VERY1-7

The theatre


クリス:僕にはディケンズ的に聞こえるな
(
一言コメント:1999)

 

 


原文歌詞はこちらでご確認ください



それはここでは別世界
ストリートはキラキラ光っている
僕は夢を見さえした
そこがゴールドで舗装されているのを
10
時半に17歳になる
群衆がみんな押し寄せて過ぎる
電飾のディスプレイ

ここは別世界がある
ショー・ウィンドウの下
舗道の上で
あなたがさようならと手を振る
少年少女たちは
ねぐらから来た
北の地方や
スコットランドの町から
僕たちはあなたの目を引けるだろうか?

あなたは知らん顔するけど
数年間ずっと、僕たちはここにいる
僕たちはあなたが跨ぐ浮浪者
あなたが劇場を出る時に

ここは別世界だ
だれかが歌っている
僕は望んでいただけ
少しのお金を
芸術のパトロンから
それとも、少なくともオペラ座の怪人から
僕はあなたの目を引けるだろうか?

あなたは知らん顔するけど
数年間ずっと、僕たちはここにいる
僕たちはあなたが跨ぐ浮浪者
あなたが劇場を出る時に

(みんな、みんな、みんな、みんな)
みんな、みんな、みんな、みんな、)

公園のパバロッティ
それから、あなたはストランドを歩いて戻った
あなたは僕の目を引いた?

それから知らん顔するけど
数年間ずっと、僕たちはここにいる
僕たちはあなたが跨ぐ浮浪者
あなたが劇場を出る時に

結局、あなたは見せかけた
その方がはるかに簡単だから
僕たちはあなたが跨ぐ浮浪者
あなたが劇場を出る時のように
僕たちはあなたが跨ぐ浮浪者
あなたが劇場を出る時に


Written by Neil Tennant/Chris Lowe


Produced by Pet shop boys
Additional produced by Stephen Hague

 


クリス:僕はこのトラックは好きだ。 それはかなりシアトリカルだ。これはシングルにするべきだったと思う。 僕はビデオ・・・オリヴァー・ツイストの・・・劇場の外のボックスの少年たちを思い描ける。ニールは彼らを無視して劇場から出てきて、僕は彼らにお金をあげる。

ニール:これは、クリスが新聞から読み上げた、保守党
下院議員の見出しからインスパイアされた。おお、ホームレス、あなたが劇場を出るとき、あなたがまたぐ人々のことだ。 かなり頻繁に僕は、ストランドをレストラン・オルソまで歩いていた。で、スコットランド人の子供がオーストラリア総督官邸の1つの外で眠っているそばを僕は通り過ぎた。僕はいつもぶつかって、彼らは何て元気がいいんだと思った。彼らは以前はいつも僕のサインを欲しがったものだった。ホームレスなら、いったいなんでペット・ショップ・ボーイズのサインが欲しいのか不思議だった。歌はかなり想的なアイデアだ。僕が子供だったとき、僕には、ロンドンに来るという想的で非現実的な考えがあった。そして、僕はロンドンが、まだ非現実な場所だと思っている…通りはゴールドで舗装されていて、ディック・ウィティトンとかそう言うものが残っていると。そこにはリアリティがある。あなたがホームレスなら、人々が、あなたを無視して、自分達があなたに会わなかったふりをするだろう。しかし、歌はホームレスの一種のロマンチックな視点を提示する。それは挑戦的な歌だ。「僕たちはあなたが跨ぐ浮浪者」という。もともと”bums(浮浪者)に代わる違う単語があった。bumsを思いつくまでに時間がかかったよ。

クリス:どんどん膨れ上がり続ける。 この歌がそうなんでしょ?

ニール:それはこのアルバムの別のプロダクションのアイデアだった。続けていくサウンドのちょっとした壁があった。「or at least The Phantom of the Opera」と僕が歌うと、アン・ダドリーは「オペラ座の怪人」のような音の鉄琴か何かの音を入れた。それから演劇学校の俳優に聖歌を歌わせた。

 (
以上、2001年ブックレットより)

 

ライブ(1996年Somewhereライブ)(You Tube)



 

★用語・人物メモ★

Charles John Huffam Dickensディケンズ(1812-1870)・・・何度か映画化された「オリヴァー・ツイスト」(孤児のオリヴァーが悪に染まることなく過酷な運命の中で成長していく物語)の作者。ヴィクトリア時代の代表的作家。他に「大いなる遺産」「クリスマス・キャロル」など。

The Phantom of the Opera「オペラ座の怪人」・・・1910年、ガストン・ルルーによって書かれた物語。その後、映画化、ミュージカル化される。1986年のアンドリュー・ロイド・ウェーバー作曲のものが有名。

Luciano Pavarottiパバロッティ(1936-2007)・・・イタリアのオペラ・テノール歌手。「公園のパバロッティ」は、実際にそういうイベントが当時ロンドンであって、ダイアナ妃とメージャー首相が出席したという。

レストラン・オルソOrso ・・・27 Wellington Street 。ロンドンの高級イタリアン・レストラン。チャリング・クロスからオルドウィッチ方面にストランド(通り)を上がっていき、コヴェント・ガーデン方面に少し入ったところ。近くにはサヴォイ劇場、シンプソンなど、高級なホテルやレストランが多い。

Dick Whittington
Richard Whittingtonディック・ウィティトン(13541423・・・1397年、1397-8年、1406-7年、1419-20年の計4回、ロンドン市長を務めた人物。伝記はさまざまな物語になっていて、イギリス人なら誰もが知っている。




 この曲は、タイトル通り、とてもシアトリカルでドラマチックな曲。ニールとクリスのミュージカルや芝居好きの一面がうかがえる。シルヴィアの「Everybody…」のパートが、ニールとの声の柔らかさと対比する強さがあってすごくいい。



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