作り方2

3.

目を入れます.まず表から、目の中心に丸刀で穴をあけ、クラフトナイフ(デザインカッター)で穴を広げるように輪郭まで開けます.標準で16mmですが、1サイズくらいは好みで調節してください。

裏に返し、球(義眼)が収まるように、丸刀で削ります.なるべくまぶたは薄いほうがきれいなので、義眼を当てて、表から確認しながら、ぎりぎりまで薄くします。

アイサイザーは、水に浸して、裏側から削ってください。

もし、失敗して目が大きくなりすぎたり、穴を開けたしまったら、ラドールで修正してください.

4.

ラドールを棒状に丸め、ドーナツ状にして、(粘土は少なめで)目の裏側に張りつけます。そして、裏から義眼を、まぶたに沿うように回しながらゆっくり押し出して装着します。2の屋根の作業と同じです。

薄いまぶたを割らないように注意してください.表に返し、はみ出したラドールは、粘土へらで取り除きます。

胡粉など、上から塗っても塗料がはがせる場合はそのままでいいのですが、ジェッソやメディウムなどはがしにくい塗料、また、のちのち目を取り替えたい、などの場合、目を外します(乾燥後、義眼を表から親指の腹で押し、外します)。また、ペイト(頭のふた)もはずしておきます。外れにくい時は、裏側を水でぬらすか、ドーナツ状のラドールを少し削ります.

4.

ゴムを通す穴を開けます。それぞれの画像を参考にしてください(ゴムを通したとき、関節の曲がりが悪いなど、あとで確かめます)。

首、手首、足首にはそれぞれステンレス金具が埋め込んでありますので、穴を開けるときは刃に気をつけてください。

 

股関節には、それぞれの球に5〜7mm太さ、4cm長さ程度の長方形の穴を開けます.ひじ、ひざ、手首、足首にはそれぞれ3〜5mm太さ、1〜3cm長さ程度の長方形の穴を、バランスを見ながら開けます.首には、直径1cmほどの丸い穴をあけます。

 

5.

いちど、ゴムを通して、つなげてみます。

@    ゴムを3等分(約60pX3本)し、それぞれを輪に結びます。ステンレスのゴム通し金具でゴムをひっかけ・ひっぱりながら、以下のようにパーツの中を通して行きます。末端の金具(首、足首、手首)とゴムは、付属のSフックでつなげます。

 

首の金具+Sフック(L)→ボディ(首→股関節)→右(左)太腿→右(左)ふくらはぎ→Sフック(S)+右(左)足首の金具

    右と左はそれぞれ別のゴムで通し、首の金具にかけたSフック(L)に、2本かけます。

右手首の金具+Sフック(S)→右ひじ→右上腕→ボディ(右肩→左肩)→左ひじ→左上腕→左手首の金具+Sフック(S)

    腕は、右手首から左手首までを、1本のゴムでつなげます。

 

ゴムはやや緩めですので、適宜、短くしてください。

座らせたり、立たせたり、肘を曲げたりして、不具合やがたつきがないか調べます。スタンドなしで自立するのが理想です。少し左右の脚の長さが違うくらいでしたら、足の裏をやすりの上で少しこすって削ってください。

以上がなければ、ゴムを外します。

6.

いよいよ地塗りです。液体胡粉、リキテックスジェッソやドールフェイシーなど、白ベースにアクリルまたは水彩で色をつけ、水で薄めます.

まずパーツの穴に割り箸などをさし、巻きわら(なければ園芸用オアシスなど)に、倒れないようバランス良くさしていきます.塗料を塗る前に、1度水で下塗りします.

筆あとが残らない濃さに調節し、5〜6回塗ります。液体胡粉なら、水は1:1くらいが適量です(乾燥しやすい季節は、作業中、少しずつ水を足してください)。

7.

よく乾燥させます(1日〜3日以上)。

筆あとが気になる場合、#600以上の細かいサンドペーパー(空研ぎペーパー、布やすりなど)で、軽く磨いてください。ただし、リキテックスジェッソなど、膜状に固まる塗料は、十分乾いていないと表面が破けることがありますので、ご注意ください。

*液体胡粉など、義眼を入れたまま塗った場合、目の部分に筆で水を塗り、1分位したらヘラなどでそっと塗料の膜をはがしてください。

*義眼を外して塗った場合、乾燥後、外しておいた義眼を入れ、ボンドで完全に接着し、ペイト(頭のふた)を張ります。境目にバイアステープなどを貼るといいでしょう。

面相(顔の眉、口など)彩色します。絵の具は使いやすいものなら、水彩、アクリル、油彩、何でもよいです。専用の筆を使うと失敗しません。

@眉

Aアイライン

B口紅

以上は水彩、ソフトパステルまたは人間用化粧品(アイシャドウやチーク)で、ぼかしメイク。

Cつけまつげ

Dリップには透明マニュキュアなど塗ると、グロスになります

8.

ウィッグをかぶせるか、かせヘアを張ります。

 

 

ウェーブモヘアの張り方はこちら(べべ通信42)へ

かせからウィッグを作るにはこちら(べべ通信51)へ

 

<参考>

右写真の上下の顔の違いは、目のみの違いです。

上はカスタムなし(グラスアイは「WANKE社」#2090・グレー)、

下は目を細くカスタム(グラスアイはオーダーメイドアイ・アイボリー)

 

ウィッグはともにW−TA12

*カスタムなし

*目をカスタム

かせへアの付けかた@分け目式

染めたかせヘアを好きな長さにカットし、均一な厚みでで幅3cmくらいにし、先端の5mmにボンドをつけ、アイロンかこてで熱して固めます.この束を最低6つ作り、図を参考に分け目を作りながら頭にボンドで貼ります.

最後に霧を吹いてアイロンを掛けると、落ちつきます.

 

かせヘアのつけ方Aつむじ式

人形の頭頂に5mmほどの穴を開けておきます.好きな長さの2倍+1cmの長さのヘアを二つ折りにし、真ん中1cmを糸で縛ります.これが、つむじ用のヘアです.

分け目式で作った髪の束を耳の上1cmくらいの所に一周させ、ボンドで貼り、最後につむじ用のヘアにボンドをつけてをさし込みます

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