YES 1-9

Pandemonium


原文歌詞はこちらでご確認ください



これは暴動かい?それとも僕に会えて嬉しいのかい?
手をつないで甘く語らおうよ
だれも僕を信じないのはわかるけど僕は本当に君を愛しているんだ
僕たちが会うときはいつも混沌がつきまとう

ああ、見てごらんよ
君は行ってしまったけど
引き起こしているんだよ
大混乱を
君が歌うその歌は
すべてを意味している
僕にはね
僕はエクスタシーで生きているんだ
星たちと太陽が
君のドラムで踊っている
そしていま
まさに大混乱だ

君はいたる所でぶち壊し、こんな風に陶磁器を叩き割っている
凍結した道路では滑っている
君が未成年のころから大きなトラブルの渦中にいた
時々、僕ら二人は爆発すると思うよ

ああ、見てごらんよ
君は行ってしまったけど
引き起こしているんだよ
大混乱を
君が歌うその歌は
すべてを意味している
僕にはね
僕はエクスタシーで生きているんだ
僕の世界はだんだんおかしくなっていく
君は何をしでかしたんだ?
僕は全然知らない人たちに
愛してる、なんて言っている
星たちと太陽が
君のドラムで踊っている
そしていま
まさに大混乱だ

何も理解できることができないよ
僕が知っている事はパーティーが盛況だってことだけ
僕たち二人が1分間止まったら
僕は宣戦布告しただろうけど、君の勝ちだったろうね

正直なところ、僕は耐震性のある人間だと思ってた
君に何に起きるかを見るまではね
君がそれについて考えるなら、大変な偉業だよ
結局、僕はまだ君を愛しているんだ

ああ、見てごらんよ
君は行ってしまったけど
引き起こしているんだよ
大混乱を
君が歌うその歌は
すべてを意味している
僕にはね
僕はエクスタシーで生きているんだ
僕の世界はだんだんおかしくなっていく
君は何をしでかしたんだ?
僕は全然知らない人たちに
愛してる、なんて言っている
星たちと太陽が
君のドラムで踊っている
そしていま
まさに大混乱だ


Written by Neil Tennant/Chris Lowe


Produced by Xenomania




ニール: アルバムの他の曲とは違って、「Pandemonium」は前の年、2007年に書かれた。その時僕たちは、カイリー・ミノーグのための歌を書いていた。

 

クリス: 全然変わっていない。

ニール: 彼らはそれを強化した。この曲を書いたとき、すごく楽しかった。特に中盤の“the partys in full swing(パーティーは大盛況)”あたりの部分は。スパイス・ガールズのレコードにふさわしい、すごくプロっぽいポップ・ソングが書けたと思った。彼女らはその時点で仲直りしていたからね。僕は、いつもこの曲はカイリーよりスパイス・ガールズっぽいと思ってた。僕は、スパイス・ガールズが全員並んで、いつもはやらないダンスを踊りながらこの曲をパフォーマンスするのが想像できた。でも、カイリーのためにこの曲を書いていた時、歌詞のアイデアはピート・ドハティとケイト・モスが付き合っていたことからとった。ドキュメンタリーではないけど、それにちょっとインスパイアされたね。しかし、ケイト・モスのようなタイプの人がメチャクチャなピート・ドハティのようなタイプの人のことを歌うなんて、みんな何が起こったか理解できないだろう。この曲はカイリーのために書かれたと言ったように、女性が歌うんだと僕は想像した。彼女が付き合っているこのクレイジーな奴に関してね。それにもかかわらず、彼らが愛し合っている不釣り合いな誰かのこと。出だしのフレーズ、”Is that a riot or are you just pleased to see me(それはバカ騒ぎ?それとも私に会って嬉しいの?”ってところが気に入っている。そのもとになった有名なMae Westの台詞がある。

クリス: この曲は、酔っぱらった仲間たちと笑い飛ばすようなタイプの、いいレコードだと思う。70年代のグラム・ロックのような感じがある。

 

ニール: ジョニー・マーはそこが気に入っているって。

 

クリス: ジョニーはハーモニカをプレイしたけど、彼が出来るなんて知らなかった。彼は自分の車のトランクまで行って、ハーモニカを取って来た。

 

ニール: 僕たちはXenomaniaのメンバーたちにたくさん“ooh”とか“its pandemonium”とか言ってもらった。元St EtienneBob Stanleyもいたね。

クリス: コードは本当に、全部を通してアップになっている。ファンタスティックな中盤部分だ。よくできた歌は、時に無理くり中盤部分でダウンすることができる。この曲はまさしく完璧に自然に聞こえる。この曲はとても至福でハッピーなパーティー・レコードだ。正常な精神状態でいなくちゃ。それらのレコードを無理強いすることはできない。この曲はディナーの後に書いたと思う。ワインを飲みすぎた後だな。

(以上、Literally 3420097月より)




テナント「Pandemoniumは元々自分たちのために書いたのではなく、カイリー・ミノーグのために書いた。ロンドンにいる多くの作詞作曲家と同じく、僕たちはカイリー・ミノーグのためにいくつかの歌を書くように頼まれた。結局、彼女のアルバムには使われなかったけど、これは危険な魅力に関する非常にアップ・ビートな歌だ。事実上、歌詞を書いていたとき、僕は、ケイト・モスとピート・ドハティを思い浮かべていた。実際、それはほとんど想像だったから、ピート・ドハティについてケイト・モスが歌っている歌として聞くことができる。これはカオスを楽しむことだ。誰かと恋に落ちることは、生活を投げ出して、人生の一部を棒に振り、そして、彼らは違った方法で身を引く。」

(
以上、Big Issue in the Northより)




先祖返りしたようなボビーOと組んだ初期作品に近いイメージを受けると問いかけたら、クリスは「ボビーOとは違うと思うな。この曲は6/8拍子で、彼はこの拍子で曲は書かなかったからね。どちらかというと(ディスコ・ディーヴァ、エイミー・スチュアートの全米No.1ヒット)”ノック・オン・ウッド”に近い。ジョニー・マーが素晴らしいハーモニカ演奏をしてくれている。」と返答してくれた曲だ。確かに、彼のハーモニカは印象的だ。

 (以上、2009年「YES」ライナーより)

 

 

ビデオ(アンオフィシャル)(You Tube)




★用語・人物メモ★

Amii Stewart1956-・・・アメリカのシンガー。Knock on Wood(1979)はデビュー曲でUKで最大のヒット。




 まさにPSBの王道でしょう。待ってました!と言わんばかりの高揚感!誰も文句は言えないほどパーフェクトなPSB節で、この曲を嫌いだって言う人もいないんじゃないかと思う。この曲は「Can you forgive her?」に似ているんだけど、それでYesVeryに比較されるんじゃないのかな。
 この曲はUK随一のお騒がせカップル、ケイト・モスから見たピート・ドハティ。カイリー・ミノーグが歌うことを想定されているので、女性のヴォーカルの歌。私はフランスのミレーヌ・ファルメールが歌ったらズバリハマると思う!



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