NIGHTLIFE1-7

Radiophonic


ニール:子供の頃、ドクター・フーのファンだったんだ
(
一言コメント:1999)

 

 


原文歌詞はこちらでご確認ください


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夜は長かった
今、群衆は去った
僕のベッドに日光が差す
ラジオフォニック・ワークショップが
僕の頭にビームを直接放射したみたいだ
君は涙するかもしれない
僕は寝つくことができないよ
耳鳴りがする
ラジオフォニック・ワークショップみたいだ
僕のバカバカしい恐怖全てを編曲している

ラジオフォニック
僕は恋をしているんだ
ラジオフォニック
僕は恋をしているんだ

皮膚がかゆい
僕は完全に引きつっている
頭のなかで飛び跳ねている
まるで亜音速のビート・ボックスの不発弾ように
ベッドの下でバスがうなっている
僕の手は震えている
僕の心はズキズキする
奥深くで感じた
君が見つめていた
シグナルが発信されて
毎回、僕たちの経路は衝突する

ラジオフォニック
僕は恋をしているんだ
ラジオフォニック
僕は恋をしているんだ

僕は恋をしているんだ

ラジオフォニック
僕は恋をしているんだ
ラジオフォニック
僕は恋をしているんだ

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Written by Neil Tennant/Chris Lowe


Produced by Rollo and Pet Shop Boys

 


ニール:これは古典的なナイトライフの概念、それがこの歌。 ナイトクラブからフラフラの状態で戻って、寝つくことができない誰かに関するものだ。

 (
以上、1999Literally21より)


 


*以下はアメリカのファン・マスターWayneさんのサイトの曲説明を訳したものです。
http://www.geowayne.com/psbhtml.htm

  スタイル的に、そして、叙情詩的にさえ、Nightlifeの上で最も面白いトラックのうちの1つで、一部の批評家がそのニールとクリスを示すとしてあげたものは、音楽的に冒険にみちた期間がある。まだ、ボーイズは彼ら自身インスピレーションのいくぶん「レトロ」な元を明言した:彼らは「パトリック・カウリーの気質で80年代サウンドのする歌を製作したかった。彼はサンフランシスコを拠点としたプロデューサーで、、1982年にエイズの初期の犠牲者になった、シンセ・ヘヴィー・ディスコ・サウンドの基礎を形成したパイオニアだ。ハイ・エナジーの時代、"Radiophonic"はほとんどニールが歌詞を成形し、クリスのインストゥルメンタルのワークアウトの1つのように聞こえる。歌詞はニールが恋に落ちる感じをメタファーで広げた比喩に焦点を合わせている。そして彼が、「二日酔いのためベッドで寝ている」マンチェスター・シティー・ライフのためにインタビュアーで言ったように、うるさく、駆動し、連打しているダンス・ミュージック(「まるで亜音速のビート・ボックスの不発弾ように/ベッドの下でバスがうなっている」)で、それはあなたの脳と体に浸透する。そして、あなたの所にとどまる。そして、あなたがダンスクラブを去ったあと、長くあなたの一部のままでさえいる。全く巧妙に。

 それはBBCのラジオプロデューサーが電子音操作の音楽の可能性を実験し始めた1950年代までにさかのぼる。彼らは、初めは
electrophonics(電気音響学)"として彼らの実験を記述したが、その用語は完全に関係のない医学用法が既にあったのがわかった。それで彼らは、彼ら自身の仕事について説明するために「radiophonics」という用語を作った。「Radiophonic Workshop」と呼ばれたように、「Doctor Who」のテーマ音楽を製作したことで最もよく知られるようになった。ニールは、子供のころ「Doctor Who」のファンであったことを認めた。

 私のサイト訪問者のひとりが私に指摘したように、Radiophonic Workshopは、よくほとんどのリスナーが非常に奇妙な音楽だと混乱させるような音楽を製作した。これがニールがこの歌で喚起している比喩であることだろう。愛は奇妙で狼狽するような感覚をプロデュースできる、特に初期段階に。
  

PSBとドクター・フフーのクロスオーバー★

1. ニールとクリスの両方が公然の「ドクター・フー」ファン。

クリスは「ずっと大ファン」、ニールは「特に初期」のファン。

2. "Radiophonic"(
ラジオフォニック)

