★イギリス旅行記★

〜’041月〜

 

 

3日目・1/21

 

 3日目です。今日は水曜日。水曜日は、バースのアンティーク市が開催されます。バースはロンドンに次ぐアンティークの街と聞いていたので、楽しみにしていましたが、けっこうこじんまりな感じです。2,3箇所の屋内マーケットが開きます。でも、初めての人はロンドンの巨大マーケットで右往左往するより、じっくり見れていいかもしれません。相場もロンドンより安いと思います。

 バースの有名店サリー・ランズ(レストラン&ティーハウス)は、サリー・ラン・バンというでっかいパンが有名です。16世紀から建物もパンも変わっていないそうですよ。テイクアウトショップは地下ですが、ものすごくわかりにくいというか、店に入ると先ずウェイターさんが出てくるので、「テイク・アウェイ・ショップ、プリーズ」と聞くと案内してくれます。500年前のまま、ものすごい狭い階段と地下室に、「この人がサリー・ラン(500年前の人)!?」と見まごうような、おばあ様が店番していました。売っているものは名物パンとジャム、クロテッドクリーム、あとは観光地らしくポストカードやロゴ入りグッズ。よく見ると当時のお店の様子が蝋人形で再現されていますが、まるでホラーのよう。ダンジョンか!パンはシンプルで、甘くしてもサンドイッチにしてもどちらでも良さそうです。

 

 

バースのランドマーク、アビー(寺院)。ステンドグラスがすばらしい!

 

パルトニー橋は、世界で2つしかない商店や家屋付きの橋です。

(もう1つはフィレンチェのベッキオ橋)

バースはスパ(温泉)の街。街全体が世界遺産なのだそうです。


 午後、バースの街を出発し、ブリストルに行きました。この街は、あまりよく知らないのですが、大聖堂がある港と造船の町。あと、ウォレス&グルミットの生まれた街だそうです。ヨーロッパはどこもそうですが、すばらしい建築物がさりげなく街にあり、街もその景観を損ねないつくりになっています。

 

すばらしい大聖堂です

 

ブリストルに到着したとき、火事騒ぎがあったようです。行きかう消防車と救急車、それに建物から避難してきたようなたくさんの学生っぽい人たち・・・。幸い、すぐに収まったようですが、ちょっとびっくりしましたよ!

 そういえば、きのうも思いっきり隣車線の車同士ががっしゃん!と追突していました。今回は、もしかして“パプニング旅”かなあ、と思いました。確かに大小“ありえない!”ことばかりでした。

 

 

 

 ブリストルを出て、今回の目的のひとつであるお城に向かいます。グロースター州にある、ソーンベリー城です。ここは領主が建てたものの、あまりのすばらしさに、時の王、ヘンリー8世のお気に入りになってしまった(つまり取られた?)そうです。その城の一部をレストラン&ホテルに改装しています。ランチでレストランを利用するだけでもすばらしいのですが、思い切ってディナー&宿泊することにしました。私は、いつも海外旅行はビンボー旅行なのですが、今回はものすごい贅沢です!山の上の一軒城と思いきや、意外にも、小さな町の中心地にありました。

 城に着いたのが5時頃だったので、城の外の探検はできなかったのですが、中は、ホテルとして見られる場所を探検!今回はうちのアンジーに案内してもらいましょう!

 城内はもちろんエレベーターはありませんが、スタッフが荷物を運んでくれます。

 

ソーンベリー城の外観。

 

玄関を入るとまず鎧!!

部屋の横には狭い階段があり、行ってみましたが扉は開かず。

 

 

私の部屋は「アン・ブーリン」。アンはヘンリー8世の2番目の妻で、エリザベスT世の生母。ただし、のちにロンドン塔に幽閉され、斬首。今でも彼女はロンドン塔に住んでいるそうです。ここには・・・?

 

 部屋は広く、天井がとても高い!ちょうど薄暮時だったので、ものすごく“いい〜”雰囲気です。電気が少なく、あまり明るくないので、本とかは読めなさそうですね。バスローブ、寝酒(ブランデー)、お菓子、ミネラルウォーターが備え付けです。初めてです、こんな高級ホテル。

 

 

暖炉あり。一酸化炭素中毒の危険がないよう(?)ガス式です。ほかの2人の部屋には暖炉がなかったので、それぞれに個性があるようです。ちなみに一番スタンダードな「クラシックツイン」です。

 

 

窓から見た中庭。反対側の塔は、ホテルとしては開放してない場所なので、中は入れないようです。ホテルの人に聞いてみれば、もしかしたら入れるかもしれませんが…。

 

  

バスルーム。ここは近代的なトイレ&バスですが、窓やら明かりはしっかりクラシックな雰囲気。アメニティキットも充実しているので、もちろんアワアワお風呂も体験できます。

 

ディナーも日本から予約していました。チェックイン時に夕食の時間を聞かれます。サーブのために、少しずつ時間をずらしているようです。見ると、けっこうお客さんがいるようですよ。さすが、サービスに定評があるホテルです。ディナーまでちょっと時間があったので、部屋でくつろいでいました。っつーか、事前に買っておいたお酒(シャンパンだのビールだの)をかなり飲んでしまいました。ほろ酔い、ほろ酔い。

 

時間になり、レセプションに降りていくと、紳士がお出迎え。ウェィティングルームに通され、豪華なソファに座ると、食前酒を聞かれます。全員シャンパン(まだ飲む)にし、おつまみを食しながらメニューを決めます。

形式としてはフランス料理ですね。前菜はラングスティーヌ(エビ)、ホタテ、サーモン、ピジョン(ハト)、チキン、フォワグラなどから1品。メインはスコティッシュビーフ(銘柄牛)、羊、ダック、鹿、金目鯛、鱈などから1品。デザートはチョコレート、パイナップル、キャラメル、フィグ(いちじく)、チーズなどから1品。

ふ〜〜、どれも魅力的で、選べないですね〜。結局、少しでもいろいろ見てみたいので、全員違うものをオーダーしました。ワインも赤、白(ブルゴーニュ&アルザス)をオーダー。もちろん、どれもすばらしくおいしい、綺麗。写真で堪能してくだされ。サーブされるパンもプレーン、ブラウン、トマト、チーズ&オニオンと、バラエティに富んでいます。デザートまえのお口直しデザートも、チーズをオーダーした人だけはチーズのミニタルト、他の人はミニシャーベットでした。

ところで、日本(のカジュアルな店)や中華料理ではそんなに違和感ない、料理のシェアは、こちらでは下品だと思われてしまうんでしょうかねえ。すばらしい素材&ソースをちょこっとシェアしましたが、スタッフは嫌な顔はまったくしませんでした。写真もいっぱい撮りましたけど。

 

●スターター(前菜)でも、すごいボリュームです●

 

(左)ラングスティーヌ、(右)サーモン

 

●メイン、お肉やわらか!ソースがとにかくおいしい!●

 

(左)ダック、(右)スコティッシュビーフ

 

(左)鹿、(右)金目鯛

 

●お口直し●

 

(左)チーズのタルト、(右)シャーベット

 

食事が終わったのはすでに11時近く。今夜はもう、胸もおなかもいっぱい!お風呂に入ってねま〜〜す。


 

3へつづく

 

 

 

 


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