PLEASE2-1

A man could get arrested



ニール:経験に基づいて書かれた曲
(
一言コメント:1999)

 

 


原文歌詞はこちらでご確認ください


(やれ、やれ、今やるんだ、やれ)

火曜の夕方、通りでそんな騒ぎがあった
誰かが窓を壊して誰かが殴られた
壊れた瓶の破片が街の通りにまで散らばり
誰かが治安妨害の罪で逮捕された

通りたいなら、喋らずに歩け
稼ぎたいなら、やりかたを学べ
行きたいのなら隠れずにやれ
留まりたいのなら、喋らず実行しろ

どれだけ君は落ち着いて僕と話すんだ?
君には多くの問題と二重人格がある
僕らの愛を試す前に病院に行きたいと思っている
どのくらい長い時間?人を捕まえておける

通りたいなら、喋らずに歩け
稼ぎたいなら、やりかたを学べ
行きたいのなら隠れずにやれ
留まりたいのなら、喋らず実行しろ

健康なら、何の不自由もないと、僕のドクターが言った
君はあまりお金は持っていないようだけど、住むところがある
僕は君を愛してると言ったけど、君が主張したからじゃない
どのくらい長い時間?人を捕まえておける

通りたいなら、喋らずに歩け
稼ぎたいなら、やりかたを学べ
行きたいのなら隠れずにやれ
留まりたいのなら、喋らず実行しろ

ああベイビー、今、僕らはやるべきなんじゃないのか
今やるんだ
ああベイビー、今、僕らはやるべきなんじゃないのか
今やるんだ
ああベイビー、今、僕らはやるべきなんじゃないのか
なぜ今やらないんだ
なぜ今やらないんだ


Written by Neil Tennant/Chris Lowe


Produced by Pet Shop Boys and Bobby Orland

 


ニール:これはもともと、1984年の春にボビー“O”のオフィスで同時に書かれてレコーディングされた。僕はニューヨークの“スター・ヒッツ“で働いていて、ボビー“O”はクリスを呼び寄せた・・・彼は朝のフライトのチケットを取っただけだけど。それで、ボビー“O”は2,3日後に街を去ったので、僕らは彼のオフィスでただレコーディングをした。僕らは理想的なレコーディング・スタジオがよかったけど、そこは本当に酷い所だった。とにかく、僕らは曲を書き始めて、クリスはドラムパターンを考えた。ボビー“O”はそれがすごく好きだった。僕は、コーラスが本当にそうだとは思えない。クリスは、それがシャノンのパクリだとずっと言っていた。でも、これはそのときには全然終わらなかった。「West End girls」のB面としてリリースされた12インチバージョン(12b-side)は、ボビー“O”バージョンだけど、彼が全く完成させなかったので、僕らがやった。「West End girls」の12インチをやったと同じ夜、それをやった。「West End girls」を夜通しでレコーディングして、朝の4時ごろ、これを始めた。僕たちは、それに長くついやしませんでした時間を割けなかった。からそれに全く満足できなかった。その後、僕たちは、完全に新しいレコードの異なるバージョン(7b-side)をやることに合意した。実際には2つより長い7インチのバージョンで、「West End girls」の7インチのB面だった。これはスティーヴ・スピロによる80年代のポップ・プロダクションだ。彼はトム・ワトキンスがマネージメントをしていた。僕らは彼と1週間を費やした。僕らは構造と歌詞の順序を変更した。

クリス:それは全部本物のドラム、本物のバスと金管楽器だ。

ニール:ステイタス・クオのバス・プレーヤーが演奏している。彼は本当にいい人だった。

クリス:このバージョンはミドル・セクションがすごい。金管楽器はシャロン・レッドみたいだ。さらに、手拍子がファンタスティックなシャロン・レッドと完璧なブレークダウンができた。

ニール:手拍子が左右に振るね。

クリス:この部分はすごく好きだ。

ニール:この歌は、僕らが友人と一緒に、若者たちにラッセル・スクエアから最終的にキングスウェイまで追いかけられた事件にインスパイアされた。 瓶が投げられて、通りに粉々になった瓶が散らばっていた。

クリス:で、ニールはもう少しで逮捕されるところだった。警察から逃げるのはいつもニールだ。僕は、誰かが気づいたかどうかわからない。彼は、いつも背が高くて目立つから。いつもニールだ。

ニール:残りはボビー“O”のポートレートだ。ボビー“O”は僕らに、先ず医者に行かない女性とは絶対にセックスしないと言った。彼はヘルペスに悩まされていた。彼はスタジオで僕に言った。「“
健康なら、何の不自由もない”と、僕の医者が言っていた」と。それがそのままそうなった。「稼ぎたいなら、やりかたを学べ」のコーラスはすべて、ボビー“O”の人生のアプローチだ。「僕は彼女を愛してると言ったけど、彼女が主張したからじゃない」という、彼のガールフレンドに対する歌詞もある。彼のガールフレンドはいい娘だった。でも、僕は彼のガールフレンドを彼と別れさせようとしている誰かに関する話に歌を作り変えた。それで、彼は「人を捕まえておける」ことにフラストレーションを感じる。 彼は注意散漫で運転する。 それは性的なフラストレーションに関する歌なんだ。

 (
以上、2001年ブックレットより)




★用語・人物メモ★

ステイタス・クオ・・・イギリスのベテラン・ロック・バンド。1962年からメンバーチェンジを経て、現在も活動。フロントマンはフランシス・ロッシ。

シャノン・レッド(1945-1992)・・・アメリカのハウス・ミュージック・シンガー

ラッセル・スクエア・・・ロンドンのブルームズベリー地区にある公園。このあたりは大英博物館の裏で、学校や弁護士の多い文教地区なので、少なくとも昼間は治安も比較的いい。マーガレットの常宿もこの近くにある。ただ、夜のラッセル・スクエアはちょっと危険だという話も。公園は娼婦の溜まり場やゲイのハッテン場になりやすく、現にここがハッテン場だったという話もある(Wikipediaには、「ゲイ男性のクルージングが横行したため、現在、夜は出入り口がロックされる」と記述されている)・・・マーガレットが滞在する限り、大きな騒ぎや怪しい人はいなかったけど。逸話に出てくる逮捕騒ぎは、ニール、クリス、ピーター・アンドレアスの3人が酔っ払いに若者に絡まれたらしい・・・何をしていたとかは聞かないでやって。

ヘルペス・・・ウイルス性で、発疹を引き起こす。




 もう付き合いがないからといって、ボビー“0”のプライベートをバラしてますが、いいのかなあ。ボビー“O”は80年代ゲイ・ディスコ・カルチャーど真ん中の人だからゲイなのかなって思っていたけどそうでもなかった。PSBはずっとボビー“0”を音楽的にリスペクトしているけど、実際に彼とPSBの関係は、PSBが契約を離れてエピックからパーロフォンに移る(乗り換える)際にトラぶったという逸話もあるので、個人的にはあまりよくないかもしれないです・・・ニールの話しぶりから、なんとなく“憧れていたけど、友人してはあまり好きじゃないかも”ってのが伝わってきます。



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