†ＰＡＲＯＬＥ†２
詩
2ｅmアルバム「AINSI SOIT JE…」より
† ｓａｎｓ ｃｏｎｔｒｆａｃｏｎ † （ウソじゃない） 選ばなくてはならないのなら 優しい言葉で言える にせものじゃないって わたしは男の子 絶対に裸になりたくない だってにせものじゃない わたしは男の子
殻の中でたった１人 黒い隈の目 視線から逃れて 運命に挑戦する とりとめない世界の中で 人がなんといおうとかまわない ズボンの中のハンカチ わたしは騎士デオン
かわるがわる仲間たちが追い立てて わたしの決意を脅迫するのは許せない 何を言われても平気 わたしはカメレオンだから 鉛の兵隊が見ているわよ あなたを殺すから
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† ａｌｌａｎ † （アラン） 言ったり来たりする 哀れな人形たち アラン 奇怪で蒼白い 哀れな亡霊 アラン モノトーンの歌が聞こえる 夜が震えている アラン 愛し疲れたあなたの心がわかる
わたしの夜を数える 奇妙な妄想 存在しない所への 長い旅 わたしの顔を覆う奇妙なイメージ みんな影をまとっているよう 不思議な死の味 わたしの体に現れる 夜更けまで わたしの心を酔わせる 奇妙なリゲイアが復活してしまう あなたの所に行くしかない！
蒼白いマスク あなたは今夜死に逝く アラン 乾いた血の 赤いマスク アラン あなたの虚しい恐怖はどこに行くの あなたの子供っぽい涙 あなたの苦悩の涙は何？
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† poｕrｖe qu’elle ｓｏｉｅｎｔ ｄｏｕｃｅｓ † （白昼夢） あなたの盗み見 全然卑猥じゃない ママにお仕置されたのね あなたの裏趣味は変態的じゃないし かわいこちゃんも怒ってない
あなたのカーマ・スートラは100歳以上 なんて時代遅れなのかしら ネックは凄すぎる事 その状況で両方から愛せることね
ご主人様は かわいい枕さえあれば あなたを動かせる わたしはずっとあなたひとりの家来よ 全部にお金がかかるだけだけど
あなたはその作品の後ろでａｈ，ｏｈ，と言う わたしの小さなお尻と背中は 熱くあなたの妄想を赤裸々にする
あなたはどうでも良いことにこだわっている でも、あれがスウィートだったらよかったのに あなたはイカれた詩人だから わたしの丸みでKOされちゃう あなたはどうでも良いことにこだわりすぎ でも、あれが柔らかかったらよかったのにね おバカだから耽美主義なのね 全て”バックから見るのが美しい”！
散文か、韻文か、全ていい訳 いい訳に困ることはない 女神か悪女か わたしのかわいいお尻が あなたにインスピレーションを与え続けている
わたしもａｈ,とかｏｈとか言ってる イカれた人たちへの愛を惜しみなく 若い過ちは大目に見てあげなくちゃ 何で急ぐ必要があるの?
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† ａｉｎｓｉ ｓｏｉｔ ｊｅ．．． † （アンシ・ソワ・ジュ） 哀しみのあぶく 不安の塊 あれほど長い日々の中でも 偽ることはなかったのに あなたの幻から遠く離れて 眠れる冬が来て欲しい わたしのウソを知っているけど 心が寒いって知っているけど
哀しみのあぶく 不安の塊 孤独を生むのが わたしたちの宿命 時間が必要だってあなたは言うけど 愛は子供のおもちゃじゃない あなたのウソを知っているけど 今は１人だってわかっているけど
だから、わたし だから、あなた アーメン あなたがこの世界から逃げることを祈っている どんな希望を持てというの すべてが闇なのに だから、わたし だから、あなた わたしの命 仕方がないのね
二人の迷子を 時が醜く変えていく わたしは冬が来てほしい! わたしのウソを知っているけど 心が寒いって知っているけど
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† ｓａｎｓ ｌｏｇｉｑｕｅ † （わけもなく） もし神がイメージでわたしたちを創造したのなら それが神の意志だったのなら 悪魔がいることに気を悪くしていたはず
誰かが純粋な無邪気さをそそのかして別れさせる 子供らしい賢い魂で理解できたらいいのに
このパラドックス わたしは共犯者じゃない わたしの中に忍び込んだ 他の誰かに苦しめられているの だって 理由もなく わたしは天使のようにも悪魔のようにも なってしまう
もしくだらないおしゃべりのたび わたしたちが成り行きに流されているなら 沈黙と殺人衝動が残される あなたが気付いた蒼白いわたし やさしい目にクギ付けになって ついうっかり ハサミでその眼を引き裂きたくなる
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詩／ｍｙｌｅｎｅ ｆａｒｍｅｒ
訳／ｍａｒｉｌｙｎ ｉｓｉｈａｒａ