6月21日(日曜日)
ヨーロッパ諸国の日曜日の朝は、基本的に”休む”のが習慣なので、お店なんかもやっていないとか昼からオープン、なんてのも多い。だからマーケットや美術館に行く。下町イースト・エンドのマーケットに行く前に、ちょっと寄り道。ワタシの場合、ひとりPSBツアーを随時、開催中。

PSBの歌のタイトルにもなったKing’s Cross駅は、どちらかといえば、ハリー・ポッターファンの方が優勢かも。デレク・ジャーマンの撮ったように、クリスが駅の構内を歩く真似をしたいのだけど、あの後、駅は火事に遭っていて、けっこう変わってしまった。
King’s Crossからバスに乗り、南西のクラーケンウェルに。ここはオフィス街なので、土日はほとんど街そのものがクローズ状態。目当てのパブ、Jerusalem Tavern(55 Britton Street London, EC1M
5UQ, United Kingdom)も、土日は休み。ここは、PSBのシングル「Numb」のジャケット写真の撮られた場所(サム・テイラー・ウッドが撮影。ニール&クリスは映ってないけど)。
向かって左側の窓がジャケ写真のモデルに。窓辺に置かれたジャーが、ジャケット写真にも映っている。

あと、この近くに16世紀に建てられたSt. John’s Gateという教会の門のような場所があるので、そこも見学。”ゲート”って、なんだか萌える。

さらにバスでイースト・エンドの玄関口、リバプール・ストリート駅に。ここから、アーティストが出店で自分の作品を売るクラフトマーケットのスピタルフィールドや、サンデーマーケット、ガラクタ市のブリックレーン・マーケットなどを流す。

ハンドメイドのレザー・クラフトが気に入って買いました。http://www.lovefromhettyanddave.co.uk/
ブリックレーンの名物フードである、ブリックレーン・ベーグル・ベイク(159 Brick Lane, Shoreditch, London E1 6SB)のソルト・ビーフ。ベーグルに1pはある厚さの柔らかいソルト・ビーフ(ロースト・ビーフとコーン・ビーフの中間くらい?)が3枚と、たっぷりの辛子がはさんである。おばちゃんは、ほとんど袋に突っ込んで投げてよこすけど、それが下町風。3£(500円)くらいだった。美味しかった〜。ちなみにこのお店、365日24時間営業で、年がら年中混んでいます。

ベーグルを食べながら、バスで北に向かい、ジェフリー美術館に。ここはマイナーですが、インテリア博物館。16世紀から20世紀のロンドンの標準的(か、ちょっと裕福か)な家のリビング・ルームを再現している。

庭園も美しい。日曜日なので、コンサートをやっていました。

カフェでまったりして、北から高級住宅街のサウス・ケンジントンにあるヴィクトリア&アルバート博物館(V&A)に。ここも、インテリアや衣装やいろんなものがイロイロ展示されていて、おもちゃ箱みたいで面白いです。

左の衣装は、クリスが着たら似合うと思う。右は、ミック・ジャガーの衣装。

こんな展示も。カイリー・ミノーグの衣装楽屋を再現したコーナーだって。ごちゃごちゃ再現しすぎ。
V&Aの横にあるブロンプトン・オラトリー(カトリック礼拝堂)も、「It’s a sin」の”雰囲気音”が録音されたんだそうで。

歩いてハロッズへ。買い物じゃないよ、ワタシの場合、PSBツアーだから。ハロッズのおもちゃ売り場は、かつてデビュー前のクリスがバイトしていたところ(正史には入っていないようだけど)。日曜日の午後、チビッコたち相手に、にこやかでさわやかなお兄さんたちが、笑顔を振りまきつつ、ラジコンのデモンストレーションしたり、マジックを披露したりと、大忙し。う〜ん、クリスもこんなことしていたのかなぁ。実は子供が好きらしいし。

ここで、奇跡。それまでかかっていた童謡っぽい曲が、急にPSBの「Always on my mind」に変わった!!ぎゃ〜何これ、ワタシがまた神様を呼んじゃったのかしら。それとも出世した元従業員の偉業をたたえて、定期的に流しているの?それにしても。おもちゃ売り場だよ、ここ。余談ですが、おもちゃ売り場の横は、ペット・ショップ「Pet Kingdom」でした。
ハロッズで買い物もせず、向かったのは、すぐ近くのバークリー・ホテル。実は1カ月前から、ここのキャラメル・ルームのアフタヌーン・ティーを予約していた。ちょっと特別な「プレタ・ポルティ」という、ファッションをモチーフにしたケーキが並ぶ、スぺシャリテ。すごく楽しみにしてたの♪
ポール・スミスの食器に、夢の3段トレイ。上2段はスイーツ、一番下は魚介類を使った前菜。サンドイッチも6種類、チキン、シーフード、チーズなど、全部味が違って、凝っている。アフタヌーン・ティーにつきもののスコーンはなし。紅茶は、迷ったけど、オーソドックスなイングリッシュ・ブレックファストに。

アフタヌーン・ティーに前菜が出てくるのって、珍しい。でも、お口直しにはいいね。基本は魚介系。一番右はカツオのたたきっぽかったけど、全体的にバリとかタイとかの、トロピカル・アジアンな味付け。

それぞれのスイーツは、それぞれのドレスやバックをモチーフになっています。

写真左、左から反時計回りに、
Lanvinの黄色いブラウスと黒いスカート…ブルーベリーとパッションフルーツのムース、黄色いメレンゲの飾り
Balmainのペールブルーのスーツ…平たいマカロンとホワイトチョコ、ピスタチオのガナッシュをサンド
Christopher Louboutinの靴…表面がキラキラしたココナツ・クリームのスポンジケーキに、オレンジのフリル
Alexander MacQueenのバッグ「Hervie」…チョコ・トリュフの中身にミント風味のマジパン
Michel Korsの水玉とストライプのレガッタ・ドレス… 赤と青のストライプのケーキに、Valrhonaのチョコレート
写真右、左から反時計回りに、
Christopher Kaneのオレンジのワンピース…オレンジのババロアに、フルーツ・パテの飾り
Oscar de la Rentaの白黒のワンピース…チョコレート・ビスケットに、ベルトをした白と黒のドレスのアイシング
Josh Gootのブロック・ドレス…イチゴのパンナコッタとマンゴ・ムース、キウイのマシュマロのトッピング
Herve Legerの水着…ヴァニラ・ビスケットに、鮮やかなオレンジ色のアイシング
見た目優先と思いきや、どれもすごく美味しくて、驚き。一つ一つは小さいけど、しっかりとフルーツやチョコレートの味がした。ワタシはこれがディナー、2時間かけて楽しみました。ちなみに、ライブのチケットと同じ代金!確かに高いけど、一度はやってみたい贅沢。満足です。
実は1カ月ほど前、ニール&クリスもここに来て、ケーキとお茶を楽しんだようです。↓その写真。器が違うけど、ケーキは同じです。
pic
by Chris/Neil
6月のロンドンは9時頃まで明るく、バークレイ・ホテルの近くのハイド・パークもまだまだ日光浴をする人たちでいっぱい。ワタシも、お散歩。

PSBの曲「That’s my impression」に出てくるサーペンタイン(湖)。ニールもよくこの畔を歩いていたようです。
ブラブラしてホテルに帰る。ああ、今日も目いっぱい遊んだなぁ。
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