RELEASE2-9
「Time on my hands」
原文歌詞はこちらでご確認ください
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70年代、80年代、90年代、パーティ
70年代、80年代、90年代、パーティ
70年代、80年代、90年代、パーティ
70年代、80年代、90年代、パーティ
とてもいいね
でも、僕のやることじゃない
時間をもてあましているんだ
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Written by Neil Tennant/Chris Lowe
Produced by Pet Shop Boys
ニール:「Time on my hand」は、「RELEASE」のために書き始めたというのが正しい。「Home and dry」とほとんど同じ時期だね。実際、パーロフォンはこのトラックにすごく執心したけど、「RELEASE」には合わないと思ったし、バンドがこれに夢中になるとも思えなかった。もう片方のバンドメンバーはそうだったけど。僕たちはそれをリミックスして、クリスはそれ以上のプログラミングをしたけど、それはデモと実質、違って聞こえない。
クリス:ちっともね。
ニール:これはアルバム(「DISCO3」)の中ではお気に入りのトラックだ。マーラーの交響曲からのサンプルがあるけど、どれだったか思い出せない。時々、僕らはどこかで聞いた、良く似たほかの音のレコードを演奏する。それで僕はこの交響曲のスローな動きのマーラーのアダージョのアルバムを持っていたんだけど、僕らはいい音を取って、何小節かサンプリングして、繰り返すんだ。それは不思議なクオリティになるんだ。とても退屈させられるものだから、ペット・ショップ・ボーイズの仕事にはすごく合っている歌だと思う。
クリス:「カノン」は正しい使われ方だよね。ペット・ショップ・ボーイズのカノン。
ニール:それは退屈させられることに関する歌だ。事実、ノートには、僕は2つの違うタイトルがあった: 「Time on my hands」と「It's very nice but it's not what
I'm used to」。明らかに、僕らはバカバカしい瞬間に考えた。僕がただそれらをまとめただけだ。
クリス:暇なとき、君は何をする? 僕は1つしか浮かばない。
テレビを見ることだ。
ニール:「70、80、90・・・」はクリスだ。 それは、ミレニアムを意味する。
クリス:それは僕の真似できないボーカルの1つだな。
ニール:僕はレビューで、僕たちがこのトラックがエレクトロ・クラッシュ・バンドワゴンを越えたと読んだ。 これを2000年の終わりにやったと指摘したいね。50年はエレクトロ・クラッシュ・バンドワゴンは僕らに先行する。
(以上、2002年Literallyより)
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★用語・人物メモ★
グスタフ・マーラー(1860-1911)・・・19-20世紀を代表する作曲家の一人。特に交響曲が有名。オーストリア生まれのユダヤ系チェコ人。
カノン・・・複数の声部が同じ旋律を異なる時点からそれぞれ開始して演奏する様式の曲を指す。「Go west」がパッヘルベルのカノンと同じコード進行であることは割とよく知られている。
エレクトロ・クラッシュ・・・1980年代の音楽であるニューウェイブ、ポストパンク、エレクトロ、ディスコ等を、現代のダンスミュージックの概念で解釈・再構築を行ったものである。
「70,80,90・・・」の部分を聞くと、ニールとクリスでは「T」の発音がすごくはっきり違うのがわかる。ニールは単語の末尾であっても「T」をはっきりと発音するけど、クリスは「セブンチー、エイチー、ナインチー」に近い。だからボコーダーを通しても、どっちが歌っているかの目安になります。
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