*この曲には現在のところ本人たちの公式コメントがありません。見つかり次第アップします(もしご存知でしたら教えて下さい)。
*以下はアメリカのファン・マスターWayne博士のサイトの曲説明を訳したものです。
http://www.geowayne.com/psbhtml.htm
この曲は、Fundamentalのための歌の大部分を作曲した頃、2005年の初めから中頃にかけて、信じられないほどクリエイテイヴな一連の時代に、ペット・ショップ・ボーイズが書いたたくさんの歌のうちの1つだ。ニールは”僕たちが変化し続ける歌の1つ”と、この歌について述べた。「その曲は、ある意味で良くて、ある意味でダメだ。」
しかしながらボーイズは、2009年4月まで、それを終えるのを延期した。その時彼らは、「Did You See Me Coming?」のシングルのためのボーナス・トラックの候補としてこの曲に白羽の矢を立てた。それで最後の仕上げをした後、クリスは、「壮大な歌だ!」と、声をあげた。
「After the Event」はある点ではむしろ透明だが、他は本当に不思議だと、まず最初に伝わる。
最初の歌詞は”日常”について説明する。ニールは、比較的シンプルなバッキング・トラックで、毎日の都会生活の一連のありふれた観察をてきぱきと描写している。しかし、コーラスが先へ進むと、はるかに何かシリアスになる。より濃い音楽…むしろPSBのトラックには普通ではない…を使う楽器やキーボード・サンプラーをフィーチャーしている。逆に言えば、ちょっと不吉な音でミュージックボックスのようなモチーフが出てくる。コーラスの歌詞は、強い対照的な感情について説明する。「after the event」時、不安で険悪だとみなされるかもしれない何かを、みんなを幸福で笑っている状態に、どうやって持って来ることができるだろうか。
2番の歌詞は再び、日常の描写が始まる。しかし、私たちは何か…タイトルの”event”がおそらく全て出来上がっているという強い印象を得る。そしてコーラスの、さらに別の込み入った表現の後に来る、ブリッジの、望みがある”event”…
Evening comes as a surprise
Suddenly someone dies
Everyone's over-reacting
With clichés and bad acting
ニールは、続く行動について、さらに批判的に歌い続ける。”セロハンに包まれた花”を残す人々、女王からの公式なコメント、それでも“意味のないドラマ”になる他の表現。結局、これは”完全なルーティーン”だ。
“event”は死だ。 おそらく単なる死ではない。ほとんど知られなかった脅威に応じる学生の、学校での銃乱射事件であるかもしれない。(”だれかがアップセットする/笑いは聞いていない/脅威として扱う”) 突然の、そして、ひどい暴力?もしそうなら、ボーイズはそれが同じ様に普通であるように提案しているだろうか?現代の世界で、残念なことに、そのような暴力は、本当にあまりに当り前になっている。猛烈な皮肉は、かつて本当に衝撃を与えていたものが現在、朝刊では同じくらいありきたりになっているということだ。その結果、人々は総体的な悲しみの表面的なジェスチャーで、ますます意味がないファッションで反応する。人がそのような状況の下ですることは、公的な場所にセロハンで包まれた花、ぬいぐるみの動物、その他そのようなかわいらしいものを置いてポップ・カルチャー活動としての哀悼を現す。
そして、日常生活は正確に以前の通り続く
ダイアナ元皇太子妃の死は、さほど偶然でなくそのような応答の引き金となった出来事のまさに最も国際的に有名な例である。ニールは直接そういうものとしてそれを引用さえした。
しかし私は、この歌がそれに明確に関するかどうかということには、真剣に疑問に思っている。そうだとすれば、ボーイズはそれをコメントするのがかなり遅い。そのうえ、個人のレベルでずっと脅迫的な何か他のものを提案するコーラスがある。9/11テロ攻撃も、また他の可能性だ。しかし、この歌はいくつかの点でそれを些細なものにするようだ。私はそれがニールとクリスがまったくそうするつもりであるとは思わない。
いや、私は彼らが特にいかなる唯一の現実世界のイベントについても話していると思っていない。 もちろん、彼らだけが、それを確実に言う事が出来る。
そのコーラスに関して、それはクリスチャンの実存主義者作者の故Walker Percyが以前に書いたことを私に思い出させる。そして、私はここでの言い換えにそれを使いたい。人々は、自分達が地震や竜巻のように致命的な何かに面している時よりも、生きていないかどうかについての事だ。テレビのニュース・インタビュアーが、しばしば自分達が恐ろしく生命に危険を及ぼす出来事について説明するときさえ、人々が微笑むのをどう捕らえるかを、彼は注意する。そう、脅かされるのと同時に、彼らはスリルを感じている。この歌のコーラスの歌詞、彼らは”ここにいて、幸福”では、以前よりますます人生そのものに感謝できる。”青空は天授だ”
ペット・ショップ・ボーイズからの実存主義? それに賭けよう。
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