたが、ニールとクリスは後に、この傑出しているシンセ・ロックをアルバムからの最初のシングル「I'm with Stupid」のボーナス・トラックにすると決めた。「Girls Don't Cry」のように、彼らは20062月の中頃にはまだそれにとりかかっていた。ニールによれば、それはSarah Wise2004年の本「The Italian Boy」(1830年代のロンドンで、実際の歴史的な刑事事件に基づいた殺人と墓泥棒)からインスパイアされた。歌は死体を医学校に供給した19世紀墓泥棒に与えられた暗くユーモラスなあだ名「resurrectionists」からタイトルを取った。
 
ニールの歌詞は、いくつかのかなり不気味なだじゃれを含んでいて、へそ曲がりなしゃれを楽しんで、その同じ暗くユーモラスなトーンを仮定している。 例えば、同じ証券取引所の2人の紳士は、「同じボディ・ランゲージで話した」と、ナレーターは述べる。 コーラスはぶりかえす欠陥があるが、それにもかかわらず適切な対句で締めくくる。

We all gotta earn ourselves a living
僕らはみんな自分の生活のために稼ぐ)
All it takes is a little bit of digging
全ては全て掘り返される

他には、「
ハンサムな若者はハンサム・キャブに横たわり・・・」など。 最後は、全てのベスト/ワースト部分だ。

We don't bring them back to life
僕らは彼らを生き返らせることは出来ない)
But we do bring them back from the dead
でも、死からは復活させられる)

 現在、他の現代の音楽的行為で、そのように強情を張って魅惑的な対象の歌を書き、あえてリリースしただろうか? または、さらに言えば、それを考えさえしただろうか?

 ところで、サイト訪問者の助けで、私は歌で言及された場所の相対的位置を非常に簡単な地図表示に提供することができた。あなたが参照を理解するまで、それはかなり紛らわしい歌詞になる。 混乱の別の原因は「fogle hunter(スリ)」などのわかりにくい19世紀のスラングの部分だろう: これは絹のハンカチを専門の泥棒だ。 当時、そのようなものにははるかに大きい市場が今日よりあったに違いない。

londonmap
(地図もWayneさんのサイトより)

 


イメージビデオ(アンオフィシャル)(You Tube)



画像は映画「リベリオン」のものです

★用語・人物メモ★

ブラック・フライヤーズBlackfriar's Bridge・・・ロンドンのシティとサザークを結ぶ、テムズ川にかかる橋。地下鉄ブラックフライヤー駅の近く。

ガイズ
Guy's・・・テムズ川南のロンドンブリッジ駅の近くにある、Guy's Hospitalガイズ・ホスピタル。

バーツBart's・・・テムズ川北のシティにあるSt. Bartholomew's Hospitalセント・バーソロミュー・ホスピタル、通称バーツ。


シーヴィング・レーンThieving Lane・・・盗人通り。古地図に乗っている、ウェストミンスターあたりにあった通りの名。現在はないらしい。

ニューゲート・ストリートNewgate Street・・・悪名高いニューゲート監獄があった、ロンドンのシティにある通り。幽霊の出る有名なパブThe Viaduct Tavernが現在でもある。

ザ・キング・オブ・デンマークthe King of Denmark・・・文字通り「デンマーク王」だが、
セント・バーソロミュー・ホスピタルの近くにあるパブの名前らしい。

フォーチューン・オブ・ウォーFortune of War・・・パトリック・オブライエンの小説のタイトルCaptain Jack Auberyを主人公としたシリーズのひとつ。ここではパブの名前だが、現在は存在しない。

ハンサム・キャブ
Hansom cab・・・辻馬車。19世紀の英国でタクシーとして使われていた。“ハンサム”は開発者の名前。




訳がむずかし〜。
歌の舞台はビクトリア時代のロンドンです。
2004
年の本「The Italian boy Murder and Graverobbing in 1830s London(著者Sarah Wise2004年出版)に書かれた、実際の犯罪からインスパアされたものだという。
1830
年、ロンドンの貧民街のイタリア人少年の遺体がロンドンの医科大学に売られ、その提供者が殺人で逮捕された事件らしい。

ロンドンは昔から犯罪先進街で、しかもそれを隠そうともせず観光名所にしている。切り裂きジャックツアーがあるくらいだもの。イギリス人は幽霊や犯罪の話をするのが大好きだと思う・・・。しかし、このテのグロい犯罪には、エロチックな匂いがしますね。この本の内容まで把握していないんですが、少なくなくともこの詞からは、ゲイがらみっぽい匂いもします。まあ、PSBが取り上げるくらいだから、多分。



NEXT

BACK