ニール: この曲はXenomaniaと共同で書いた2曲目だ。元々「Where the wild things are(野獣たちの居る場所)」と言った。良くないタイトルだったから、いろいろ変わった。一度は捨てらてるところだった。ブライアンは、ヒット・イントロがあると言うから、僕も、多分そうだと思った。これがGirls Aloudなら、それはたぶんサマになっただろう。僕たちのアルバムの1曲にするにはふさわしくないんじゃないかと心配だった。ちょうどそれをボツにする寸前のときに、クリスが二階に行って、“coming soon, something good”の歌詞にメロディーを書いた。僕はそのメロディーが気に入ったんだ。僕は、クリスが書いたこのメロディーの部分すべてをUSBスティックから掘り起こして、イントロのためにそれを編集しなければならなかった。ブライアンはイントロに続くメロディーがとても気に入っていた。イントロはすごく楽しげだったからね。一方で、それはとてもフランス的だった。「Etienne Etienne」みたいな80年代のフランスのレコードを思い起こさせた。何、って言われても思い出せないけど。さらにクリスは他の部分も書いた。タイトルがまだ「Where the wild things are」だった時、ミランダと僕は歌詞をつけた。”Driving through the night, you and me...”とか。ベリンダ・カーライルっぽいって言っていたもんだよ。僕はその部分がかなり気に入っていた。本当に、マジで捨てたくなかった。それがこの歌を続けたかった理由さ。ちょっとやけっぱちだったかもしれない。とにかく全部、最終的にはまとまった。アルバムが発売されてから、「more than a dream」がオバマから来ているのかどうかをみんなに聞かれてばかりいる。実際は覚えてさえいない。アルバムが、全く関係のないオバマのために「Yes」と呼ばれているというおおざっぱな意見すらある。
クリス: すごく"プロミス・ランド(約束の地)"タイプの歌なんでしょ? コーラスが。
ニール: ああ。
クリス: あまりに多くが1つのアルバムに望まれている。それは信じられないよね?
ニール: クリスがこういうレイヴ的で楽観的なものが好きだって知っているから、時々そういう風に歌詞を書くんだ。
クリス: うん。
ニール: でも僕は、多分オバマ的なものもあったと思う。この曲は、昨年の予備選挙が終わったばかりの5月に書かれたから。とにかくこれを書き上げて、僕たちは歌の最後のセッションを終わらせた。突然、それはすべて集まった。「Where the wild things are」というタイトルだった時は、それは夜に出かけることについての歌だった。中間で僕は、2人のクレイジーな若者が車を運転して、ブラックウォール・トンネル(テムズ河にかかるロンドンのイースト・エンドにある橋)を通ってあるパーティーに行くのを想像した。いまは、ちょっとFundamentalの中の歌のように、政治と個人的なものが同居している曲だ。それは、社会に関して語っている。あるいは2人の人間の関係について語っている。それはすべて実際に続ける必要はない。君がそうしたいならば、変わることができる。コーラスにはミランダがメドレーを書いて、歌詞は僕が書いたと思う。歌詞には”coming soon, something good”というアイデアがあった。2番目の歌詞はミランダと僕とで一緒に書いた。だから、それは本当の共同作業だ。ブライアンがその構成に大いに関わった。
(以上、Literally
34号2009年7月より)
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