アルバム「NIGHTLIFE」収録「Radiophonic」は、1960年代から続くオリジナルの「ドクター・フー」テーマ音楽からインスパイアされている。

3.
デヴィッド・テナント

現在の10代目ドクターを演じるのは、俳優のデヴィッド・テナント。もちろんPSBファンで、ニールから彼のテナント姓をいただきっ。ちなみにノンケです。

4.
イアン・レヴィン

PSB
がリスペクトするイギリスのハイエナジーの父、イアン・レヴィン(PSBの「It's a sin」と「Paninaro」をリミックスした)は「ドクター・フー」の大ファンで、関連プロジェクトの作曲を手がけている。ちなみに彼はクリスの高校の先輩(10歳くらい上だけど)

5. Queen Angvia
女王が「Shameless」。

2002
年の「ドクター・フー」のオーディオ・ドラマはユーロヴィジョン・ソング・コンテストのパロディーで、登場人物のQueen AngviaPSBの「Shameless」を引用している。

6. KLF
コネクション

PSB
の「So Hard」「It Must Be Obvious」のリミックスをした"The KLF" ("Kopyright Liberation Front") は「ドクター・フー」のテーマ曲をリミックス。

7.
カイリ・ミノーグ

PSB
との付き合いも深いカイリーは、2007年クリスマスのエピソードに「ドクター・フー」に出演。さすがゲイの女神。

8.
リトル・ブリテン・コネクション

リトル・ブリテンのナレーターは、一番有名な4代目ドクターのトム・ベイカーである。これはもちろんデビッドとマットが「ドクター・フー」ファンだから。そしてもちろんデビッドとマットはPSBとはお友達。

9.
ダメージド・グッズ

ラッセル・T.デイヴィスが書いて1996年に発行された「Damaged Goods」というタイトルの「ドクター・フー」公式本は、PSBが英国音楽界に君臨していた1987イギリスに設定されていて、あきらかにPSBからの参照がいくつかある。例えば、「ニール・テナントを知らない!?お前、怪しい、どこから来た!」みたいな。

10.
ドクター・フー・フォーラムのクリス・ロウ?

「ドクター・フー」のファンサイトの書き込みに、たまに"Chris Lowe" が現れるらしい。でも、多分本人じゃない。本名は使わないでしょ。多分PSBとドクター両方のファンのゲイよ。
実際、PSBとドクターどっちもファンって人は多い(デビッド・ウォリアムズがその筆頭)。だからYouTubeには「ドクター・フー」の映像+PSBの音楽ってのも多い。




 

★用語・人物メモ★

Radiophonicラジオフォニック・・・おそらく造語で、一番近いのが「Radiotelephonic=無線電話的」。「Radiophonic workshopラジオフォニック・ワークショップ」は、イギリスのBBCの音響効果ユニットの1つで、1958年にラジオのための効果と新しい音楽を製作するために設立された。ここで作成された音は、エレクトロニック・サウンドに大きな影響を与えた。最も有名な仕事は「ドクター・フー」のテーマ曲の製作。

ドクター・フー・・・ポップ・カルチャーにも影響を与えたイギリスのSFドラマ。アメリカの「スタートレック」のように、熱狂的ファンが多い(特にゲイのファンが多い)1963年から1989年まで続き、中断の後、2005年に再開、現在まで続く。主人公のドクターは宇宙人で、1人の人物をこれまで10人の俳優が演じている。10代目ドクター役のデビット・テナントがニールのファンで苗字を芸名にしているなど、ドクター・フー」とPSBとはわりと縁がある。4代目ドクターを演じたトム・ベイカー(後に「リトル・ブリテン」のナレーターに起用)が有名。ニールは初期のファン、クリスはいまだにファンを公言。

Patrick Joseph Cowleyパトリック・カウリー(1950-1982)・・・ディスコ・ハイエナジー、ゲイ・クラブ・ミュージックの作曲家、プロデューサー。




 なぜ「ドクター・フー」がゲイにもてはやされるのかは分からないけど、ずっと「ドクター・フー」のファンだったラッセル・T・デイヴィスは念願かなって新シリーズの製作を任されている。デイヴィスの出世作のゲイ・ドラマ「Queer as folk(英国版)の主人公はゲイで「ドクター・フー」ヲタである。



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