Margaretの部屋/2009年6月
マンチェスター&ロンドン一人旅
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マーガレットのブログ日記




 6月20(土曜日)

 朝、7時に目が覚める。4時間しか寝ていない割には、幸福感がある。そりゃそうだ。ゆうべは奇跡の、アリーナ最前列。アタシ、16,000人を背負っていたのね。ちょっと、記憶がぶっとんでいる部分もあるけど。でも、脚は思ったより痛くないし、筋肉痛もない。1年間、ウォーキングで鍛えたおかげかも。

 朝食後、9時半にTさんとポートベロー・マーケットに行く。10時過ぎると、ポートベローはものすごい人。ここは時間をかければ、それこそ1日いても物足りないくらいいろんなものがあるけど、今回は目当ての店を何軒か見て、アンティークの素材を購入…買い物(特に仕事関連の仕入れ)に関しては、ワタシはあまり時間をかけずに、即決するタイプ。まあ、アンティークも手持ちがまだまだありすぎて、そんなにたくさん仕入れる必要もないかな…って感じ。せっかくのポンド安だから、良いものがあれば買ってもいいのだけど、そんなにピンとくるものもないし。ポートベローもだいぶ観光化されたみたいで、新しいお土産ものを売るストールも増えた。

 カフェでいったん休んで、昼ごろTさんとお別れ。ワタシの妄想実現ライブに付き合ってくれてありがとうございましたぁ〜。その後、もう1か所、カムデン・マーケット(エンジェル)の小さいアンティーク・マーケットに寄って、遅めのランチ。ワタシの大好きな店。

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 ラッセル・スクエアから近いPerseveranceという、食事の美味しいパブ。これはCajun Chicken。ロンドンに来る時は毎回必ず来るけど、いつも何を頼もうか迷ってしまう。でも、どれも美味しい。カウンターのお兄さんがY-3Tシャツを着ていて、カッコいい!って言ったら喜んでた(いや、シャツが、だよ)

 いったんホテルに荷物を置いて、テート・ブリテンまで行く。ロンドンの主な美術館は無料(寄付制)なので、大好き。トイレもカフェもショップもあるから、とりあえず美術館、ただし、疲れるので体力のある時に。ワタシ、今回は全然疲れてないみたい。

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 去年、東京でやったミレー展に行けなかったので、この「オフィーリア」は是非とも見たかった。

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 ギルバート&ジョージの「DEAD HEADS」。デッド・ヘッドって、ロックバンドのグレートフル・デッドのファンのことでもあるよね。PSBファンはペット・ヘッド。もちろんアタシもペット・ヘッド。PSBはよく自分たちをギルバート&ジョージに例えるけど、彼らは一応ゲイ・カップルなんだよねぇ。

 テート・ブリテンの近くの、ウェストミンスター・カテドラル(カトリック教会)に。観光客に有名なのはウェストミンスター・アビー(英国国教会)なのだけど、ここに来たのは、ここでPSB「It’s a sinに入っている司祭のお説教を録音したから。ワタシもちょっとだけお邪魔して、後ろで聞いてきたけど、教会の中ってすごく「Its a sin」っぽいね。

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 ホテルの近くのスーパーマーケットでビールと夕食のサンドイッチを買って、ホテルの横にあるインターネット・カフェに行く。ここは日本語表示ができるので、便利(日本語の書き込みはできないけど)。今日まで、毎日、携帯からブログとTwitterで投稿して来たけど、PSBの公式HPって、携帯からは見れないんだよね〜。で、公式HPを見たらけっこう更新されていて、昨日のO2アリーナの観客へのお礼も書いてあった。あと、今夜のTV(グラハム・ノートン司会)出演の告知もあった。それじゃ、ホテルに帰って見ないとね。

 TV、見た。トークはなく、「West End girls」と「Did you see me coming?」をパフォーマンスした。そういえば、ツアーが始まる前に、録画しにBBCに来たって言っていたね。今週の情報誌Time Outにもけっこう大きくPSBが取り上げられていたっけ。

