FUNDAMENTAL1-8

Im with stupid

stupid


原文歌詞はこちらでご確認ください



ああ、何て愚かなんだ
ああ、僕はバカと一緒にいる

君をテレビで見て
毎日、君に電話する
海を飛行機で超えて
君の方法でやるだけだ
誰も僕を理解できない
僕はどこからやってきて
なぜ僕は見えすいた
無口なヤツと一緒なのか?
愛はやってくる
愛は育まれる
君は僕に会うために起きて
そのたび挨拶のために僕と握手する
愛はやってくる
愛は育まれる
誰もが知っている以上に
パワーを人に分け与えることができる

ああ、何て愚かなんだ
ああ、僕はバカと一緒にいる
ああ、何て愚かなんだ
ああ、僕はバカと一緒にいる

僕たちが会う前に
みんながやったように僕も考えたよ
君はまさにおバカさんの
10
億ドルの子供
君はずっと飛びっぱなし
ハトを追う鷹のように
僕はそうだろうと思わない
愛の犠牲なんて
愛はやってくる
愛は育まれる
僕らは固く結ばれている
誰もが知るように

愚行はただのバカに過ぎないのか、
それとも利口の別の側面なのか
僕たちは、君の心の中では
特別な関係とでも言うのかい

ああ、何て愚かなんだ
ああ、僕はバカと一緒にいる

僕は自分に問いたださないと
恋人たちがどうあるべきかを
君は僕をバカにしたのかい?
君は”ミスター正義”ではないんだね?
きみはにっこり笑い
僕はポーズをつける
誠実とは思えない
みんなわかっているよ

愚行はただのバカに過ぎないのか、
それとも利口の別の側面なのか
君はどうやって僕のハートを射止めたんだ
僕はなんてバカなんだ


Written by Neil Tennant/Chris Lowe


Produced by Trevor Horn

 


ニール:去年、僕たちのスタジオで曲を書きはじめたとき、最初に書いた曲だね。曲のタイトルは、Tシャツからだ。クリスが曲を書いた。僕は、これがマイケル・ジャクソンの「スムース・クリミナル」か「バッド」に音が似ていると思った。これはすごく早く書き上げたね。

クリス:ああ。

ニール:“アイム・ウィズ・スチューピッド・・・ああ、ブレアとブッシュか”って僕は思った。一種の風刺だね:ブレアはブッシュを愚かだと思っている。歌の中のとても重要な箇所はこれだ・・・“愚かは本当の愚かなのか?賢さの違った1面なのか?”。ウェブサイトのポップジャスティスがこう言っていたのが好きだ・・・“ポップジャスティス―――賢さの違った1面”。この曲はとても滑稽だけど、シリアスな要素も持っている。ジョージ・マイケルの「ショット・ザ・ドッグ」よりも政治的だと思うね。このことを考えて、僕たちが過去10年に終えている政治的な時を見るのは、驚きだ。こんないい政治ソング、これまで誰が書いたかい?

(以上、2006年「Literally30より)




ニール:確かに80年代のヴァイブがあると思う。マイケル・ジャクソン風な80年代のヴァイブがね。ペット・ショップ・ボーイ風のヴァイブじゃないよね。ブラスの部分はアート・オブ・ノイズっぽくもあるし。ブラスの音はすでにデモ・テープに入っていたのだけど、その辺トレヴァーとのつながりがあって面白いよね。
 
 (以上、2006年「FUNDAMENTAL」ライナーより)


 

 

プロモーションビデオ(You Tube)



PV監督・・・Blue Source (Rob Leggatt and Leigh Marling)

テレビライブ(TOTP/2006年)(You Tube)






★用語・人物メモ★

I with stupid」Tシャツ・・・80年代頃流行ったコミックTシャツ。←して、“こいつはオバカ”という意味。実際、PSBオフィシャル商品としてコンサート会場で販売していたし、CDの購入抽選プレゼントもこのTシャツだったようだ。

マイケル・ジャクソン(1958-)・・・誰もが知るポップスター。現在はむしろ奇行&ゴシップキング。数々の伝説あり。現在は中東あたりに住んでいるらしい。

トニー・
ブレア(1953-)・・・スコットランド出身、イギリスの前首相。労働党党首。オックスフォードの学生時代はロックバンドのボーカルもしていたため、現在でもロック好き。ニールは労働党支持者だったため、何度かブレアと食事をするほどの仲だったが、イラク参戦、マンデルソンのクビなどで、ニールを怒らせてしまった。

ジョージ・ウォーカー・ブッシュ(1946-)・・・アメリカ第43代大統領。数々のバカ伝説あり。なんでこの人が大統領なの?

ジョージ・マイケル(1963-)・・・イギリスのポップ・シンガー。「ショット・ザ・ドッグ」はブッシュを強烈に皮肉ったアニメPVがキモくて面白い。


アート・オブ・ノイズ・・・イギリスのテクノグループ。トレヴァー・ホーンのZTTレーベルでデビュー。




FUNDAMENTALの先行シングル。PVが面白いので、必見。TVコメディ「リトル・ブリテン」のマット&デビッド(もともとPSBのファンで、友人同士)PSBを演じている。でも、このキャスティングは日本人にはちょっとわかりにくかった。当初はマット&デビッドがブッシュ&ブレアに扮する案もあったそうだが、そこは天才コメディアンのマットが“そのまんまだから”と捻ったらしい。さらに変装の名人であるマット&デビッドはわざと2人に似せないようにしている。クリスに扮したマットが「僕、クリス・ロウ」、ニールに扮したデビッドが「僕、もう片方」という台詞は、ものすごく皮肉。

 歌詞的には…ここ数年、ダイレクトにブッシュ非難を貸しに折り込むシンガーも多かったけど、ブッシュをブレアのバカな恋人という設定に仕立て上げたのはやっぱり英国人、そしてゲイらしい皮肉。



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