INTROSPECTIVE2-8

One of the Crowd


ニール:クリスの人生哲学

(一言コメント:1999)

 

 


原文歌詞はこちらでご確認ください



僕の竿で釣りに行きたくなる
時々そんな衝動に駆られる
眠りに落ちるために、深く眠るために・・・
誰も僕に気がつかない
誰にも僕の名前を知って欲しくない
FAXなんて受け取りたくない
ロイヤルファミリーになんて会いたくもない
僕はただ、税金を払っているから

聞きたくないし、見たくない
声に出して叫びたくない
僕は、群衆の中の一人でいたい
群衆の中の一人で

着飾ることでは僕は印象的にはならない
それはとても感傷的だ
流行を追うのが好きなだけ
・・・だろ?
聞きたくないし、見たくない
声に出して叫びたくない
僕は、群衆の中の一人でいたい
群衆の中の一人で

大勢のうちの一人
大勢のうちの一人
フィッシング、フィッシング

僕は毎晩なんて戦えない
みんな良くなると思う
僕は考えるかもしれない
みんなものともせず

聞きたくないし、見たくない
声に出して叫びたくない
僕は、群衆の中の一人でいたい
群衆の中の一人で

大勢のうちの一人、大勢のうちの一人
大勢のうちの一人、大勢のうちの一人
群衆のうちの一人
群衆のうちの一人
フィッシング
群衆のうちの一人
フィッシング

 
 Written by Neil Tennant / Chris Lowe


Produced by Pet Shop Boys
 


クリス:これは僕のすごく珍しいヴォイス・パフォーマンスの1つだ。 コード・チェンジのない歌の1つ。 サーム・ウエストで書いたと思う。

ニール:僕たちはそれが「It's Alright」のB面に決めた。「Suburbia」のB面でやったように、1曲ずつやるというアイデアをもう一度やった。僕たちは、それは以前にやったな・・・またやろう、と思った。クリスがテレビのインタビューで、流行を追うのが好きで、目立つのが好きでなく、群衆のひとりでいることが好きだと言ったので、この歌の着想を思いついた。

クリス:外に立つよりむしろうまくやって行きたい。 これは僕が若者カルチャーを発明したところだ。僕がこれをリリースして以来、ポップ・ソングは一度も同じだったことがない。 その後、普通の服でリアムとデーモンのようにみんなドレスダウンした。群衆のひとりであるように。

ニール:おもしろい題目だ。

クリス:それ以前は、みんな違うようになりたがっていたからね。

ニール:僕はまだそうだ。

クリス:ニールは「One of the crowd」なんて度も歌ったことがないだろうね。

ニール:実は僕はレコードに入っているけど。クリスの声はヴォコーダーを通している。僕たちがこれをやった時スタジオにいたのを覚えている・・・ それは土曜日の午後だったな・・・僕たちは普通、土曜日に働かないんだけど。クリスが声を入れる間、僕は友人のローズマリーと一緒にポートベロー・マーケットに行った。彼はヴォーカルをやる間は、誰もスタジオにいて欲しくないんだ。で、僕たちが戻って、彼は僕にそれをプレーした。「
僕の竿で釣りに行きたくなる/時々そんな衝動に駆られる」・・・。僕たちはまったくアホな歌詞にスタジオを笑い転げまわった。

 (
以上、2001年ブックレットより)


 
 

★用語・人物メモ★

リアムとデーモンLiam and Damon・・・おそらくオアシスのリアム・ギャラガーとブラーのデーモン・アルバラーンのことだろう。仲が悪いことで有名だが。

ポートベロー・マーケットPortobello market・・・ロンドンの住宅街、ノッティング・ヒルにある。ロンドンで一番大きなストリートマーケット。アンティーク・マーケット、食品市、ファッション・マーケットが全部開くのが土曜日。特にファッション・マーケットはブランドを立ち上げる前のビビアン・ウェストウッドがストール(露店)を出していたこともあって、ファッションの登竜門的な場所。個性的なファッションを求めるロンドンっ子に人気がある。




 歌詞はニールが書いたみたいだけど、どう見ても出だしはナンパの歌だよね?クルージングがゲイスラングで“品定め”なんだから、フィッシングもナンパのスラングみたいなもんだと思う。“Rod”なんて、そのまんまだし。
ニールはクリスにちょっとイジワルしていない?わざとエロい言葉を言わせたり、エロく見せたり・・・そのおかげでクリスは妙な人に好かれたり、エロい写真が送られてきたり、熱狂的ファンに追いかけられる羽目になったのでは?これも愛?



NEXT

BACK