NIGHTLIFE1-5

You Only Tell Me You Love Me When You're Drunk

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(2000)


クリス:あまりに多くの人にとっての、恐ろしい現実
(
一言コメント:1999)

 

 


原文歌詞はこちらでご確認ください


今夜はなんて無様なんだ
僕は応じるべきか、明かりを消すべきか
君は善か悪かの間で
けんかを仕掛けてくるように見える
でも、なんて君は気分屋
悪魔だったり、天使だったり
突然謎めいて、黙り込んでしまう
君が僕に「愛している」って言ってくれるのは、酔っている時だけ

何もないよりいいって思うんだ
いくつかのドアが開いて、またいくつかのドアが閉まる
でも、僕は人知れない恐怖に
身をさらす君が見えない
誰かが僕にこうアドバイスした
“聞けよ、君は自分を見失っている
彼にキスするべきだ
余計な詮索はやめておけ”
でも、君が僕に「愛している」って言ってくれるのは、酔っている時だけ
酔っているときしか、愛をささやいてくれない

僕の友達は、みんな僕に聞く、
何で、なんでなんだ
なんであんなやつとサヨナラしないんだい?
まだ別れようとしないなら
君がダメになっちゃうよ
君が僕に「愛している」って言ってくれるのは、酔っている時だけだから

意味深に君が話すとき
それにどんな意味があるんだろう
君の酔いが覚めたら、全てが終わってしまうの?
僕は捨てられてしまうのかな?
君が僕に「愛している」って言ってくれるのは、酔っている時だけ
酔っているときしか、愛をささやいてくれない


Written by Neil Tennant/Chris Lowe


Produced by Craig Armstrong and Pet Shop Boys

関西弁対訳バージョン

 


ニール:僕は、それが多くの人々が関わったことがある感情であると思う。”君は酔っている時にしか僕に好きだと言わない”…それは必ずしも悪いことじゃないけどね。彼らが酔っぱらっているときは無防備な時で、誰かに言ってしまっただけだと、時々思う。それは何年も前の僕自身の事からインスパイアされた。 僕の脳のある部分は、いつもその時々で歌のアイデアを探して、感情の混乱の中からそれを摘み取って、遠くでそれらを分類するんだろうね。で、これはそのいい例だ。歌では、歌を歌っている人は、彼が本当にその人を愛しているんだろうかと疑っている。歌の中で、歌を歌っている人は、歌われている相手の人が本当に自分を愛しているかどうか疑問に思っている。そして、彼らが酔っぱらっているとき、彼が自分を愛していると言う事実が、相手が自分を好きなことを意味するかどうかに関係なく、彼らが酔っぱらっている時だけそれを言う事実は、それが本当じゃないということを意味する。歌の中では、人生と同じように、答えはあいまいのままに置かれている。

 (
以上、1999Literally21より)


  


P.G Brunelli
(インタビュアー):酔っているときに人に惚れるのって、よくあることだと思うんだけど。

クリス:悲しいよなあ。でも本当にそうなんだよ。みんな拠っている時に相手に惚れちゃうんだよね。

ニール:ワインを2,3杯飲んだ後で愛しているって言う人の言葉は、絶対に信用しないことだね。それがこの曲の言いたい事なんだろうけど、もちろん必ずしもそうとは限らない。この曲はどことなくカントリーっぽいフィーリングがあるんだけど、多分それはスライド・ギターという美しい楽器のせいなんだろうなあ。この楽器は今まで一度も使ったことがなかったから。

 (
以上、1999年「In Rock」インタビューより:インタビュアー=P.G.Brunelli)

 

 


*以下はアメリカのファン・マスターWayneさんのサイトの曲説明を訳したものです。
http://www.geowayne.com/psbhtml.htm

 ボーイズの伝統からは例外的に長い歌のタイトルで、アルバムからの3番目にして最後のシングル。多くが、これが私たちのヒーローの、これまでリリースされた中で、カントリー・アンド・ウェスタンのトラックに最も近いものであるという事実から作られている。スチール・ギター(スタジオ・ミュージシャンのB.J.コールによってプレーされている)と際立ったアコースティック・ギター(後にライブ・パフォーマンスでニールによってプレーされる)を使用している。本質的には典型的な「カントリー」的な内容とムードだ。ちょっとテクノの中に片足を突っ込みたいカントリーのアーティストが演奏するだろう種類の歌であると、あなたは言うかもしれない。本当に感動的な歌詞で、実際にアルバムのすごく感動的な歌のうちの1曲だ。これは素晴らしいビデオで強調されている。それは歌の結末近くで、突然立ち上がって踊る大勢のボディたちの中に存在しているニールとクリスをフィーチャーしている。要するに、それはすごくペーソスに満ちている。この歌は、一度はミュージカル「Closer to Heaven」のために計画された。そして、彼の“ラフ・トレード”なボーイフレンドに対するゲイのクラブ・オーナーによって歌われるはずだった。このキャラクターはパイロット版から削られ、同様にこの歌も削除されるに終わった。
  




