PLEASE1-

Tonight is forever



ニール:外出して、一晩中外にいる
(
一言コメント:1999)

 

 


原文歌詞はこちらでご確認ください


間違っているかもしれない、正しいかもしれない
金はないし、時間は厳しい
請求書を思い出させないでくれ
支払わないよ、僕たちにそのつもりはない
僕たちは夜に外に行く
僕は満足じゃない
永遠にこのままだろう
たとえ僕らが恋に落ちても

今夜は永遠

反論しないと言ってくれ
今夜は永遠
ドアを開けて、君の鍵で

間違っているかもしれない、正しいかもしれない
依存しないでくれ、僕は嘘もつく
僕には金になる仕事がない
一日中ベッドに寝ていられる
そしてまた夜に外に行く
僕は満足じゃない
永遠にこのままだろう
僕らが恋に落ちても

今夜は永遠

反論しないと言ってくれ
今夜は永遠
ドアを開けて、鍵を持って

今夜、今夜、今夜、今夜、

今夜が初めての夜
一緒に踊ってくれるなら、これ以上何もいらない
今夜は先のことなど考えないよ

今夜は永遠
反論しないと言ってくれ
今夜は永遠
ドアを開けて、君の鍵で

間違っているかもしれない、正しいかもしれない
でも僕はどんな夜でもギブアップしない
君は決まり文句を言うけど
僕は目的を主張できる
僕たちは夜に外に行く
僕らは満足じゃない
永遠にこのままだろう
僕らが恋に落ちても

今夜は永遠

反論しないと言ってくれ
今夜は永遠
ドアを開けて、君の鍵で
今夜


Written by Neil Tennant/Chris Lowe


Produced by Stephen Hague

 


ニール:2人一緒にスタジオに入った日、歌のアイデアがあった。クリスは「Suburbia」の音楽を作っていて、僕はこの曲の音楽をほとんど書いた。僕は家にPPGシンセサイザーを持っていて、君はこのコードを弾けるかもしれない。ある古い曲からコード・チェンジを刻み付けただのを覚えている。それはキッズたちがヘヴンというナイトクラブに行くことについての歌。タイトルはナイトクラブで一度、思いついた。一生のうちで、ナイトクラブで誰かに魅せられるという短く儚い興奮を得るという考えだ。クラブ・シーンが変わった1985年に書いたんだけど、ゲイ・クラブとストレート・クラブが混ざったんだ。僕は「Tonight is forever」にあるコントラストが好きだ。何かの古い映画でネルソン・エディとジャネット・マクドナルドが歌っているのを見ているような感じで。僕が好きな歌詞は「I haven't got a job to pay/but I could stay in bed all day」のところ。君は一日中ベッドの中にいてセックスしていられるというアイデアだ。「考えるな、やれ」ということだけど、僕は自分自身にはないことだと思う。僕がはじめてクリスに会ったとき、クリスを賞賛するもののひとつに、僕よりはるかに快楽主義の人だったということだ。そういうものは好きだ。僕はダンスのレコードが好きだけど、実際には踊れない。歌の最後のほうで、「if we fall in love」ではなく「when we fall in love」なのは、本当に彼らが恋に落ちたらつまらないから。これは全くのファンタジーなんだ。僕らはいつも、クラブから出て来るキッズ達に魅せられていた。

クリス:80年代前半では、僕が知っていた皆は働いていなかった。 ドレスアップして、失業手当で生活して、安いクラブに入り浸る。夜に生きる生活だった。

ニール:僕たちはいつも、ストリートに対してややロマンチックな考えを抱いていた。この歌は映画的だと思う。最初のフレンチ・ホーンのラインはエミュレーターで演奏しているけど、すごくジョン・バリーっぽい。オーケストラのチューブラー・ベルのパーカッションがある。本物だ。ある日僕がスタジオに入ると、チューブラー・ベルのプレイヤーがいた。クリスと僕は、スタジオに本物のインストゥルメントの持ち込みに絶対的に反対していた。僕らはそれについては満足じゃなかった。僕らは「チューブラー・ベルのサンプルを入手できなかったのか?」と言った。ミックスの中では音を小さくした理由だ。ほとんど「West End girls」の続きに近かった。
 
クリス:僕らはそれを「The Tube」でやったけど、ほとんどダメだった。

ニール:それがこれをシングルにしなかった理由だ。 僕たちは本当にダウナーになった。今までの人生で最悪なテレビ出演だった。「The Euro Tube」だったね。「West End girls」と一緒にショーを開いて、僕は生放送で歌わなくちゃならなかった。「West End girls」はよかった。それから僕らは2時間待たされた。その間に僕は4パイント(マ注・約2リットル)もビールを飲んで、それから「Tonight is forever」を歌った。みんな、生涯でこんなに最悪な歌は聴いたことがなかっただろうね。誰かがテレビで歌うとき、「ワオ、彼女ったらマジで歌えないんだ。」って言うでしょ。僕の場合「ヒエ〜、あいつマジで歌えない。」状態だった。中間のドラム・ブレイクの間、何をしていいか何も考えられなくて、ただカメラに背を向けただけだった。僕は、クリスを映してくれ、って思ったね。

 (
以上、2001年ブックレットより)


 

ライブビデオ(1986年TVショウ)(You Tube)



はい、その最悪なショウをご覧下さい。インタビュー入り。2人は仲良しだけど。


★用語・人物メモ★

ヘヴン・・・(「Was it worth this?から転記)ロンドンのチャリング・クロス駅のそばにあるナイトクラブ/ディスコ。ロンドンでもっとも有名でスタンダードなゲイクラブだが、曜日によってはノンケでも入れる日もある。月曜はドラーグ・クィーン・ナイト、水曜はハウス&アフロ・カリビアン、金曜はバング・ナイト、土曜日はゲイ・オンリー。ニューヨークの伝説的ゲイ・ディスコ、スタジオ54(PSBの「New York city boyPVにも模したものが出てくる)に似せている。現在はやや名所化しているため、一元さんでも女同士でも安心して行けるけど、ディープさ、エッジさではやや薄いかも。


チューブラー・ベル・・・鐘をチューブ状にして音域順に並べた楽器。

ネルソン・エディ(1901-1967)・・・アメリカのミュージカル映画のシンガー

ジャネット・マクドナルド(1903-1965)・・・ネルソン・エディとよく一緒にコンビを組んだ歌手。

ジョン・バリー(1959-2001)・・・「真夜中のカーボーイ」や「007」シリーズを手がけたことで知られるイギリスの映画作曲家。アカデミー賞、グラミー賞など多数受賞。ジェーン・バーキンの元夫。




 あちゃー、お酒飲んでTVで歌うのはマズいっすよ(クリスもよく酔っ払っているみたいだけど)。ライブでは、時たまニールは音を外しますよね・・・たまにですよ、たまに。ニールは歌に関してはテクニック派ではなく、天分派なので、練習を積み重ねてすごく上手いというより、ポワ〜ンとした雰囲気が素敵ですから、ちょっとくらいズレても味があっていいんですけど。
 なにせワタシ自身がクラブキッズ(しかも80年代、ロンドンの)でなかったもので、クラブに生きるというものがどういうことなのかわからないけど、少なくとも2人の場合のメインは音楽を求めて、だと思う。でもクラビングって正直ナンパの宝庫だから、2人がゲイクラブにしろノンケクラブにしろ、クラブでブイブイ言わせていただなんて、考えたくないなあ。



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