VERY2-9

If love were all


クリス:ノエル・カワードの人生を凝縮した言葉
(
一言コメント:1999)

 

 


原文歌詞はこちらでご確認ください



僕は、できることをすると思う
泣かなければならない時に泣き
そうするべきなら笑う
ああ、愛がすべてなら
僕は孤独であるべきだ

僕は思う、もっと人を愛せば
もっと、信用を与えれば
きっと、さらに迷うだろう
だけど不幸になると
僕は考える
だれか素晴らしい人が本当に僕を必要としていると
慈愛深く、親愛なる誰かが
彼の近くにいて欲しいと知っていたら
心配事は終わっていただろうに

でも僕は思う、人生が始まってから
僕が持っているほとんどのものは
楽しませる才能なんだ
ああ、愛がすべてなら
ああ、愛がすべてなら


Written by
Noël Coward


Produced by
Richard Niles
 


ニール僕たちが「Decadence」をやっていた間、リチャード・ニールズと僕は、「Can you forgive her?」がバンドによるスイング・チューンで良く聞こえるかを議論した。 リチャード・ニールズは、彼のグループと一緒にやるコンサートで僕がそれを歌うなら、彼がスイング・チューンとしてそれをアレンジすると言った。 さらに彼は、僕に別の歌を歌って欲しかったんだ。それで僕はいつもノエル・カワードの歌、「If Love Were All」が好きだった。事実上、それはノエル・カワードの歌で僕のお気に入りの歌だった。 これはあまりレコード化されてない、フル・ソングだ。 普通に終わりの部分を聞ける。実際、歌詞を歌うノエル・カワードのレコードはない。僕はそれを歌っているジュディ・ガーランドのライブ・レコードからそれを知っていた。 でも、僕は愛に関する哲学が好だ。「I believe the more you love a man/the more you give your trust/the more you're bound to lose(僕は思う、もっと人を愛せば/もっと信用を与えれば/きっと、さらに迷うだろう)」。それをダブル・トラックでやるべきであったと思うけどが、すごく非難を受けやすいままに放っておいた。僕はほとんどこれを歌うことができない。僕は1回目にやったことが気に入らなかったから、戻って、再びボーカルをレコーディングしなければならなかった。 リチャード・ニールズは、それをプロデュースして、ある言い回しを勧めた。 アレンジメントはまさしくラジオ2的に聞こえる。The Light Programmeを聞くと、それは僕の幼い頃を思い出させるよ。これは僕たちにとっては、非常に珍しいトラックだ。 僕はインフルエンザにかかってしまったので、結局リチャード・ニールズのコンサートで歌えなかった。

 (
以上、2001年ブックレットより)

 

ライブ(1998年トリビュート・ライブ)(You Tube)



 

★用語・人物メモ★

Sir Noël Peirce Cowardノエル・カワード(1899-1973)・・・イギリスの俳優、歌手、脚本家、映画俳優。ウィットに富んだお洒落な芝居は20世紀初めのイギリスで大評判となった。また、数々の著名人と親交があり、おしゃれな伊達者だった。クローゼット・ゲイだったが女性ファンは多かった。生涯独身で、晩年はバミューダ諸島に移住し、その地で死去。戦後は忘れられた存在だったが、ニールによりノエル・カワードのトリビュート・コンサートが1998年に開かれ、DVD化もされた(PSBはこの曲と「Sail away」をパフォーマンスしている)。さらにトリビュートCDTwentieth-Century Blues: The Songs of Noël Coward(2002)がエルトン・ジョン、スティング、マリアンヌ・フェイスフル、ポール・マッカートニー、ロビー・ウィリアムズ、ブライアン・イーノなど、豪華ゲスト人を招集して作られた。

Judy Garland
ジュディ・ガーランド(1922-1969)・・・女優、シンガー。「オズの魔法使い」のドロシー。ライザ・ミネリの実母。ゲイ・アイコン。波乱に満ちた生涯を送っている。ジュディ・ガーランドが「if love were all」を歌ったコンサートは、ニューヨークのカーネギー・ホール1963年のコンサートで、2006年にまったく同じ場所、同じセット・リストでルーファス・ウェインライトがトリビュート・コンサートを開いている(CD,DVD化されている)。その後のコンサートでもルーファスはこの歌をステージで歌っている。
ジュディ・ガーランドの「
if love were all」のビデオはこちら。
ルーファス・ウェインライトの「if love were all」のビデオはこちら。

The Light Programme
・・・BBCラジオの音楽番組。19451967まで放送。




 ノエル・カワードは、あまり知られていないのが不思議なくらいマルチな才能を持った人だった。「人生はうわべだけのパーティ」というのがモットーだった。特にニールはカワードの大ファンで、現在に蘇えらせるべくトリビュート・コンサートやCDをプロデュースしている。ルーファスが歌うこの曲も好きです。



NEXT

BACK