クリス:いや、これは極めてニール的なタイトルだろう。僕だったら“Tell me you love me(愛していると言ってくれ)”とか、すごく陳腐なタイトルしか考えつかなかったと思うよ。

ニール:クリスはベタなのが好きだからね。

クリス:まあ、そうだね。その通り。

ニール: ベタで、楽観的なやつ。

クリス:好きなのは愛さ。それだけが僕の原動力だ。

ニール:クリスのために書いたんだ。気に入るってわかっていたから(笑)。「これとこれは、クリスが気に入りそうだ」って。でもこれはもの悲しい曲だ。これも長いタイトルだけど、多分僕自身が誰かに言ったセリフだと思う。「愛しているって言うのは酔っている時だけ」、それは真実だった。その当時はね。でもこの曲にはカントリー・ソングみたいな雰囲気もあって、共同プロデュースしたクレイグ・アームストロングがストリング・アレンジを担当している。「ムーラン・ルージュ」や「ロミオ+ジュリエット」の音楽を手がけた人だよ。この曲でも、素晴らしいストリング・アレンジをしてくれていると思う。

クリス:そうだね、カントリーには偉大な曲があるよね。

ニール:願わくは、誰かがナッシュビルのパブリッシャーに送ってくれないかな。カヴァー・アーティストを探しているんだけど、まだ実現していないんだ。

 (
以上、2003年「POPART」ブックレットより)


 

プロモーションビデオ(You Tube)

1993
年シングルはUKチャート最高8




ライブ(2000年NIGHTLIFEライブ)(You Tube)

 
アコースティック・ライブ・バージョン






―ペット・ショップ・ボーイズを探せ。
ニール: ヒントは眉毛だ。ははは。ヌード映像があるよ。見つかるかな。パーティの名残という設定さ。かつらが金髪だね。
クリス:うん。
ニール:このクチパクは何度もやったよ。音と合うまで。
―今度は違うタイプのパーティだ。今に近いね。
ニール: “映像に合ったキャストだ”と監督が言った。きれいな映像だ。
―ヌード?
ニール:脚だけさ。2パターン撮ったんだ。
クリス:これは・・・。
ニール: 明らかに衝撃的なほうさ。
―どっちが好き?
ニール:さあ。不真面目なほう。
クリス:下品な見方はしちゃいけない。
ニール: そうだね。

聞き手―クリス・ヒース

 (
以上、2003POPART/DVDコメントより) PV監督・・・Pedro Romhanyl

 

 

★用語・人物メモ★

Craig Armstrongクレイグ・アームストロング(1959-)・・・イギリス・スコットランドの作曲家。主に映画音楽を手がけている。「ラヴ・アクチュアリー」(2003年)の音楽でアカデミー賞受賞、「レイ」(2004)でグラミー受賞。

「ムーラン・ルージュ」・・・2001年、バズ・ラーマン監督。ニコール・キットマンとユアン・マクレガー主演。19世紀末パリを舞台にしているが、使われている曲がロック、パンク、ワールド・ミュージックなど、現代の音楽が使われ、サントラも非常に豪華で話題になった。

「ロミオ+ジュリエット」・・・1996年、バズ・ラーマン監督。レオナルド・ディカプリオ主演。現代のニューヨークに舞台を置き換えている。




 この曲については、いつもクリスが過剰反応するので、しょっちゅうそう言われているし、彼自身酔っ払うとすぐ好きって言っちゃうんじゃないかと思う。すごく演歌みたい。日本の演歌とかムード歌謡は男性歌手が女性の目線で歌ったりすることが多いけど、これもそういう雰囲気がある(あるいはそのままゲイ・ソングでもある)。すごくいい曲。やっぱり何の解決にもならない今の状況を歌っているだけでしょ・・・泣けてくる。



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