INTROSPECTIVE2-1

I Get Excited (You Get Excited Too)


クリス:ぼくはヴァンパイア、君もヴァンパイア。

(一言コメント:1999)

 

 


原文歌詞はこちらでご確認ください



僕たちは2人ともドブにいるけど、驚くことじゃない
君の目の中を見て、だからなんだっていうんだ?
僕たちはお金を全部使い果たしてバーから放りだされた
ドブに横たわっているけど、星たちを見ている

僕は興奮している、君もだろ
僕は興奮している、君もだろ

僕は聞いている、地下鉄の音、熱いため息
それから通りを歩くコツコツと言う靴音
タクシーのガタガタ音、車の騒音
ごみ箱のカタカタする音、そして僕の心臓の鼓動

僕は興奮している、君もだろ
僕は興奮している、君もだろ
なぜだろう、なぜかはわからないけど
なぜだろう、なぜかはわからないけど

君は僕の魂の中にいる
僕の身体は君のコントロールで動く
ベイビー、僕は君を思っているんだ
一晩中、隣人たちはおしゃべりをしている

なぜだろう、なぜかはわからないけど
なぜだろう、なぜかはわからないけど

僕たちは2人ともドブにいるけど、驚くことじゃない
君の目の中を見て、だからなんだっていうんだ?
僕たちはお金を全部使い果たしてバーから放りだされた
ドブに横たわっているけど、星たちを見ている

僕は興奮している、君もだろ
僕は興奮している、君もだろ
なぜだろう、なぜかはわからないけど
なぜだろう、なぜかはわからないけど

 
 Written by Neil Tennant / Chris Lowe


Produced by Pet Shop Boys
 


ニール:この曲はもともと、ボビー'0'と一緒にニューヨークでやった。「West End girls」の最初のバージョンがイギリスで発売されて、僕たちが渡米する予定だった週末だった。僕はスマッシュ・ヒッツの仕事でWham!にインタビューしにマイアミに行く予定だった。 それからニューヨークでクリスに会った。「One more chance」の後の、僕たちのボビーの'0'シングルでなるはずだったんだけど、彼は何人かのプエルトリコの人たちにそれをリミックスさせたけど、それはついに完成しなかった。1988年の始めにこれをレコーディングしたとき、この曲はINTROSPECTIVE用のつもりだった。僕たちは、それでギターが欲しいと思って、エリック・クラプトンがここでプレイできるかどうか確認するためにエリック・クラプトンのマネージャーに電話をかけた。ビックリするけど、その時は僕たちの頭ではそうだった。無理だと言われたけど、彼らは非常にいい感じだった。この曲のレコーディングのとき、デモのときにやったように、全体のことをやった。それから、僕はトイレに行った。僕が部屋から出て行くと、クリスは時々意地悪く創造的になるんだ。クリスはそれをハウス・トラックに変えた。 で、僕たちは、隣人同士が喋っているようなバカバカしい会話を中間部分に入れようと決めた。僕たちはスティーブン・リプソンにマジなロック・ギターのソロをプレイさせた。

クリス:それがいいB面になるってわかっていたよね。ボビー'O'スタイルのレコードよりより良かったかもしれないと思う。

ニール:歌のベースは有名なオスカー・ワイルドの引用文だ。”私たちはすべてドブにいるが、何人かは星を見ている”という。元々この曲には、本当にエキサイトすることに関するおもしろい歌詞があった。それには、ダム・アンナ・ニーグルのようなたくさんのおもしろい名前について言及したラップを叫んでいるところがあった。”僕は聞いている、地下鉄の音、熱いため息/それから通りを歩くコツコツと言う靴音
という歌詞にしたのは、僕がリージェント・ストリートを歩いていて、気に入ったのを覚えている。それはニューヨークにいることについてなんだ。僕はそれが乱暴に聞こえることを思いついたとはまったく思わない。それがまったく少しも、性的な響きは、僕の頭にいっさい入って来なかった。

クリス:僕たちは、ニールの潜在意識がすごくアクテヴだと、問題なく言うことができると思う。

ニール:たぶんそうだけど、それはセックスに関するものではない。ニューヨークにいて、本当にそれに関して興奮することだ。お金が全くない、厳しい時間を過ごしているけど、まだ興奮している。笑い合う2人の友人同士。でも、多分彼らは、恋に落ちているから興奮している。多分彼らは旅行者だ。僕は不合理な興奮のアイデアが気に入っている。

 (
以上、2001年ブックレットより)


 
 

イメージビデオ(ボビー“O”ミックス・アンオフィシャル)(You Tube)




 

★用語・人物メモ★

Wham! ・・・ロンドン郊外の高校の同級生だった、ジョージ・マイケルとアンドリュー・リッジリーのデュオ。アイドル的人気がすごかった。1986年絶頂期のわずか5年で解散、ジョージはソロに転向、アンドリューは事実上引退している。

Eric Clapton(1945-)
・・・イギリスが誇る名ギタリスト、シンガーソングライター。「チェンジ・ザ・ワールド」「いとしのレイラ」などが代表曲。


Oscar Wilde(1854-1900)
・・・アイルランド・ダブリン生まれの作家、戯曲家。ロンドンで活躍。パリで死去。名声と挫折に彩られた人生。ニールが最も好きな作家の一人。

Dame Anna Neagle(1904-1984)
・・・イギリスの女優、歌手。193040年代に活躍。

 

Regent Street・・・ロンドン中心街、ピカデリー・サーカスとオックスフォード・ストリートをつなぐ通り。




 80年代初期っぽいサウンドなのは、本当にその頃作られたからです。1984年のボビー“O”とのデモを聞いたことがあるけど、ハウスっぽくなっているとは言ってもほとんど変わらなかった。けっこう単純な旋律なので、「グランジ風」とか「ブリット・ポップ風」とか、いろいろアレンジするのには面白いかも?



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