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 「その昔、PSBは”ツアーはやらない”と言っていたものだった…」と書いてある。確かにファーストツアーまで5年かかっているけど、その後はかなり頻繁にやってますね。

 夜になって、ちょっとだけ疲れて眠くなって来た。どうせ今日はもう予定がないから、ダラダラして、寝よう。

 





 6月21日(日曜日)

 ヨーロッパ諸国の日曜日の朝は、基本的に”休む”のが習慣なので、お店なんかもやっていないとか昼からオープン、なんてのも多い。だからマーケットや美術館に行く。下町イースト・エンドのマーケットに行く前に、ちょっと寄り道。ワタシの場合、ひとりPSBツアーを随時、開催中。

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 PSBの歌のタイトルにもなったKings Cross駅は、どちらかといえば、ハリー・ポッターファンの方が優勢かも。デレク・ジャーマンの撮ったように、クリスが駅の構内を歩く真似をしたいのだけど、あの後、駅は火事に遭っていて、けっこう変わってしまった。

 Kings Crossからバスに乗り、南西のクラーケンウェルに。ここはオフィス街なので、土日はほとんど街そのものがクローズ状態。目当てのパブ、
Jerusalem Tavern(55 Britton Street London, EC1M 5UQ, United Kingdom)も、土日は休み。ここは、PSBのシングル「Numb」のジャケット写真の撮られた場所(サム・テイラー・ウッドが撮影。ニール&クリスは映ってないけど)

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向かって左側の窓がジャケ写真のモデルに。窓辺に置かれたジャーが、ジャケット写真にも映っている。

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あと、この近くに16世紀に建てられたSt. Johns Gateという教会の門のような場所があるので、そこも見学。”ゲート”って、なんだか萌える。

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さらにバスでイースト・エンドの玄関口、リバプール・ストリート駅に。ここから、アーティストが出店で自分の作品を売るクラフトマーケットのスピタルフィールドや、サンデーマーケット、ガラクタ市のブリックレーン・マーケットなどを流す。

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ハンドメイドのレザー・クラフトが気に入って買いました。http://www.lovefromhettyanddave.co.uk/

 ブリックレーンの名物フードである、ブリックレーン・ベーグル・ベイク(
159 Brick Lane, Shoreditch, London E1 6SB)のソルト・ビーフ。ベーグルに1pはある厚さの柔らかいソルト・ビーフ(ロースト・ビーフとコーン・ビーフの中間くらい?)3枚と、たっぷりの辛子がはさんである。おばちゃんは、ほとんど袋に突っ込んで投げてよこすけど、それが下町風。3£(500)くらいだった。美味しかった〜。ちなみにこのお店、36524時間営業で、年がら年中混んでいます。

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 ベーグルを食べながら、バスで北に向かい、ジェフリー美術館に。ここはマイナーですが、インテリア博物館。16世紀から20世紀のロンドンの標準的(か、ちょっと裕福か)な家のリビング・ルームを再現している。

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庭園も美しい。日曜日なので、コンサートをやっていました。

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カフェでまったりして、北から高級住宅街のサウス・ケンジントンにあるヴィクトリア&アルバート博物館(V&A)に。ここも、インテリアや衣装やいろんなものがイロイロ展示されていて、おもちゃ箱みたいで面白いです。

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左の衣装は、クリスが着たら似合うと思う。右は、ミック・ジャガーの衣装。

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こんな展示も。カイリー・ミノーグの衣装楽屋を再現したコーナーだって。ごちゃごちゃ再現しすぎ。

 V&Aの横にあるブロンプトン・オラトリー(カトリック礼拝堂)も、「Its a sin」の”雰囲気音”が録音されたんだそうで。

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 歩いてハロッズへ。買い物じゃないよ、ワタシの場合、PSBツアーだから。ハロッズのおもちゃ売り場は、かつてデビュー前のクリスがバイトしていたところ(正史には入っていないようだけど)。日曜日の午後、チビッコたち相手に、にこやかでさわやかなお兄さんたちが、笑顔を振りまきつつ、ラジコンのデモンストレーションしたり、マジックを披露したりと、大忙し。う〜ん、クリスもこんなことしていたのかなぁ。実は子供が好きらしいし。

