INTROSPECTIVE2-3
「Sound of the
Atom Splitting」
ニール:ディスコのビートに乗ったドビュッシー
(一言コメント:1999年)
|
原文歌詞はこちらでご確認ください
|
君が嫌いだ! 君が嫌いだ!
何も同じにはならない
ああ、本当に?バカにしないでくれ !
全部ゲームだと言っただろ
君や君の仕事を見るといつも
僕は吐き気がする
なんの雑音なんだ?
ああそれだ、僕たちは長い間、それを予想していたんだ
それは原子の分裂する音だ
彼は悪人で、向こうで頭にストッキングをかぶっている
別の奴らをご覧、彼らは自分たちを”ピンヘッズ”と名乗る
むこうの雑音は何なの?
それは彼らが打っている波形鉄板か?
いや、いや、完全に正常だ
それはただの原子の分裂する音だ
とにかく、君は誰の側にいるんだ?
それはある種の脅威なのかい?
まあ、何か関係があると思う
あまり混乱を起こしすぎない限り
そして、最後の人が去る
いったん君達はキスを終えた
記録するためにビデオを回してくれ
君は、何を失ったかを知ることはない
パンとサーカス、多分そのあとで
原子の分裂する音
後ろは静かにしてくれ!しっしっと言うな!
この音は、この音は
原子の分裂する音だ
君が嫌いだ! 君が嫌いだ!
後ろは静かにしてくれ!しっしっと言うな!
この音は、この音は
原子の分裂する音だ
|
Written by Neil Tennant / Chris Lowe / Trevor Horn / Stephan
Lipson
Produced by Trevor Horn and Stephan
Lipson
クリス:この曲はスタジオで即興演奏だった。
ニール:僕たちがそれをやった理由は、「Left to my own devices」で”チェ・ゲバラとドビュッシーがディスコ・ビートで踊る”って言ってたんだけど、僕たちは実際にディスコ・ビートでドビュッシーをやるっていうアイデアがあったんだ。トレヴァー・ホーンはいつも、ディスコ・ビートでドビュッシーを入れるアイデアに魅了されていたから、アート・オブ・ノイズの最新アルバムでやった。それで、僕たちは曲をできるだけ長く即興演奏して、ドビュッシー・・・たくさんの第5番がある続編コード・・・をプレイした。リチャード・ナイルズは、僕にそういうコードを弾いてみせてくれた。トレヴァーは、負けずにプレイした・・・ハウス・キーボード、ローランドのベースラインだ。スティーヴ・リプソンは僕たちがアシッドハウス音楽を好きだってことが感傷的であると思った、そして、彼はそれがどれくらい簡単かについて、僕たちに教えていた。
クリス:僕はいらいらするような高いラインをプレイしている。
ニール:それはオペラ歌手の声のサンプルだ。
クリス:スティーヴ・リプソンは机を演奏した。
ニール:おもしろかったな。僕たちは大喜びして大声をあげた。たった40分くらいだった。ボーカルはその後、ただ朗読された。「the sound of the atom splitting」というフレーズはデレク・ジャーマンの映画「The Last Of England」から取った。それは、全部スーパー8で撮ってあって、コメンタリーが入っている。男が「その音は何?それは、原子が割れる音だ」と言う。僕は、「これはいい歌詞だ」と思った。僕は、原子の分かれる音は、核爆発の音…この世の終わりの音であると思った。僕はまだ映画を見ている間、歌に歌詞を書き始めた。さらに僕はボビー"O"からの引用を入れた。ボビー"O"が、僕とクリスと一緒にタイムズ・スクエアを通った時、「あいつらを見ろよ、ピンヘッズだ。」と言った。彼らは頭にストッキングをかぶっていたんだ。
クリス:もちろん最近のニューヨークは安全になったよ。
ニール:歌詞はファシストと感傷的な自由主義者との対話だ。彼は明らかに弱くてまったく何もしないから、右翼の人間は自由主義者をかなりもて遊んでいる。感傷的な自由主義者が、「とにかく君は誰の側なんだ?」と、卑屈になろうとして言う。右翼の人間は「ふうん、それはある意味脅しかい?へえ、君があまりに多くの混乱を起こさない限り、僕はそれをしなければならないと思うね。」と言う。彼は男に恩着せがましくする。「君があまりにも多くの混乱を起こさなければ、君はパーティーを開くことができる」と言うように。ボーカルに誤りがあって、僕がいつも間違うから、つまずくところでは自分でイライラする。僕は「whenever I...See」と歌う。"f"で始まる何かを言おうとして、"see"に代える。
クリス:1989年のツアーのインターバルのライト・ショーでそれをプレイした。
(以上、2001年ブックレットより)
|
★用語・人物メモ★
pinheads・・・バカな人間の意味。ちなみに“ピンヘッド”は、クライブ・バーカーの小説(映画)「ヘルレイザー」に登場するキャラクターで地獄の使者。
「The Last Of England」・・・1987年、デレク・ジャーマンが英国の終末を描いた実験的映画。
アート・オブ・ノイズの最新アルバム・・・「Left to my own devices」参照。
ローランド・・・電子楽器メーカー。クリスはかつてよくローランドのキーボードを使用していた。静岡県浜松市が本社。
歌詞の意味がよくわからない歌のひとつ。ファースト・ツアーのオープニングで使用され、今でもけっこうファンの間では人気が高い歌。ラブ&ピースが信条のPSBにしては、「I hate
you」という歌詞はすごく例外的。曲のスタイルも珍しく不協和音が多用されている。
NEXT
BACK