YES 2-3

We're all criminals now


原文歌詞はこちらでご確認ください



地下鉄でビデオを録られた
その時ニュースを読んでいた
大通りに沿って歩いていたら
またビデオを録られた
ストックウェルでバスを待っていたら
僕の背後にはカメラがある
突然、サイレンを聞く
パニック発作になる

おい、おい
どんなかって、聞かないでくれ
僕たちは変わった
いま、僕たちはみんな犯罪者なんだ
おい、おい
どんなかって、聞かないでくれ
僕たちは変わった
いま、僕たちはみんな犯罪者なんだ

まさしく通常の手順
(
我々は君を見ている)
君のDNAサンプル
(
君がすること)
指紋を採取される列に並ぶ
(
君は危険かもしれない)
アメリカに行くなら
また別の通常の手順
(
我々は君の事件担当だ)
車での運転
(
我々は君の顔を見た)
止められて、捜されて、質問される
(
何処かで)
君は、誰なのを立証できるかい?

おい、おい
どんなかって、聞かないでくれ
僕たちは変わった
いま、僕たちはみんな犯罪者なんだ
おい、おい
どんなかって、聞かないでくれ
僕たちは変わった
いま、僕たちはみんな犯罪者なんだ

おい、おい
いま、僕たちはみんな犯罪者なんだ
おい、おい
いま、僕たちはみんな犯罪者なんだ

ステーションにバスが到着
音楽が頭の中で鳴る
地下鉄に乗るために走る
警察がだれかを射殺した

どんなかって、聞かないでくれ
いま、僕たちはみんな犯罪者なんだ

おい、おい
どんなかって、聞かないでくれ
僕たちは変わった
いま、僕たちはみんな犯罪者なんだ
おい、おい
どんなかって、聞かないでくれ
僕たちは変わった
いま、僕たちはみんな犯罪者なんだ


Written by Neil Tennant/Chris Lowe


Produced by Xenomania

 


*この曲には現在のところ本人たちの公式コメントがありません。見つかり次第アップします(もしご存知でしたら教えて下さい)。

*以下はアメリカのファン・マスターWayne博士のサイトの曲説明を訳したものです。

http://www.geowayne.com/psbhtml.htm

この曲はアルバムへYesの作業の後、20091月の上旬に完成した。ニールがPSBの公式ウェブサイトに、「うん、僕たちは”対テロ戦争”の後のイギリスで、自由の浸食に関していまだにぶつかり続けている。」と載せたように、ボーイズが本気で前のアルバムの「Integral」前で探り始めた対象だ。後にThe Sunのインタビューで、彼は付け加えた。「我々は皆、常に監視下にあって、潜在的に有罪として扱われている。まるで我々が犯罪のような事を犯そうとしているかのようだ。」 したがってこのタイトルになった。

ボーイズは、最初のパートの歌詞の人物は、元々、ブラジル国籍のJean Charles de Menezesの見解から書かれていると述べた。2005722日、Stockwellの地下鉄駅で、ロンドン警察に撃たれて殺された。警察は、彼がいかにもなテロリストか自爆テロ犯であると誤認した。しかしながら、ニールとクリスは、最終的なレコーディングの前に、歌詞を変更すると決めた。代わりにこの出来事を目撃する地下鉄乗客をナレーターに割り当てた。

この歌には、薄暗い背景と「僕の背後にはカメラがある/突然、サイレンを聞く/パニック発作になる」という状況について説明する歌詞があるにもかかわらず、驚くほど陽気で、アップな音が入っている。

 

ナレーターは皮肉で軽薄っぽく「おいおい、どんなかって、聞かないでくれ」と、彼の驚愕を述べる。「僕たちは変わった/いま、僕たちはみんな犯罪者なんだ」それを光り輝く見かけだけで見るならば、トラック全てにとても皮肉なトーンがある。インストゥルメンタルは、このブラック・ジョークの中にある。例えば…。コーラスでのフルートの伴奏(または、フルートらしきシンセ/サンプラー)。そのコーラスは、強くてとても不適当な軽率さと、暗闇の中の遥かに妥当な口笛の両方を強く提案する。歌詞がちょっと被害妄想に思えるなら(”僕たちは罪に陥れられている”)、それは単にボーイズが、現在の社会政治的な風潮における小さな被害妄想が、完全に正当化されると言っているからである。

 

 

ビデオ(アンオフィシャル)(You Tube)




★用語・人物メモ★

Stockwell・・・ロンドンの南、ブリクストンに近い場所。

Jean Charles de Menezes(1978-2005)20057月に起きたロンドンの同時多発テロの犯人と間違えられて射殺されたブラジル系の青年。警察が事件を隠ぺい・正当化しようとした件でも問題となった、事件の詳細はWikiで読めます。




 PSBはよく事件や社会背景を曲にしている。この曲は、ロンドンのあちこちに街頭に監視カメラが設置されたことに対する抗議。カメラは表向き防犯目的だけど、同時にプライバシーを監視する両刃の刀になってしまう。その警告は、我々日本人には予想もつかない程に強い。ニールとクリスは、一般人よりもはるかにプライバシーが守られにくい有名人・ミュージシャンという立場から、繰り返しプライバシーの保護を叫んでいる。



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