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 ここで、奇跡。それまでかかっていた童謡っぽい曲が、急にPSBの「Always on my mind」に変わった!!ぎゃ〜何これ、ワタシがまた神様を呼んじゃったのかしら。それとも出世した元従業員の偉業をたたえて、定期的に流しているの?それにしても。おもちゃ売り場だよ、ここ。余談ですが、おもちゃ売り場の横は、ペット・ショップ「Pet Kingdom」でした。

 ハロッズで買い物もせず、向かったのは、すぐ近くのバークリー・ホテル。実は1カ月前から、ここのキャラメル・ルームのアフタヌーン・ティーを予約していた。ちょっと特別な「プレタ・ポルティ」という、ファッションをモチーフにしたケーキが並ぶ、スぺシャリテ。すごく楽しみにしてたの♪

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 ポール・スミスの食器に、夢の3段トレイ。上2段はスイーツ、一番下は魚介類を使った前菜。サンドイッチも6種類、チキン、シーフード、チーズなど、全部味が違って、凝っている。アフタヌーン・ティーにつきもののスコーンはなし。紅茶は、迷ったけど、オーソドックスなイングリッシュ・ブレックファストに。

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アフタヌーン・ティーに前菜が出てくるのって、珍しい。でも、お口直しにはいいね。基本は魚介系。一番右はカツオのたたきっぽかったけど、全体的にバリとかタイとかの、トロピカル・アジアンな味付け。

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それぞれのスイーツは、それぞれのドレスやバックをモチーフになっています。

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写真左、左から反時計回りに、
Lanvin
の黄色いブラウスと黒いスカート…ブルーベリーとパッションフルーツのムース、黄色いメレンゲの飾り
Balmain
のペールブルーのスーツ…平たいマカロンとホワイトチョコ、ピスタチオのガナッシュをサンド
Christopher Louboutin
の靴…表面がキラキラしたココナツ・クリームのスポンジケーキに、オレンジのフリル
Alexander MacQueen
のバッグ「Hervie」…チョコ・トリュフの中身にミント風味のマジパン
Michel Kors
の水玉とストライプのレガッタ・ドレス… 赤と青のストライプのケーキに、Valrhonaのチョコレート
写真右、左から反時計回りに、
Christopher Kane
のオレンジのワンピース…オレンジのババロアに、フルーツ・パテの飾り
Oscar de la Renta
の白黒のワンピース…チョコレート・ビスケットに、ベルトをした白と黒のドレスのアイシング
Josh Goot
のブロック・ドレス…イチゴのパンナコッタとマンゴ・ムース、キウイのマシュマロのトッピング
Herve Leger
の水着…ヴァニラ・ビスケットに、鮮やかなオレンジ色のアイシング

見た目優先と思いきや、どれもすごく美味しくて、驚き。一つ一つは小さいけど、しっかりとフルーツやチョコレートの味がした。ワタシはこれがディナー、2時間かけて楽しみました。ちなみに、ライブのチケットと同じ代金!確かに高いけど、一度はやってみたい贅沢。満足です。

実は1カ月ほど前、ニール&クリスもここに来て、ケーキとお茶を楽しんだようです。↓その写真。器が違うけど、ケーキは同じです。

gc1v.jpgpic by Chris/Neil


 6月のロンドンは9時頃まで明るく、バークレイ・ホテルの近くのハイド・パークもまだまだ日光浴をする人たちでいっぱい。ワタシも、お散歩。

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PSB
の曲「Thats my impression」に出てくるサーペンタイン()。ニールもよくこの畔を歩いていたようです。

ブラブラしてホテルに帰る。ああ、今日も目いっぱい遊んだなぁ。

 

 


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