PLEASE2-2

In the night



ニール:Opportunitiesと同じコード進行。音楽的な実験を試みた曲
(
一言コメント:1999)

 

 


原文歌詞はこちらでご確認ください


ザズー、どうするの
たくさんの人が君を狙っている
ザズー、comment allez-vous?(ごけげんいかが)
夜の扉をノックする

ザズー、彼はサングラスや長い髪は気にしない
気を持たせておいて
男たちに冷たく嘲笑する
リベンジをたくらむ醜いやつもいる
ザズー、comment allez-vous?(ごけげんいかが)
夜の扉をノックする
・・・夜に

ザズーは、昼間はずっと眠っていて
それからセレクトかル・コリゼへ出かけていく
酒を飲み、おかわりの酒を注文し
クレージーな戦争のことを考えているという
ザズー、どうするの
夜の扉をノックする
ザズー、comment allez-vous?(ごけげんいかが)
夜の扉をノックする

兵隊たちが歩き回っていても
彼の関心ごとは恋愛のこと
旗がふられていても外されて
恋のことばかり気にしている
愛と犯罪は
紙一重だけど
この場合は
愛と犯罪と協力は
紙一重
夜に

ザズー、どうするの
たくさんの人が君を狙っている
ザズー、comment allez-vous?(ごけげんいかが)
夜の扉をノックする

誰もが誰かの魅力に取り付かれている
地獄に落ちてしまったらもう遅いけど
みな、通りでこう言っている
「あのザズーを閉じ込めておけ!」


兵隊たちが歩き回っていても
彼の関心ごとは恋愛のこと
旗がふられていても外されて
恋のことばかり気にしている
愛と犯罪は
紙一重だけど
この場合は
愛と犯罪と協力は
紙一重


Written by Neil Tennant/Chris Lowe


Produced by Pet Shop Boys and Phil Harding

 


ニール:僕らには「Opportunities」と同じコード・チェンジとテンポで曲を書くという音楽的アイデアがあった。これはB面になった。僕らはみんなが片方をもう片方にミックスできると思った。歌詞は、僕が読んでいたパリ占領に関する本からインスパイアされた。デビッド・プライス・ジョーンズの「Paris In The Third Reich : A History Of The German Occupation, 1940-1944(3帝国下のパリ:ドイツ占領の歴史)」で、僕はビートニクの原型のようなles Zazous(ザズー)と呼ばれる人々について読んだ。彼らは、政治嫌いで、長い髪を伸ばして、以前はよくアメリカのジャズ音楽を聞いていた。それは、もちろんナチスの下では不法だった。 彼らは、まさしく実存主義者であり、愛や人生の意義について語っていた。 彼らが完全に時代の文脈から外れていたことに僕はただ心を奪われた。占領された第二次世界大戦のパリのただ中にビートニク・カルチャーを持っていた。歌詞は、彼らがSelectLe Coliseeのようなクラブに言ったことを引用している。彼らはさらに、レジスタンスとドイツ人の両方の男らしさをあざけった。僕は、彼らにシンパシーを感じると思う。彼らは宿命論的で、抵抗に参加しなかったから、ナチスは彼らを嫌っていて、レジスタンスもが彼らが嫌いだった。歌はそれが協力かどうか問うから、歌は道徳的な含蓄のように聞こえる。それは歌詞を中心に回っている--愛と犯罪は/紙一重だけど/この場合は/愛と犯罪と協力は/紙一重--なぜなら、何かに実際に反対しなければそれに賛成するということであるし、ある意味では、彼らはいつもの生活を単に続けることでナチ党に協力した。結局、僕は彼らを批評するけど。僕たちはそれをPWLでレコーディングした。 トム・ワトキンスは、PWLにフィル・ハーディングというすごくいい技術者がいると言った。彼はブロンスキ・ビートの「Why?」をリミックスしたので、僕たちは彼と彼のプログラマのイアン・カーノーと共に仕事した。 彼らは1日中Brilliantのアルバムに取り組んでいたので、僕たちは2夜後にそれをレコーディングした。 僕たちは夜の10時から午前の10時まで働いていただろう。 クリスは既にブルー・ウィーバーのフェアライト(電子楽器)に音楽を書いていた。

クリス:3週間以上「Opportunities」をやるのに飽きていた。彼らがそれをやる間、僕らはフェアライトでガンガン働くことにした。で、片付けた。驚くことに、レコードをマスターしていた奴は、これがA面で、「Opportunities」がB面だと思ったらしい。

ニール:僕がこれを歌った時、僕がドノヴァンの歌、「Goo Goo Barabajagal」を考えていたから、ドノヴァンのように聞こえるようにした。彼はヒッピーだったけど、歌い方はクールだった。

 (
以上、2001年ブックレットより)


 

イメージビデオ(アンオフィシャル)(You Tube)



PSBの曲って、割とアニメのBGM(勝手に)当てられています


★用語・人物メモ★

Zazou(ザズー)・・・第2次世界大戦のナチス占領下のパリの若者のサブカルチャー。だぶだぶの服を着て、ジャズを聴いて踊っていたといわれる。

セレクト・・・Le Select・・・パリのモンパルナスにある老舗カフェ。19世紀〜20世紀初頭に多くの芸術家(主に外国人)が集まった。

ル・コリゼ・・・
Le Colisée・・・シャンゼリゼにあるカフェ・バー・レストラン。

ビートニク・・・またはビート・ジェネレーション。「アンダーグラウンドで法を守らない若者たち」から使われた。19501960年代、アメリカの文学界のグループ。バロウズ、ケルアックなど。

PWL
・・・レコード会社
Pete Waterman Ltdの略。ストック/エイキン/ウォーターマンのウォーターマンのレーベル。

ブロンスキ・ビート・・・Bronski Beat・・・イギリスのポップ・シンセ・バンド。ジミー・ソマーヴィル(後に脱退)とラリー・スタインベックとスティーブ・ブロンスキが結成したバンド。フロントマンのソマーヴィルがオープンリー・ゲイのため、ゲイバンドとカテゴライズされることも多かった。

Brilliant
・・・イギリスのダンス・ポップ・バンド。1983年からわずか3年しか活動していない。アルバムは1枚「Kiss the lips of life(
86)のみ。

ドノヴァン(1946-)・・・
Donovan・・・スコットランドのミュージシャン。ビートルズと親しかった。




Paninaro」同様、若者サブカルに興味津々のニール。若くてイケてる若い男性へのミーハーっぽいところもいっぱい入っているような気がする(あるアルバムに入っている日本語訳は、明らかにゲイのザズーを意識して訳されていた)。この曲はファッションをテーマにしたBBCTVショー「The clothes show」のテーマ曲。http://www.bbc.co.uk/cult/classic/clothesshow/



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