NIGHTLIFE1-4

Happiness Is an Option


クリス:(幸せは選択肢の一つ)・・・そうなの?
(
一言コメント:1999)

 

 


原文歌詞はこちらでご確認ください


簡単じゃない
簡単じゃない

窓から見ている
家の奥で
町の外れで
それは灰色
この1日のように
僕がそれを失ったとき
頭上に雲
僕はほとんど死にかけの
花に話しかける
僕のボディーは刑務所
なぜやっちまったんだろう?
誰かが、やらないように僕に言った
でも僕はまだひどい目に遭っていた

簡単じゃない
でもまだ諦めない
簡単じゃない
幸せは選択肢

頭をすっきりさせる所が必要
強さを見つける場所が
暖かいベッド
最小の世界での最大の愛
僕は一度も達成したことがなかった
でも、僕はそれを信じていた
それで僕がそれを失ったとき・・・どうやって?
僕は今、確信してない・・・。
奇妙な感じだった
それ自体を撤廃する法律のように

簡単じゃない
でもまだ諦めない
簡単じゃない
幸せは選択肢
簡単じゃない
でもまだ諦めない
簡単じゃない
幸せは選択肢

朝、目覚めることができる
見たものを信じられない
鏡を見る
本当に僕かどうか考える
僕の顔じゃないみたいだ
それは破壊的ではない
もっと哲学的なものだ
なぜ?と首をかしげるロシア人のように
僕たちは青の下で生まれ
森の闇で死ぬ

簡単じゃない
でもまだ諦めない
簡単じゃない
幸せは選択肢
簡単じゃない
でもまだ諦めない
簡単じゃない
幸せは選択肢

これは、古くも新しくもない
いつも、いつまでも
感覚と野心の間のどこか
喜びと決定の間のどこか
僕たちは選択をしなければならない
何を望んでいるのか?
みんなが”戦争は何のため?”と歌う
次を計画している間?
僕は勝つ必要はない
君が損をする必要はない
僕たちは選ぶことができるんだ
幸福は選択肢

簡単じゃない
でもまだ諦めない
簡単じゃない
幸せは選択肢

簡単じゃない
僕たちの中の戦争
でもそれはもっと簡単になる
もっと僕たちは学ぶ
僕は勝つ必要はない
君が損をする必要はない
僕たちは選ぶことができるんだ
幸福は選択肢

簡単じゃない
でもまだ諦めない
簡単じゃない
幸せは選択肢
簡単じゃない
でもまだ諦めない
簡単じゃない
幸せは選択肢


Written by Neil Tennant/Chris Lowe/Gorge Clinton

Music based on
Vocailse by Sergey Rachmaninov


Produced by Pet Shop Boys

 


*以下はアメリカのファン・マスターWayneさんのサイトの曲説明を訳したものです。
http://www.geowayne.com/psbhtml.htm

アルバムの4番目のトラックは、伝えられるところによれば、特にアメリカのマーケットでシングルを作るためにレコーディングされた最新のものだった。想像の通り、さまざまなソースの音楽からのミクスチャーで、セルゲイ・ラフマニノフの「Vocalise」に基づくバックグラウンド・メロディーと結合したジョージ・クリントンのサンプルである。このナンバーは珍しくニールの「ラップ」(それをそう呼ぶことができるなら)をフィーチャーしている。普通のラップの演説調スタイルよりも会話に近い。そのメッセージは、あきらかにに楽観的で、恐らく少し教訓的でさえあり、人は人生が提供しなければならない問題に直面して、幸福であるかどうかを自分たちで選ぶことができると主張している。(この点で"Miserablism"ともの類似性に注意しておきたい。) 興味深いことに、ニールはブライアン・イーノの娘の日記のエントリーから「I don't think I suit my face(私の顔じゃないみたい)」という1つを借りた。そして、終わりの近くでよく耳をすませば、アルバムでは唯一そのままの声でクリスがタイトル・フレーズを、繰り返しているのを聴くことができる。
  


  


P.G Brunelli
(インタビュアー):「Happiness is an option」も興味深い曲だよね。この曲で君たちは、ラフマニノフの「ヴォーカリーズ」の一部を使っているけど、実に変わっているね。
 
ニール:あのメロディは昔から好きだったんだ。それにタバコ(ヘルメットというタバコ)の宣伝がまだ許されていた頃に使われていた「
Everythings Gonna Be Alright」っていう曲をよく聴いていたんだよ。今でも映画館じゃタバコの宣伝をよくやっているけど、テレビではなくなった。ま、それはいいとしてそういう訳であの曲をベースにして1曲作ったんだよ。
 
クリス:僕らのアルバムには確かにダンス・ミュージックの要素が入っているけど、だからって僕らのアルバムがダンス・アルバムってワケじゃないから。
 
ニール:それにすごく美しいと思うよ。不思議な雰囲気が漂っているし、ストリングも気に入っているんだ。僕はオーケストレイト(管弦楽器用に局を編成すること。オーケストラ化)されたものが好きだけど、この局の場合は決して大げさじゃない。曲にストリングスを使うと 、あまりにも大げさにオーケストラっぽくなりすぎることがあるけど、この曲はとてもクリーンな感触があるね。

 (
以上、1999年「In Rock」インタビューより:インタビュアー=P.G.Brunelli)




★用語・人物メモ★

Sergey Vasilievich Rachmaninovラフマニノフ(1873-1943)・・・ロシアの作曲家、ピアニスト。後にアメリカに移住する。

 

Vocalise」・・・ヴォーカリーズとは、歌詞がなく、母音のみで歌われる歌曲のこと。1912年に出版された、ソプラノまたはテノールのための《14の歌曲集》作品34の終曲のこと。ビデオはこちら

George Clinton
ジョージ・クリントン(1947-)・・・アメリカのソングライター、アレンジャー。同名のファンク歌手がいるが無関係。

Brian Eno
ブライアン・イーノ(1948-)・・・イギリスのミュージシャン、アーチスト。アンビエント・ミュージックの創始者。ロキシー・ミュージックの元メンバー。デビッド・ボウイとの仕事が多い。2度結婚していて、娘は3人いる。

Everythings Gonna Be Alright」・・・1997年、Sweetboxの曲。バッハの「G線上のアリア」をベースにしている。ビデオはこちら




 「Happiness is an option」というタイトルは、2通りの解釈が出来る。「幸せは選ぶことが出来る」というポジティブな解釈、「幸せは選択肢の一つに過ぎない」というネガティブな解釈。どちらでもあると思う。
 
この歌はシルヴィア・メイソン・ジェームズのメロディーラインに乗ってニールが喋っているが、語りでさえも歌っているように聞こえるのがニールの凄いところ。



NEXT

BACK